チワワがプルーンを食べても大丈夫?NG理由と中毒成分と対処法

2019年3月12日

プルーンは女性に特に人気が高い果物です。

それは、美容や健康に良いとされるからですね。

「ミラクルフルーツ」って言葉聞いたことありませんか?

実はこれプルーンのことなのです。

欧米ではプルーンのことを、「ミラクルフルーツ」と呼ぶほど評価が高い果物なのです。

評価される理由は、栄養価が非常に高いからです。

また食物繊維を多く含むのも特徴で、便秘症の女性であれば、一度は口にしたことがある方も多いことでしょう。

プルーンは、生の果実が出回らないシーズンであっても、スーパーなどで乾燥させたドライプルーンをお手軽に入手できるのが魅力です。

ドライプルーンだと保存も効くし、食べやすくておやつにもピッタリです。

それでいて女性には嬉しい、美容や健康に良いといわれるわけだから、プルーンが人気なのも納得です。

こんな人気のプルーンをチワワにもおやつがわりにあげたいと思うのですが、大丈夫でしょうか?

プルーンの成分などの知識も紹介しながら見ていきましょう。

チワワはプルーンを食べても大丈夫?

プルーンは栄養価が高いし、何と言っても「ミラクルフルーツ」って言われるほどの果物だから、是非愛犬にも食べさてあげたいと考える飼い主さんが多いはずです。

ひょっとすれば、おやつ代わりにドライプルーンをかじりながら可愛いチワワにもお裾分けなんて気楽にしちゃっているかもしれませんね。

でもこれはとても危険なNG行為です。

実はワンちゃんにとっては、人間が平気で美味しく食べる食べ物が、時によっては中毒症状を起こしてしまう毒薬に早変わりしてしまう可能性があるのです。

ワンちゃんには与えてしまうと中毒を引き起こしてしまう危険な食べ物が存在することを、飼い主さんであれば必ず認識しておかなければなりません。

関連記事:「チワワに与えてはダメなご飯!中毒を引き起こす危険な食べ物」

実は残念ながらプルーンは、ワンちゃんにとって食べてはいけない危険な食べ物の一つだったのです。

プルーンはチワワは食べてはダメな果物と覚えておいてください!

チワワにプルーンを与えてしまえば、嘔吐や下痢の中毒症状が引き起こされます。

さらに重篤化すれば、呼吸困難などの症状が現れることすらあるのです。

プルーンに含まれる成分

「ミラクルフルーツ」とまで称され、美容や健康に良いといわれるプルーン。
人間にとって良いとされる多くの成分が多量に含まれていることが、反対にワンちゃんにとっては、その成分が有害であったり、摂取しすぎることで悪影響が生じてしまうのです。
実際にどのような成分が含まれているのか紹介します。

プルーンの成分(100gあたり)
成分 含有量
エネルギー 49 kcal
水分 86.2g
タンパク質 0.7g
脂質 0.1 g
炭水化物 12.6 g
ナトリウム 1mg
カリウム 220 mg
カルシウム 6mg
マグネシウム 7mg
リン 14mg
0.2 mg
亜鉛 0.1 mg
ビタミンB6 0.06mg
ビタミンC 4 mg
食物繊維 1.9 g

参照:食品成分データベース(文部科学省)

