チワワにはちみつを与えて大丈夫?メリットや注意点は?

はちみつは甘くて美味しく、栄養も満点のイメージがあります。

なのでチワワにはちみつを食べさせてあげたいのですが大丈夫でしょうか?

はちみつがやはり気になるのが、1歳までの人間の赤ちゃんに与えてはダメなことです。

はちみつが人間の赤ちゃんにNGだということは、体も小さく腸も短く消化器官も弱いワンちゃんは、やはりダメじゃないかとのイメージがあります。

はたしてどうなのか。

はちみつをわんちゃんは食べてもいいのか。

また、問題点やメリットはあるのか紹介します。

チワワにはちみつを与えて大丈夫?

まずは、ズバリと回答したいのですが少し言い回しが微妙になります。

チワワにはちみつを与えて大丈夫かの答えは次の通りです。

ワンちゃんにはちみつは与えて大丈夫ですが、出来れば食べさせない方がおすすめです。

なお、子犬にははちみつは与えてはいけません。

チワワにはちみつを与えて大丈夫な理由

「ポツリヌス菌による、食中毒の危険性」

はちみつの一番の危険が、ポツリヌス菌による食中毒です。

ポツリヌス菌の存在は、1歳未満の赤ちゃんが死亡するという事件が起こって一気に有名になりました。

ポツリヌス菌は、すべてのはちみつに含まれているわけではありません。

しかしながら、現在日本で流通して食べられているはちみつの、5~10%程度には含まれる可能性があるとされているのです。

これは十分に危険すぎる値です。

しかし、問題ははちみつを食べたところで、必ずしも食中毒になることはないという点です。

実ははちみつを食べても、はるかに中毒を起こさない確率の方が多いのです。

というより現在までのところ、ボツリヌス菌によってワンちゃんが中毒症状を起こしたという事例は報告されていないのです。

そのため、ワンちゃんにはちみつは与えて大丈夫と回答した次第です。

例えばいちごには、絶対にワンちゃんに与えてはいけない食べ物であるキシリトールが含まれています。

しかし現在では、ワンちゃんの体重1㎏あたり100mg以上のキシリトールを摂取しなければ、中毒が起こらないことが判明しています。

だからその摂取量を守る限り、ワンちゃんがいちごを食べても大丈夫なわけです。

関連記事:「チワワにいちごは与えて大丈夫?キシリトールを含むよ」

 

同様に考えれば、はちみつにはボツリヌス菌が含まれるケースがあるが、発症事例は無いからチワワがはちみつを食べても大丈夫と言えるわけです。

しかし個人的に言えば、ボツリヌス菌で万一中毒症状が起こった場合、死亡する可能性があるほどの危険を含むわけです。

世の中には、はちみつのように美味しく栄養のある食べ物はいくらでもあるのです。

そう考えればやはり食べさせない方が安全と思えます。

ボツリヌス菌について

通常であれば、はちみつの中で細菌が増殖したり、はちみつが腐ることはないとされています。

その理由は、糖度が非常に高いために水分がほとんど含まれておらす、細菌が生きていくだけの水分が存在しないためです。

これは、ジャムが元の果物と比較して、非常に保存性が高いとされることからも分かります。

ジャムは、砂糖などを加えることで糖度を高め、果物を煮詰めて水分を減らした食べ物であり、まったくはちみつと原理は同じだからです。

細菌が増殖できないはずなのに、どうしてボツリヌス菌がはちみつに含まれているのでしょうか?

