犬の癌対策としてビタミンが効果大!見直し積極的に摂取しよう
ビタミンが不足すると直ぐ肌が荒れてしまい、また病気にもなりやすくなってしまいます。
愛犬が元気で長生きするためには、ビタミンは欠かせない栄養素の一つであり、ビタミン不足が生じてしまうと免疫力が低下するために癌の発生率も高まってしまいます。
もちろん、癌治療中であればなおさらビタミンを積極的に摂取する必要があります。
今回はビタミンにスポットをあて、犬の癌対策としてビタミンの効果を紹介します。
ビタミンとは?
普通にビタミンという言葉を普段使っていますが、そもそもビタミンって何なのでしょうね。
ビタミンは、生命を維持するために欠かせない非常に重要な必須の栄養素ですが、炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素のように、大量に必要なわけではありません。
ビタミンと同様に、必ず少量摂取が必要な物質としてミネラルがあります。
この二つの物質を比較した場合、ビタミンは有機化合物であり、ミネラルは無機物という違いがあります。
ビタミンは、ビタミン様物質と呼ばれるものまで含めると、ゆうに30種類を越えますが、機能的に厳密に分類して現在正式にビタミンとして認められているのは、水溶性ビタミンが9種類、脂溶性ビタミンが4種類の合計13種類となります。
「水溶性ビタミン」
水溶性ビタミンは、水に溶けやすい種類のビタミンのことであり、大量に過剰摂取したケースでも身体の外に排出され、過剰摂取による副作用の心配は、ほとんどありません。
ただし、長時間加熱を加えたり、長時間の水洗いにより、多くのビタミンが失われてしまう問題点があります。
「脂溶性ビタミン」
脂溶性ビタミンは、油に溶けやすい種類のビタミンであり、このため油で調理すると吸収されやすくなる特徴があります。
しかし、過剰に摂取したケースでは、体内に蓄積されてしまい、その結果、頭痛、吐き気など体調の不調をきたす恐れがあります。
厚生労働省が基準値を定める13種類のビタミン一覧
「脂溶性ビタミン」
種類 | 働き・作用 | 不足時の症状(欠乏症) |
ビタミンA | 全身の上皮組織に作用して粘膜を健康に保つ。
眼の健康と癌の予防に効果 皮膚、粘膜、目、口腔、気管支、胃腸、子宮の健康維持と免疫力維持 |
夜盲症
皮膚や粘膜の感染症 骨や歯などの子供の成長障害 |
ビタミンD | カルシウムの吸収をサポートして高め、骨への沈着を助ける。
免疫力を上げる働き 血液中のカルシウム濃度を一定に維持する |
子供のくる病
骨軟化症 骨粗しょう症 |
ビタミンE | 強い抗酸化作用があり、体を守り、肌、血管、細胞などの老化を防止する。
血行促進効果 |
溶血性貧血
運動機能の低下 生理痛・冷え性 多発性ニューロパチー |
ビタミンK | 血液凝固や骨を形成する働き | 骨粗しょう症
血液凝固作用の低下 新生児メレナ |
「水溶性ビタミン」
種類 | 働き・作用 | 不足時の症状 |
ビタミンB1 | 糖質の代謝をサポートして、エネルギーの産生による疲労回復
脳神経系や筋肉の機能を正常に保ち、精神機能の維持 |
ウェルニッケ脳症
末梢神経障害 脚気 心不全 |
ビタミンB2 | 成長を促進して、細胞の再生や粘膜を維持
脂質の代謝をサポート 抗酸化作用 |
口唇炎、口角炎、皮膚炎、舌炎
目の充血や眼精疲労 子供の成長障害 |
ビタミンB6 | タンパク質の代謝をサポートして、皮膚・粘膜・毛髪・歯などの健康を保つ
神経物質の合成 |
免疫力の低下
皮膚炎・湿疹 貧血 高ホモシステイン血症 |
ビタミンB12 | 核酸・脂肪酸・赤血球の合成をサポート
エネルギー生産の向上 神経伝達の補助 正常な睡眠確保 |
悪性貧血
不眠症・睡眠障害 高ホモシステイン血症 神経系統の障害 うつ病・けんたい感・疲労感 |