プルーンに含まれる問題成分

「葉や茎、種に毒性の成分があった」

プルーンの葉や茎と種には毒性あります。

特に誤飲の可能性もある種には要注意です。

プルーンはバラ科の植物です。

バラ科の植物の未成熟な種が特にヤバイのです。

青酸中毒の原因にもなる「アミグダリン」という成分が含まれているからです。

葉や茎は取り除き食べることはないでしょう。

種もめったに誤飲はしないでしょう。

でも、種に毒性成分が含まれているという事実を考えた場合、果実にもその成分の影響が生じている可能性があります。

体の小さいワンちゃんにとっては、わずかな量の毒でも影響する可能性が高く注意が必要です。

特に超小型犬のチワワであればなおさら要注意です。

中毒症状が生じると、下痢や嘔吐を起こしてしまいます。

また、呼吸困難やけいれん発作などの症状が起こるケースもあります。

「プルーンのカリウムが危険」

通常であればカリウムは、普通に動物の体内に多く存在するミネラルです。

細胞の機能を正常に保つ働きをしてくれます。

したがって、プルーンが豊富にカリウムを含んでいるなら、むしろチワワの健康に役立ちそうに思えるはずです。

これが適量のカリウムであればその通りです。

ところがカリウムは、必要以上に多くの量を摂取してしまうと、血中のカリウム濃度が高くなりすぎてしまい、反対に体に悪影響を与えてしまうのです。

これが「カリウム血症」と呼ばれる症状なのです。

カリウム血症に陥ると、嘔吐や下痢を引き起こし元気がなくなり、昏睡してしまったりします。

不整脈が起こり心停止に至るケースもあり、最悪命の危険性すらあるのです。

腎臓障害を引き起こすケースも多く、腎臓の機能不全などを抱える老犬などは特に注意が必要です。

チワワなど体の小さいワンちゃんは、少量のカリウムを摂取しても体に影響が心配です。

プルーンの特徴が、カリウムの含有量が非常に多いことなのです。

なお、さらにドライプルーンには要注意です。

何とさらにカリウムの量が2倍に増えると言われています。

このため、プルーンはワンちゃんに食べさせるとダメな危険な果物なのです。

「プルーンの過度の食物繊維がヤバイ」

プルーンには、便秘で悩む女性がこぞって食べるほど食物繊維が豊富。

プルーンの食物繊維は、不溶性食物繊維と呼ばれて整腸効果が期待されるのです。

人間にとってはとても有効なプルーンの食物繊維ですが、腸の短いワンちゃんにとっては、過度の食物繊維の摂取は下痢を引き起こしてしまいます。

このため、豊富に食物繊維を含むプルーンをチワワに食べさせるのはNGなのです。

さらに、食物繊維は乾燥させることで、凝縮され効果がパワーアップします。

だからさらにドライプルーンはワンちゃんにとっては、要注意の食べ物となります。

「ソルビトール」

プルーンには、食物繊維の役割を果たすソルビトールという成分が多く含まれています。

このソルビトールは、少量であれば便秘解消などに効果を発揮してくれます。

しかし、ワンちゃんが大量摂取してしまうと、下痢の症状が重症化してしまい、脱水症状などの危険も生じます。

「乾燥プルーンは要注意」

生のプルーンより、さらにドライプルーンは要注意となります。

ドライフルーツの特徴は、乾燥させることで栄養をぎゅっと濃縮させて栄養を倍増させます。

このため、ドライプルーンがさらに危険であると認識しておきましょう。

チワワがプルーンを食べた時の対処法

プルーンがチワワにとって、危険な食べてはいけない果物だと認識してもらえたことでしょう。

したがって、しっかり飼い主さんが注意して食べさせないことが大切です。

しかし、散歩の途中で拾い食いすることもあるかもしれません。

何かのはずみでプルーンを誤飲食してしまうこともあり得るでしょう。

このようなケースでは、すぐに獣医師に連絡を取って相談し、至急動物病院に連れていってあげるのがおすすめです。

注意が必要なケースが、種や実が詰まりチワワが呼吸困難な状態を引き起こしている場合です。

こうなると最悪命にもかかわってきます。

そのようなケースでは、舌を引って喉を開かせ、ピンセットなどでゆっくり取り出す。

または、チワワなどの小型犬であれば逆さまにして、背中をたたいたりすることで吐きださせます。

このように飼い主さんは、もしものケースを想定して、応急処置の仕方を身に付けていてもらいたいものです。

応急処置の仕方や異物の吐きださせ方を知りたい飼い主さんは、次の記事を参照してみましょう。

関連記事:「チワワがご飯と違う異物を誤飲!知っておくべき役立つ応急処置法」

なお、食塩水やオキシドールで異物を吐かせる方法がサイトではいろいろ紹介されていますが、はっきり言って愛犬にとって、危険のリスクの方か高いです。

素人の飼い主さんが中途半端な知識で行わず、愛犬が異物を誤飲したケースでは必ず動物病院に連れて行って、獣医師の受診を受けるのがおすすめです。

なおその際には、ワンちゃんがどのくらいの量をいつごろ食べたのかを説明してください。

また、プルーンの加工品を食べてしまったケースでは、必ずそのパッケージや食べ残りがあれば持参するようにしましょう。