ボツリヌス菌は、”芽胞(がほう)”と呼ばれる休眠状態の菌の状態でいることで、はちみつの中で生き続けることができる菌なのです。

そしてその状態ではちみつに含まれる可能性が、先ほど述べたように5~10%ほどあるとされているのです。

ボツリヌス菌の芽胞の特徴が熱に強いことです。

そのため、ボツリヌス菌を完全に死滅させるためには、120℃で4分間、あるいは100℃で6時間熱しないとダメだとされています。

このような条件を、一般家庭でクリアするのは通常無理があります。

また、これほどの加熱をはちみつに加えてしまえば、せっかくの栄養素が全て失われて台無しになり、わざわざはちみつを食べる何のメリットも無くなってしまうでしょう。

「ポツリヌス中毒の症状」

ポツリヌス中毒になった場合、症状が生じるまでには、半日から1・2日の時間を要します。

症状は以下の通り。

・嘔吐
・頭痛
・元気がない
・呼吸困難
・歩行障害

人間の赤ちゃんでは死亡例も生じています。

このため人間の赤ちゃんでも、1歳未満の消化器官の未発達な状態であると、ボツリヌス菌の芽胞が発芽・増殖してしまうといわれています。

その結果、毒素が発生して中毒症状を引き起こしてしまうのです。

当然、消化器官の未発達な子犬にも同様のケースが懸念されるため、はちみつは与えないようにしてください。

カロリーオーバーの懸念

はちみつは極めて糖度が高いのが特徴です。

このため、かなりの確率で与え過ぎればカロリーオーバーになります。

チワワに通常のご飯を与えた上に、はちみつを与えればまず肥満になってしまいます。

このように、かなりはちみつを与えるのは注意が必要となります。

犬用のおやつを与えるケースでも、必ずはちみつが使用されていないかチェックする必要があります。

食いつきが悪くなる

はちみつは甘みがとてもあって美味しい食べ物です。

舌には甘味・酸味・苦味・塩味・うま味を感じる作用があります。

ワンちゃんは味を感じるケースで、そのうちの「甘味」に最も敏感でよく感じるとされています。

したがって甘い美味しい味を一度覚えてしまうと、その嗜好性の高い甘味の味を要求します。

だから、そのような甘い味が含まれていないと食いつきが悪くなり、ドッグフードを食べなくなる危険性があります。

このため、はちみつの強烈な甘味はかなりクセになる危険性大と知っておきましょう。

したがって、はちみつ入りのおやつなども要注意です。

ワンちゃん用のおやつもいくらでも素晴らしいものがあります。

だからはちみつ入りのおかしは、避けた方が安心できておすすめです。

軟便や下痢になる

チワワにはちみつを食べさせたら、下痢になった何ていう経験をお持ちの飼い主さんもみえることでしょう。

理由は、はちみつは熱による殺菌処理をしてしまうと、変質してしまうためです。

そして、はちみつは細菌が生きていけない環境だから、しなくても安全とされているからです。

だから稀にですが、細菌が含まれているケースがあり得ます。

これは、はちみつ入りの製品にする過程のどこかの段階で、細菌が混入するケースがあり得るためでしょう。

また、はちみつ自体が苦手なワンちゃんも存在します。

牛乳を飲むと下痢を起こしてしまうワンちゃんは多いです。

これは、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)を、ワンちゃんがあまり持っていないケースで生じてしまいます。

これと同様のケースがはちみつに対しても起こっており、はちみつの糖を分解する酵素をあまり持っていないワンちゃんが、下痢や軟便になってしまうわけです。

なお、ワンちゃんに牛乳を飲ませたいのに、下痢になってしまうとの悩みをお持ちの飼い主さんは、次の記事を参考にしてみましょう。

「チワワに与えるご飯!人間用の牛乳は飲んでも大丈夫ですか?」

愛犬に牛乳を与えた場合の下痢を起こす原因を分かりやすく説明。
さらにワンちゃんに牛乳を飲ませた場合のメリット&デメリットを紹介。
ワンちゃんが下痢を起こさない牛乳の飲ませ方の対処法や、オススメの犬用牛乳やヤギミルクを紹介。
この前した形で画像と題名から内部リンクして、写真の右側から記事を書く形にしましょう。

 

はちみつはメリットがあまりない

はちみつは、優れた栄養素を含んでいますが、今回紹介した内容を吟味してもらえば、ワンちゃんにとっては、メリットよりはるかにデメリットが上回る食べ物だと言えます。

愛犬にはちみつを与えるのは止めておいた方がおすすめです。