チワワたち犬はマヨネーズを食べても大丈夫?高カロリーやアレルギー
私もつい何にでも、マヨネーズをかけてしまいます。
食卓の万能アイテムといえ、食事には手放せなくなってますね。
中には「マヨラー」と呼ばれる人たちがいて、それこそご飯やパンなど何でも全てにマヨネーズをかけてしまう人たちがいるほど。
でも気になるのがカロリーの高さ、カロリーさえ気にしなければ無敵と感じていましたが、最近では、カロリーオフのマヨネーズも登場して、今まで以上にかけてしまいやすくなっています。
ワンちゃんも、マヨネーズは間違いなく好きそうに感じますが、肥満やアレルギーなどが気になります。
はたして、マヨネーズは、愛犬に与えても大丈夫なのでしょうか?
チワワにマヨネーズは与えても大丈夫?
答えはNO。
マヨネーズは、犬には食べさせてはいけない食べ物だと認識しておきましょう。
カロリーが高く、ワンちゃんにとっては肥満の原因となりやすいことと、さらに犬には、リスクを伴う恐れのある成分も含まれています。
本来、調味料類は、犬には不向きだと認識しておきましょう。
この後詳しく紹介しますね。
マヨネーズの主な栄養素
100gあたりに含まれている栄養素について、全卵使用マヨネーズとカロリーオフマヨネーズで比較してみましょう。
成分名 | マヨネーズ(全卵) | カロリーオフ |
エネルギー | 706kcal | 282 kcal |
水分 | 16.6g | 60.9g |
タンパク質 | 1.4g | 2.9g |
脂質 | 76g | 28.3g |
ナトリウム | 730㎎ | 1,500mg |
カリウム | 13㎎ | 36mg |
亜鉛 | 0.2㎎ | 35mg |
銅 | 0.01㎎ | 0.01㎎ |
ビタミンB2 | 0.03mg | 0.05mg |
ビタミンB6 | 0.02mg | 0.02mg |
ビタミンB12 | 0.1μg | 0.1μg |
葉酸 | 1μg | 3μg |
食物繊維 | 0g | 0.8g |
一般的なマヨネーズとカロリーオフマヨネーズを比較してみましたが、エネルギー量や脂質量などは、段ちにカロリーオフマヨネーズの方が抑えられており、健康志向が高く感じられます。
でも油断は禁物、実はカロリーオフマヨネーズには、添加物が多く含まれているという落とし穴もあります。
本来「マヨネーズ」と表示して販売するには、農林水産省が定める各種の項目をクリアする必要があります。
その意味からいえば、カロリーオフマヨネーズは該当できないため、マヨネーズではなく「サラダクリーミードレッシング」と分類されています。
マヨネーズとサラダクリーミードレッシングの条件で、最も大きな違いが生じるのが、水分と油分となります。
マヨネーズの条件:水分30%以下、油分65%以上。
サラダクリーミードレッシングの条件:水分85%以下、油分10%以上~50%以下。
このため、上記表でチェックすれば、例えばカロリーオフマヨネーズは、水分が60.9gのため、マヨネーズではなくサラダクリーミードレッシングに分類されるわけです。
またこの2つの注意点が、添加物の使用できる種類の違いです。
マヨネーズに使用可能となる添加物は、香辛料抽出物と調味料のみと制限されますが、サラダクリーミードレッシングとなると、調味料、酸味料、乳化剤、着色料、糊料、香辛料抽出物、加工でん粉という具合に圧倒的に使用可能な添加物の種類が増えるのです。
したがって、健康志向が高く感じられるカロリーオフマヨネーズには、マヨネーズ以上の多くの添加物が含まれている可能性が高まります。
このように一長一短で、カロリーオフのマヨネーズなら安全とは限りません。
犬に危険なマヨネーズの成分
「アビジン」
マヨネーズに含まれている卵の成分である「アビジン」が、犬には気になる問題成分といえます。
実は、アビジン自体が毒物だったりするわけではありません。
ではなぜワンちゃんにとって問題成分になるかと言えばその理由は、アビジンは体内に入ると、ビオチンという別の成分と結合する性質があり、そのまま体外に排出されてしまいます。
アビジンが排出されて無くなる分にはまったく問題がありませんが、困ってしまうのが、犬に必要とされる成分であるビオチン不足になる恐れが生じることです。
少量の卵であれば、さほど心配無用ですが、マヨネーズには多くの卵が含まれているため、ビオチン不足になる可能性が高まります。
「オメガ脂肪酸」
マヨネーズ内の食用油に含まれている成分である、「オメガ脂肪酸」が気になります。
