チワワにアロエを食べさせるのは危険!危険な理由と中毒症状
アロエは、昔から「医者いらず」と呼ばれるほど健康に良い食べ物として有名で、美容効果もあります。
皮膚炎治療のために、アロエを患部に塗った経験がある方も多いはずです。
また、便通をよくする為にアロエを食べたなんて人もいることでしょう。
昔は、このようなアロエの治療をよく行ったものです。
アロエはアフリカからアジア半島まで広く分布する多年生の多肉植物の一種であり、アロエといっても400〜500以上の種類があるそうです。
日本では食用・薬用として「アロエベラ」「キダチアロエ」「ケープアロエ」などが一般的です。
このように人間の健康の為には有効なアロエですが、チワワたちワンちゃんにとってアロエは、有害な成分を含んでいるため、中毒症状が起こったりする恐れがあるため与えないようにする食べ物と言えます。
アロエの主な成分
成分(100g当たり) | 含有量 |
エネルギー | 3 kcal |
水分 | 99g |
脂質 | 0.1g |
ナトリウム | 8mg |
カリウム | 43mg |
カルシウム | 56mg |
マグネシウム | 4mg |
リン | 2mg |
ビタミンB6 | 0.01mg |
葉酸(ビタミンB9) | 4μg |
ビタミンC | 1mg |
β-カロテン | 1μg |
食物繊維 | 0.4g |
チワワにアロエを与えてはいけない理由
チワワにアロエを与えてはいけない理由は、有害な成分が含まれているからです。
このため、チワワがアロエを食べてしまうと、嘔吐や下痢を起こし、胃炎を起こしたり腸内に炎症を起こす恐れがあります。
さらに重篤なケースになってしまうと、血色素尿が出て血液中のヘモグロビンが破壊されてしまったりします。
また、下痢や嘔吐を引き起こすため、脱水になったり貧血が生じ、命に関わるケ-スもあると認識しておきましょう。
どれだけの量を食べてしまえば命に関わるのか、また、どの程度の量で症状が出るのかは個体差があります。
しかし、ワンちゃんにとって危険となる成分が入っている以上、アロエは基本的にチワワに与えるべきではないと言えます。
アロエに含まれる危険な成分
「サポニン」
サポニンは、アロエの苦味を感じる成分です。
サポニンは抗酸化作用が優れた成分のため過剰な活性酵素を除去し、血液中のコレステロールや中性脂肪などの余分な脂質を洗い流す働きがあり、肥満予防なども期待できます。
また、殺菌作用があり、水と混ぜると泡立って汚れを落とす作用があります。
このように、有益な効果が非常に多い成分ですが、残念ながら大量に摂取してしまうと、消化不良となり、腸の炎症要因になって下痢や嘔吐を引き起こしてしまいます。
「バルバロイン」
バルバロインはアロエの「葉」や樹液の中に多く含まれている成分です。
下剤作用が働き、適量であれば人においては整腸作用が期待できます。
ただしこれが、ワンちゃんの場合となれば、下痢や腸の炎症の原因になると言われています。
下痢が続くと脱水症状を引き起こすため、軽く見ずに十分注意を払ってください。
「アントラキノン」
アントラキノンは、マメ科センナなどにも含まれる成分であり、昔からよく下剤として使われています。
このため、人間でも多量に摂取するとお腹を壊してしまいます。
チワワたちワンちゃんの場合は、少量でも下痢や腸炎の原因となってしまうので注意しましょう。
チワワがアロエを食べた時の対処法
想定外の出来事が生じて、万が一チワワがアロエを食べてしまったケースでは、とりあえず早めに一度獣医師に相談して指示を仰ぐようにしましょう。
この際には分かる範囲で、どんな種類のアロエなのか、食べた部分や食べた量、食べてから経過した時間などを伝えるようにしてください。
愛犬が少量のアロエを食べてしまったケースでは、通常すぐに容体が急変するわけではありません。
しかし一度獣医師に相談した上で指示を仰ぎながら、様子を見れば安心できます。
口の中を確認して、もしも口の中にアロエが残っている場合は取り除いてください。
なお、無理に大量の水を飲ませたり、塩水やオキシドールなどを与えて吐き出させるような行為は行わないように注意してください。
素人療法は、かえって症状を悪化させるもとであり、大変危険な行為となると肝に銘じておきましょう。
数日経過してから症状が現れる可能性もあるため、しばらくは異変が無いかチワワから目を離さないようにしてください。
なお、様子を見ていて下痢やいつもと変わった様子が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
チワワがアロエを使った加工品を間違って食べてしまったケースでは、その袋や残りをとっておき、獣医師さんに見せることも大切です。
アロエを使った食品などは大丈夫?
「アロエヨーグルト」
通常、アロエヨーグルトやアロエジュースなどの加工食品を少量食べても、すぐにチワワたちワンちゃんに対して健康被害は出にくいとされています。
しかし、中毒症状が出にくいと言っても、中毒症状が出る可能性があるアロエが含まれている時点でNGです。
また、アロエはよく、角切りにされたものやシロップ漬けにされた加工食品が販売されています。
これらの加工食品は、人間用に味付けされた時点で、いくらアロエ自体のカロリーは100gあたり3kcalと低くくても、糖質が高い調味料などが使用されているため肥満の恐れが生じます。
最もアロエの加工食品の場合は、アロエが使われた時点でだめですが、アロエ以外の加工品でも人間用に味付けがなされたものは、基本すべてNGだと認識しておきましょう。
「アロエ入りのシャンプー」
結論を述べれば、わざわざ危険なアロエ入りのシャンプーを使うメリットはありません。
多分、犬用として販売されているシャンプーであり、信用のおけるメーカーであれば大丈夫だとは思います。
チワワにとって害となる成分は、取り除かれているはずですが、最初に言ったように、危険なアロエ入りのシャンプーを使う理由はありません。
チワワに大丈夫な食べ物をあげよう
チワワに無理してアロエをあげなくても、ワンちゃんの体に良い食材はいくらでもあります。
アロエの代わりに甘い美味しいフルーツなどを、おやつ代わりや、フードに適量トッピングしてあげるのがおすすめです。
・りんご
・バナナ
・いちご
・梨(なし)
・柿(かき)
・メロン
・桃(もも)
・栗(くり)
・スイカ
・キウイ
上記のようなフルーツをチワワに与えてあげれば間違いありません。
これらの果物をチワワに与える効果や注意点を知りたい場合は、次の記事をチェックしてみましょう。
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