チワワにパセリを食べさせても大丈夫?栄養素や与える際の注意点
パセリは解毒作用があり、洋食の付け合わせとして、料理の香りや彩りを加えるために添えられてることが多いハーブです。
そのため、料理の飾りというイメージが強い野菜ですが、実は少量でかなりの栄養があります。
パセリは鮮度が落ちると葉が黄色くなってくるので、葉の緑色が鮮やかでみずみずしく、また葉が密集していてふんわりとしたものを選ぶようにしましょう。
今回は、チワワはパセリを食べさせても大丈夫なのか、また、栄養素や与える際の注意点について紹介します。
チワワはパセリを食べさせても大丈夫?
結論を言えば、パセリはチワワに与えても大丈夫な食材です。
癖がある味なので、一見ヤバイ成分が含まれているように思われがちですが、成分上問題はありません。
パセリを飾りなんかで使っていては勿体ないですよ。
パセリには、様々な健康効果が期待できる栄養成分が入っています。
パセリの主な栄養素
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 43kcal
水分 84.7g
タンパク質 4g
脂質 0.7g
ナトリウム 9mg
カリウム 1000mg
カルシウム 290mg
マグネシウム 42mg
リン 61mg
鉄 7.5mg
亜鉛 1mg
ビタミンB1 0.12mg
ビタミンB2 0.24mg
ビタミンB6 0.27mg
葉酸(ビタミンB9) 220μg
ビタミンC 120mg
ビタミンK 850mg
β-カロテン 7400μg
食物繊維 6.8g
チワワに与える量はどれくらい
はたしてパセリは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、1日に10g程度、本当に一口で十分でしょう。
中型犬で1日に30~40g程度にしておきましょう。
チワワにパセリを与えるメリット
「優秀なハーブの効能」
パセリはハーブの一つ、ハーブは体にいいものがたくさんあり、昔から薬用として重宝がられています。
パセリの主な効能は以下の通りです。
・解毒作用
・発汗作用
・免疫力のUP
・疲労回復効果
・利尿作用
・食欲の向上
・消化吸収を高める
・口臭予防効果
「アピオール」
パセリには、有機化合物の「アピオール」が含まれています。
アピオールには、雑菌の繁殖を抑える力があり、あの独特の香りでチワワの口臭や体臭の防止に期待が持てます。
また、抗菌作用があるので食中毒予防に役立ちます。
さらに、胃の働きを活発にして消化促進にも効果を発揮します。
脂質の酸化を抑制する働きもあり、細胞を若返えさせるのでがんの発生やがん細胞の増殖を抑える作用が期待できます。
ただし、過剰摂取すると、刺激物でもあるため、吐き気が生じたり、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼす恐れがあるので注意しましょう。
また、アピオールは月経不順の治療に使われますが、昔は妊娠の抑制や妊娠中絶に利用されていた成分のため、妊娠中の母犬には注意が必要です。
「豊富なビタミン」
パセリで注目したいのが、豊富なビタミンです。
100グラムあたりで、ビタミンCは120mgでレモン以上といえます。
また、β-カロテンは何と7400μg、さらにビタミンKは850mgという具合に、野菜の中ではトップクラスのビタミン量を誇ります。
ビタミンCは、抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制してくれます。
また、コラーゲンの生成や免疫力アップの効果もあり、皮膚や粘膜の健康維持にも効果があります。
β-カロテンは、抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。
チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。
また、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
ビタミンAの主な働きは、以下の通りです。
・視力を正常に保つ。
・皮膚や喉、鼻などの粘膜を正常に保つ。
・風邪を予防する。
・夜盲症の予防。
ビタミンKは、血液が固まるのを調整する効果や、カルシウムを骨に沈着させて丈夫にする効果があります。
骨粗しょう症にも効果が期待でき、チワワのように体格が華奢で、少しの衝撃でも骨折したりしてしまう犬種には、骨を少しでも丈夫にするためにも摂取したい食材といえます。
チワワにパセリを与える際の注意点
「与え過ぎない」
パセリは野菜であるため、基本ワンちゃんは消化が苦手です。
このため与え過ぎてしまえば、消化不良を引き起こし、嘔吐や下痢の原因となってしまいます。
このため与える際には、少しでも消化しやすいように細かくカットしてあげましょう。
パセリは「流産を望む若い女性が食べる」と言われたりするように、パセリに含まれる有機化合物の「アピオール」が、妊娠中絶に利用されていた成分のため、妊娠中の母犬は避けたほうがよいでしょう。
また、腎臓や肝臓にトラブルがあるワンちゃんも止めておきましょう。
「アレルギーに注意」
食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、セロリを食べてアレルギーを起こす子もいます。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢
上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
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