ナイアシン(ニコチン酸) | 循環系、消化系、神経系の働きを促進
糖質、脂質、タンパク質の代謝サポート アルコールの分解 |
皮膚炎・口舌炎・光線過敏症
胃腸障害 神経障害 ペラグラ |
パントテン酸 | 糖質、脂質、タンパク質の代謝とエネルギー生産に不可欠な酵素を補助
免疫抗体の合成をサポート |
手や足の感覚異常
副腎機能の異常 めまい ストレス |
ビオチン | 糖質、脂質、タンパク質のエネルギー代謝
DNAの合成 ヒスチジンの尿中排泄の促進 |
脱毛・皮膚炎
食欲不振
|
ビタミンC | 体内の老化や酸化を抑える
コラーゲンや抗ストレスホルモンの生成 メラニン色素の無色化、鉄の吸収促進、アルコールの分解 |
壊血病
免疫力の低下 骨粗しょう症 |
葉酸 | 赤血球・脂肪・DNAなどの核酸を合成サポート | 悪性貧血(巨赤芽球貧血)
下痢 体重減少 |
ビタミンの摂取
ビタミンの摂取は、毎日の食事が基本となります。
ビタミンを多く含む食材は異なり、ビタミンCであれば野菜・果物、ビタミンB類は肉・魚、ビタミンDは魚類に豊富に含まれています。
これからも分かるようにビタミンの摂取のためには、偏った食事をせずにバランスの良い食事をすることが最も大事となります。
ビタミンの特徴として、他のビタミンと組み合うことで一層作用が増強されたり、他のビタミンが不足するビタミンを補うこともあります。
ドッグフードにも当然ビタミンが配合されていますが、特に安価なフードの場合、ビタミンが添加される形で加えられているケースが多く、できれば本来の食材に含まれた形で摂取するのが理想といえます。
またドッグフードの場合、高熱処理で製造されるため、食材に含まれる多くのビタミンが壊れてしまいやすい問題があります。
このため、ビタミンが壊れない低温製造されたフードや、ケースによってはサプリメントなどを積極的に利用してビタミンを補う事も大切となります。
「犬の野菜サプリメントベジタブルサポート」
ベジタブルサポートは、獣医師と管理栄養士の共同開発により作られた、犬専用健康補助食品とされる野菜サプリメントです。
ワンちゃんに野菜が必要な理由は、ビタミン・ミネラル・食物繊維が摂取できるからです。
現在、生活環境や食生活の改善で、犬の平均寿命が大幅に伸びています。
また犬の死因も変化が生じ、以前は感染症やフィラリア症などが多かったのが激減し、悪性腫瘍(ガン)や心疾患などの非感染症が増加し、野菜の栄養をしっかり摂る必要があると指摘されてきています。
このため愛犬が癌にかかった際には、ベジタブルサポートでしっかり野菜を補充することが大切となります。
そのためもちろん、ドッグフードにもそれらの栄養素が含まれていますが、高温調理されるため、野菜に含まれる大切なビタミンなどの栄養素が壊れてしまっていることが多いのです。
そこで手軽に効率よく、質の高い野菜の栄養素が摂れる「ベジタブルサポート」が人気を得ています。
「手軽にできるビタミン摂取の工夫」
愛犬のビタミンの摂取量を増やすことは、ちょっとした一工夫でいくらでも可能となります。
オススメなのが、加熱処理していない食材を一品加えてみることです。
もちろん頑張って、何か一品手作りしてあげるのが理想ですが、手間や時間がかかり大変です。
そこで簡単にできる方法をいくつか伝授します。
振りかけタイプのサプリメントをドライフードにかけてあげるのも簡単でおすすめですが、ビタミンを簡単に摂取する方法として特におすすめなのが、非加熱タイプの粉末の青汁をフードにかけてあげることです。
みなさんよく野菜不足を痛感した場合、簡単にビタミン摂取する方法として青汁を飲むはずです。
したがって、粉末の青汁を愛犬のフードにかけてあげるのはとてもおすすめです。
この他にもグリーントライプを振りかけてあげるのも同様におすすめです。
