チワワはあんこや小豆(あずき)を食べても大丈夫?注意点や栄養素は
甘いあんこが入った饅頭などのおやつは、魅力満点。
あんこには、小豆の形を残した「粒あん」と、煮た小豆を裏ごしして作った「こしあん」があります。
なお、小豆を選ぶ時には、濃い小豆色した上で艶があり、粒がそろっているものをさがしましょう。
あなたはうっかりテーブルの上に和菓子を置いておき、愛犬にパクリとやられた敬遠はありませんか。
結構ワンちゃんは甘党ですよ。
しかしここで、甘いものはワンちゃんには不味いと慌ててしまう飼い主さんが多そうです。
はたしてチワワに、あんこや小豆(あずき)を与えるのはダメなのか?
また、与える際の注意点や栄養素について紹介します。
チワワはあんこや小豆(あずき)を食べても大丈夫?
結論を言えば、チワワにあんこを与えても大丈夫です。
砂糖は絶対ダメとの印象がありそうですが、適量の糖分は必要です。
またここで言っている「あんこ」とは、小豆を煮て作った一般的なあんこのことで砂糖は入っていません。
あんこに砂糖を加えることで、甘くなるのです。
だからあんこ自体には砂糖は含まれません。
このため、ワンちゃんに与えるあんこには、砂糖は入れないのがおすすめです。
つまり、「ノンシュガーあんこ」を作ってあげて欲しいのです。
通常あんこは、小豆と砂糖が1:1の量で作られます。
ここで砂糖の代わりに、「りんご」を使って甘味を出すノンシュガーあんこを作ってみてはどうでしょうか。
りんごは、果物の中でも低カロリー、低糖質な食材で持ってこいです
あんこの材料は小豆です。
小豆には、脂肪吸収を抑えてくれる成分が含まれており、あんこに砂糖を入れなければ、肥満を抑える効果がえられます。
小豆(あずき)のおもな栄養素
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 218kcal
水分 45.3g
タンパク質 4.4g
脂質 0.4g
ナトリウム 90mg
カリウム 43mg
カルシウム 160mg
マグネシウム 36mg
リン 80mg
鉄 1.3mg
亜鉛 0.4mg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.04mg
ビタミンB6 0.05mg
葉酸(ビタミンB9) 13μg
ビタミンK 4mg
食物繊維 3.4g
チワワに与える量はどれくらい
はたしてあんこは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
「ポリフェノールが豊富」
小豆にはポリフェノールが豊富に含まれています。
アンチエイジング効果が期待ができて、チワワの老化予防に有効です。
ポリフェノールといえば、赤ワインが有名ですが、実は小豆の方が、1.5~2倍も多く含んでいます。
「サポニン」
小豆は、「サポニン」という、アミノ酸、脂肪酸、ブドウ糖からできているとされる成分を豊富に含んでいます。
サポニンは、「ナチュラルキーラ―細胞」という免疫機能母体を活性化させることで、強力な抗酸化作用を持ちます。
このため、感染症予防に大きな力を発揮し、「インフルエンザ」「風邪」などに期待が持てます。
また、生活習慣病予防に効果を発揮します。
血中の「悪玉(LDL)コレステロール」を抑制して、ドロドロとした血液をサラサラに改善し、「動脈硬化」「血栓」などに有効となります。
さらに、肝機能を保護する働きもあります。
「タンパク質」
小豆は、良質な必須アミノ酸を多く含むタンパク食材です。
タンパク質は、三大栄養素のひとつであり、チワワの臓器、皮膚、爪、髪などの組織を作る成分となります。
このため、特に成長期の子犬には役立つ重要な栄養素です。
「食物繊維」
小豆は食物繊維を100gあたり3.4gと豊富に含んでいます。
食物繊維には腸内の不要なものを排出する「水溶性食物物繊維」と便質を改善して便通を促す「不溶性食物繊維」の2種類がありますが、小豆には、このどちらもバランスよく含まれています。
食物繊維は腸内環境を整えてくれて、便秘の予防や解消、また大腸がんの予防にも効果が期待できます。
チワワのお腹がゆるいときに少し食べさせると効果が生じ、ウンチをいい状態に整えてくれる働きがあります。
さらに、コレステロールを制御する効果もあり、動脈硬化などの予防にも期待が持てます。
ただし、本来チワワたちワンちゃんが持つ消化酵素では、食物繊維は消化吸収できないことも認識しておきましょう。
チワワにあんこを与える際の注意点
「よく煮込む」
あんこは食物繊維を含んでいるため、よく煮込んで柔らくして、消化を良くしてあげましょう。
柔らかさの目安は、指でつまむと軽く潰せる程度の柔らかさまで煮込むことです。
さらに、ペースト状にしてあげれば申し分ありません。
また、与える際には、この煮込んだあつあつのあんこをしっかり冷まして、人肌ぐらいの温度になったら与えるように注意しましょう。
絶対にあつあつのままで与えないでください。
チワワがやけどしてしまいますからね。
「与え過ぎない」
あんこは食物繊維を含んでいるため過剰摂取してしまうと、消化不良を引き起こして、嘔吐や下痢の原因となってしまう恐れがあります。
このため、与え過ぎないように注意してあげましょう。
当然無理に与える必要などは、一切ありません。
チワワが興味を示して欲しがった時にのみ、与えてあげましょう。
「皮はできる限り取り除く」
小豆の皮は硬く、チワワにとっては消化しにくいものとなります。
このため、消化不良を防ぐためにも、できる限り取り除くことがおすすめです。
万一取り除けないケースでは、必ず細かく刻んであげることで、ワンちゃんの消化に支障をきたさないよう注意しましょう。
「あんこ(小豆)を使った加工食品は与えない」
あんこを使ったお菓子などの加工品がたくさんあります。
「大福」
まず思い浮かぶのが大福。
特徴は、あのモチモチとした餅生地です。
餅米が主な原料なので、成分には問題ありません。
人間用の味付けのため砂糖が多く使われNGなのですが、その前に実は餅生地が危険となります。
この餅生地は、とても喉に詰まりやすいのです。
このため、大福はワンちゃんたちが喉に詰まらすリスクが高いため、与えないようにしてください。
「あんこを使ったお菓子」
・おはぎ
・きんつば
・饅頭
・ようかん
・水ようかん
・どら焼き
・タイ焼き
・アンパン
・団子
あげてもきりがないほど、美味しそうなあんこを使ったお菓子があります。
成分的に問題ありませんが、人間用の味に合わせて作られているため、砂糖が多く含まれるのでNGです。
チワワの健康に害をなしてしまいます。
「アレルギーに注意」
どんな食材にもアレルゲンが含まれています。
このため、あんこを食べてアレルギーを起こす可能性があります。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢
上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
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