オメガ脂肪酸は、健康効果も期待出来ますが、過剰摂取してしまうとビタミンEが減少してしまい、ビタミンEの欠乏を招き、皮膚や肝臓のトラブル及び筋肉の弱体化の恐れが生まれてしまいます。
マヨネーズのリスクと注意点
マヨネーズはワンちゃんには与えるべきではない食材ですが、愛犬が食べてしまったケースでの気になるリスクを紹介します。
「ビタミンE欠乏症」
前述した通り、「オメガ脂肪酸」によって引き起こされる症状が、ビタミンE欠乏症。
ビタミンEが欠乏してしまう結果、ワンちゃんに次のような問題症状が起こってきます。
・皮膚の炎症
・肝臓のトラブル
・筋力の低下
「肥満」
マヨネーズは表に示した通り100gあたりで、マヨネーズ(全卵)で706kcal 、マヨネーズ(卵黄)だとしても670 kcal、カロリーオフのマヨネーズであっても282 kcalと、非常にカロリーの高い食材。
犬はサイズが小さいために、ほんの一口のつもりでも、あっという間に肥満へと繋がっていきます。
肥満は万病の元。
特に体重オーバーさせてしまうと、体格が華奢で骨や股関節などが弱い小型犬は、怪我のリスクをグッと高めてしまいます。
「依存症状」
マヨネーズは、とても味が濃厚であり美味しいため依存症状が働き、人間でもマヨラーなんて呼ばれるように「マヨネーズがないとダメ!」という人は少なくありません。
よくワンちゃんにおやつを与えすぎると、ドッグフードを食べなくなるといいますが、それこそ愛犬にマヨネーズを与えてしまえば味を覚えてしまい、他のものを食べなくなってしまう恐れが生じます。
また、飼い主さんが食事をしていれば、盛んにマヨネーズを求めたりして、しつけ上もマイナスです。
中毒性があるような、味が濃い依存性の高い食材には気を付けましょう。
「アレルギー」
マヨネーズを愛犬が食べて心配となるのが、アレルギー症状です。
卵アレルギーを持つ犬であれば、ほぼ間違いなくアレルギー症状が発症します。
万一愛犬がマヨネーズを食べてしまったケースでは、数時間は愛犬から目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。
少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば要注意。
次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。
・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる
「アナフィラキシーショック」
アナフィラキシーショックとは、通常よりもアレルギー反応がより重症化してしまう状態のこと。
愛犬がアナフィラキシーショックを引き起こしたケースでは、以下のような重篤な症状が現れます。
・蕁麻疹
・不整脈
・意識障害
不整脈や意識障害などの症状が現れた時には、命に関わる危険性も高いため、非常に危ない症状だと認識しておきましょう。
至急愛犬を連れて動物病院に直行しましょう。
「加工食品に注意」
マヨネーズを使用した加工食品は、ポテトサラダやマカロニサラダなどのスーパーでお馴染みのお総菜などを始めとして、いくらでも販売されています。
お総菜パンなども危険ですね。
このため飼い主さんは、十分に注意を払ってあげてください。
このような危険を避けるためには、人間が食べる加工食品類は、一切愛犬には与えないようにするとの認識を持つのがおすすめです。
愛犬がマヨネーズを食べた時の対処法
マヨネーズが、危険な犬に与えるべきでない食べ物であると分かったはずですが、いくら飼い主さんが注意していても、愛犬にうっかり舐められてしまう可能性はあります。
その場合、一番舐められた量が問題となりますが、先ほど述べたように、アレルギー反応が生じないか目を離さず確認することが大切となります。
小型犬がかなりの量のマヨネーズや、マヨネーズを含む加工品などを食べてしまったケースでは、下手に様子見などせずに、早く動物病院に連れて行ってあげるのがおすすめです。
後注意したいのが、自己判断で対処しようとしないこと。
愛犬に無理に水を飲ませたり、吐かせようなどとしないことです。
最近ではサイトを見れば、愛犬に塩水やオキシドールなどを飲ませて異物を吐かせる方法が紹介されていますが、これは要注意。
私は賞賛できません。
素人がこのような勝手な対処法を行ってしまえば、万一愛犬を悪化させれば取り返しが効きません。
こんなことしている暇があるならば、その間に動物病院につきますよ。
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