チワワはドラゴンフルーツを食べて大丈夫?メリットと与え方や注意点!

 

ドラゴンフルーツは、見た目がまるで竜のウロコのような皮に覆われているために、ドラゴンフルーツと呼ばれ、ピタヤという別名もあるサンカクサボテンの果実です。

英名では「NIGHT BLOOMING CEREUS(夜に咲くサボテン)」と言われており、これは真夜中に花が咲くためであり、このため夜の女王とも呼ばれたりもします。

原産は、メキシコや中南米の熱帯地域で、現在は東南アジアの国々でも栽培が盛んであり、日本では沖縄では露地栽培されています。

また、鹿児島・宮崎など九州南部においては、ビニールハウスでの栽培が行われています。

見た目は鮮やかなピンク色で、中身の果肉は半透明で、黒くて小さな種が全体に散らばっています。

食べた時の食感はシャキシャキしており、爽やかな甘みがあり、酸味は弱いです。

ドラゴンフルーツは病虫害などに強く、このためほとんど農薬を使わず栽培されているのも、安全面から見れば大きな魅力といえます。

通常ドラゴンフルーツと言えば、ベトナム原産のホワイト種である一番流通が多いピタヤを刺しますが、実はさまざまな種類があります。

果肉が赤いレッド種もあり、こちらは台湾が原産の品種です。

皮が黄色で果肉が白いイエロー種のものは、とても甘みが強く、酸味は感じられません。

ゴールデンドラゴンと呼ばれるものもあり、こちらはとても薄味なのが特徴です。

また、ドラゴンフルーツの新種とされるのがピンクであり、甘味やジューシーさが一段とアップされました。

さらに、新ブランド品種の「ちゅらみやび」は、2007年に沖縄で品種登録されたもので、大玉が多く高級な贈答品とされています。

ドラゴンフルーツの選び方は、ウロコ状の果皮がしなびれておらず、果皮にハリやツヤがあるものを選んでください。

また、ずっしりと重みのあるものがおすすめです。

このように見た目がとてもインパクトがあるドラゴンフルーツをワンちゃんは食べても大丈夫でしょうか?

 

チワワにドラゴンフルーツを食べさせて大丈夫?

 

答えはYESです。

ドラゴンフルーツには、中毒となるような成分は含まれておらず、ワンちゃんはドラゴンフルーツを食べても大丈夫です。

ただし、与え過ぎないように注意しましょう。

 

ドラゴンフルーツに含まれる成分

 

実際にどのような成分がドラゴンフルーツに含まれているのか紹介します。

 

ドラゴンフルーツの成分(100gあたり)

成分            含有量

エネルギー         50kcal

水分            85.7g

タンパク質         1.4g

脂質            0.3 g

炭水化物          11.8 g

カリウム          350 mg

カルシウム         6mg

マグネシウム        41mg

リン            29mg

鉄             0.3 mg

亜鉛            0.3 mg

ビタミンB2         0.06mg

ビタミンB6         0.05mg

ビタミンC                     7 mg

葉酸            44μg

食物繊維                       1.9 g

参照:食品成分データベース(文部科学省)

 

 

ドラゴンフルーツの主な栄養素

 

「カリウム」

ドラゴンフルーツには、100gあたり350mgのカリウムが含まれています。

カリウムはミネラルの一つであり、ナトリウムと協力して細胞内の浸透圧を維持したり、細胞の活性を維持したりする役割があります。

ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して、体内の不要なナトリウムを輩出して、細胞内の浸透圧を維持します。

そのため血圧を下げるのを手助けしてくれて、高血圧の予防やむくみの解消に効果的です。

また、余分なナトリウムを排出することにより、神経刺激の伝達を高め、筋肉機能の調節、心臓機能などに効果を発揮してくれます。

また、疲労回復にも良い効果を与えてくれます。

なお、カリウムは欠乏すると「低カリウム血症」を発症し、子犬が情動不安になったり、筋麻痺などの例が報告されています。

また、過剰摂取してしまうと「高カリウム血症」の原因にもなるため、適量摂取に心がける必要があります。

 

「カルシウム」

ドラゴンフルーツには、カルシウムが多く含まれています。

カルシウムの99%は骨の材料になり、骨や歯を丈夫にしてくれます。

骨そしょう症の予防にも効果的です。

体内でエネルギーを生産するときに、補酵素としてサポートする働きもあります。

チワワは超小型犬で体格が華奢で、わずか30cmの高さから落ちても骨折することがあるほど骨が弱い犬種です。

だから骨を丈夫にしてくれる効果が期待できるカルシウムの摂取は大切です。

 

「ビタミンB2 (リボフラビン)」

ビタミンB2は水に溶ける水溶性ビタミンであり、「発育のビタミン」とも呼ばれ、成長を促進し、皮膚、被毛、爪などの細胞を作ったり再生させます。

また、糖質、脂質、タンパク質の代謝に関わり、代謝を行う酸化還元酵素や脱水素酵素などの酵素のサポート役として働きます。

さらに、血中にコレステロールが沈着することを防ぐ効果が働き、コレステロールの排出を促すことで、動脈硬化の予防に期待が持てます。

また、ニキビや肌荒れの予防・改善にも強い効能があります。

 

「マグネシウム」

マグネシウムは、血圧や体温調整、神経伝達には欠かせないミネラルのひとつです。

マグネシウムには、カルシウムを骨に付着させる効果があり、このため骨や歯を丈夫にする

効果があります。

また、代謝機能を行う酵素のサポート機能があり、エネルギー変換の効率を上げ、疲労回復効果が期待出来ます。

ただし、マグネシウムの過剰摂取は、尿路結石を引き起こす要因でもあるため注意が必要です。

 

「食物繊維」

ドラゴンフルーツには、食物繊維も多く含まれています。

食物繊維は腸の働きを刺激することで、腸内環境を整える効果があり、便秘の予防や改善に効果的です。

また、糖や脂質の吸収をおだやかにすることから、コレステロール値や血糖値の急激な上昇を抑える効果や、水分を含んで腸の中で膨らむことで、少量の食事量でも満腹感が得られるなどの働きがあります。

便秘の解消に役立つため、総合的にスリムな体作りに効能があり、ダイエットをしたい人には心強い存在です。

しかしワンちゃんは、食物繊維が消化吸収できないので注意が必要です。

 

チワワにドラゴンフルーツを与える時の注意点

 

「与え過ぎない」

ドラゴンフルーツは食物繊維を含むため、与え過ぎると下痢や軟便になったりする恐れがあります。

また、カリウムも多く含むため、摂取しすぎると愛犬のオシッコの回数が多くなったり、中にはおもらししてしまうケースもあります。

なお、腎臓に疾患のあるワンちゃんは、腎臓の機能が低下することで、カリウムの排出が困難となり、高カリウム血症を引き起こす可能性があるため注意しましょう。

ドラゴンフルーツの糖質量は、100gあたり9.9gです。

果物としては平均的な数値ですが、体が小さいワンちゃんにとっては、十分高い糖質となるため、与え過ぎには注意が必要です。

 

「小さくカットする」

硬い外皮を剥くのは当然として、喉などに詰まらないように小さくカットしてあげましょう。

またカットの際に面倒ですが、消化によくない細かい種もできる限り取ってあげるのがあおすすめです。

 

「アレルギーに注意」

ワンちゃんは初めて食べるのもであれば、何でもアレルギーが出る可能性があります。

このため、初めてチワワにドラゴンフルーツを与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。

与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出たり、目の充血や嘔吐や下痢の症状があれば、すぐに動物病院を受診してください。