最近は、グリーントライプをメイン使用したドッグフードなども販売されており、このようなフードもおすすめです。
「ペットカインドドッグフード」
ペットカインドドッグフードは、無添加なカナダ産のグレインフリーフードであり、一番の特徴は第一原材料にグリーントライプ(草食動物の胃)が使われている点です。
この他では、ビール酵母などをフードに混ぜてあげるのもいいですよ。
例えば胃腸薬として有名なエビオス錠などを、砕いて食事に混ぜてあげればOKです。
このように、探せば思った以上に簡単にふりかけることなどでビタミンが摂取できる食材があったりします。
まずは一度粉末の青汁を試してみてはいかがでしょうか。
癌抑制に効果がある身近なビタミン
「ビタミンA」
ビタミンAは、細胞膜の損傷を守り癌治療に有効なビタミンです。
ビタミンAは、大きく分けて2種類があり、かぼちゃやにんじんなどの緑黄色野菜に含まれる「βカロテン」と、動物性食品に多く含まれる「レチノール」で、特にレバーに豊富に含まれています。
β-カロテンは犬の体内で酵素によってビタミンAに変わります。
ちなみに猫は、β-カロチンをビタミンAに変換することができません。
β-カロチンが多く含まれる、かぼちゃとにんじんの犬への効果を見てみまよう。
・チワワはかぼちゃを食べて大丈夫!注意点やメリットは
・チワワはにんじんを食べても大丈夫!注意点やメリットは
なお、レチノールのビタミンAの吸収率は約80~90%とされ、βカロテンのビタミンAより圧倒的に吸収されやすい特徴があり有効です。
ただし、過剰摂取してしまうと、吐き気やめまい、頭痛などの症状が起こる危険性があります。
「ビタミンC」
ビタミンと聞いて多くの方が最初にイメージするのが、ビタミンCではないでしょうか。
その通り、ビタミンCこそが、一番働きが多い栄養素といえます。
ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれ、アスコルビン酸と呼ばれます。
多くの作用の中でも、癌抑制に一番効果的な作用が、細胞が酸化されるのを防ぐ抗酸化作用です。
また、ビタミンEを再生する働きもあります。
酸化反応は、外部から侵入した細菌を倒すために生じる反応であり、ある面生命維持に必要な反応ですが、過剰になると癌発生に繋がってしまう機会を与えてしまいます。
癌治療法として高用量ビタミンCの投与は、副作用のほぼ起こらない貴重な治療法として注目されています。
ワンちゃんは体内でビタミンCを合成することが可能ですが、癌治療のためには量が足りないため、積極的に摂取すべきです。
「ビタミンD」
ビタミンDは魚に多く含まれており、エルゴカルシロール、コレカルシロールを刺し、カルシウムやリンなどのミネラルの吸収を助けるため、骨を強くするビタミンとして認識されていますが、癌抑制効果があることも判明しています。
ビタミンDは、D2~D7まで6種類ありますが、D4~D7はほとんど食品には含まれておらず、さらにビタミンとしての働きも低いため、ビタミンDといえば通常D2とD3のことになります。
人間は日光を浴びて、ビタミンDを合成することができますが、犬は体内で合成することはできないため、必ず外部から摂取する必要が生じます。
「ビタミンE」
ビタミンEはトコフェロールのことです。
特に魚卵や油類に多く含まれています。
癌抑制に重要なビタミンとされ、抗酸化作用や免疫機能を高める働きがあります。
身体の酸化を抑えるため、別名「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
癌はもちろん成人病に有効なビタミンとして期待されています。
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