チワワはじゃがいもを食べても大丈夫!注意点とメリットは

2019年4月19日

野菜の中でもじゃがいもは、かなり食べる機会が多い食材といえます。

カレーやシチューの具として必須ですし、肉じゃがを作る家庭も多そうです。

スーパーに行けば手軽に手に入り、値段も安価です。

そんなじゃがいもをチワワは食べて大丈夫でしょうか?

今回ははたしてチワワがじゃがいもを食べても大丈夫なのか、また、注意点やメリットについて紹介します。

チワワはじゃがいもを食べて大丈夫?

答えは、チワワはじゃがいもを食べても大丈夫です。

多くのドッグフードにじゃがいもが使用されています。

チワワは肉食であり穀物が苦手です。

そのため最近では、グレインフリーと呼ばれる小麦やとうもろこし、大豆などの穀物不使用のドッグフードの評価が高く、多くのドッグフードメーカーが販売しています。

そのようなドッグフードではいも類を使用し、その大半がじゃがいもを使用しています。

この事実から見ても、ワンちゃんがじゃがいもを食べることに問題はないわけです。

ただし、適量を守り、与え方にも注意が必要です。

じゃがいもを食べさせる目安量は?

はたしてじゃがいもは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうね。

もちろん与える適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、じゃがいもの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のじゃがいもの摂取目安量
1kg 5g
3kg 15g
5kg 20g
10kg 35g
15kg 45g
20kg 58g

 

上記量はあくまで目安となります。

ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。

特に初めてじゃがいもをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

じゃがいもの主な栄養素

じゃがいもの最も主な成分は炭水化物です。

ビタミン類ではビタミンCを多く含み、芋類の中では上位の含有量を誇ります。

また、ビタミンB1・B6や葉酸なども含みます。

食物繊維や水分も豊富であり、ミネラル類ではモリブデン・カリウムなどを含みます。

チワワがじゃがいもを食べるメリット

「ビタミンCが豊富」

ビタミンCは老化防止や、アンチエイジング効果があります。

本来ビタミンCは加熱すると、栄養が壊れてしまいます。

ところがじゃがいもに含まれるビタミンCは、デンプンに保護されているため、加熱しても栄養素が壊れず残っています。

このためビタミンCを摂取するには、じゃがいもはとても有効な食材なのです。

ワンちゃんは体内でビタミンCを生成することができますが、老犬になれば生成量も減少するし、ストレスを抱える愛犬や、病気を患っているケースでは多くのビタミンCが必要となるものです。

「エネルギーとなる」

じゃがいもの主な成分である炭水化物は、エネルギー源となる成分です。

チワワたちワンちゃんは、アミラーゼというデンプンなどを分解する酵素がないため、炭水化物を与えることは推奨されていませんでした。

しかし最近では、ワンちゃんはデンプンを消化する能力を持っているという論文が発表されたりもされています。

またじゃがいもは、ビタミンB6を含んでいます。

ビタミンB6は、タンパク質がエネルギーに変わる際のフォローを行う働きがあります。

さらに糖質が含まれており、脳や赤血球に必要なエネルギー源としての役目も果たします。

「低カロリー」

じゃがいもは100g当たり76kcalと低カロリーな食材です。

これは、同じいも類のさつまいもの約1/2のカロリー量です。

また、茹でたじゃがいもは低GI食品となります。

このため太りにくい食材といえ、ダイエット中のワンちゃんには、おすすめの食材の一つとなります

チワワにじゃがいもを食べさせるときの注意点

「芽や皮に注意」

じゃがいもには、天然毒素と言われる「ソラニン」や「チャコニン」が含まれているため注意が必要です。

毒素が多く含まれるとされる部分が次の通りです。

・芽
・緑色をした皮
・傷がついた箇所

チワワがソラニンやチャコニンの毒素を摂取してしまうと、嘔吐や下痢を繰り返してしまいます。

また、重篤なケースでは、意識障害や呼吸困難などを起こし、最悪死に至るケースすらあり得ます。

このため、チワワにじゃがいもを与える際には、必ず芽や傷ついた部分は取り除きます。

また皮は消化しにくいため、緑色をしていないケースでも必ず剥いてください。

ソラニンやチャコニンが分解するには、170℃以上が必要とされるため、少しくらい加熱しても毒性に変化はありません。

そのため、じゃがいもを下処理する段階では、皮をむいた時に芽が残っていないことを確実に確認するようにしましょう。

「小さくカットする」

じゃがいもは硬いため丸のみしてしまうと喉に詰まったり、消化不良を起こすリスクが高まります。

そのため、小さくカットしてあげるのがおすすめです。

「生のじゃがいもはNG」

チワワにじゃがいもを食べさせる時は、必ず加熱して生のじゃがいもは与えないようにしましょう。

炭水化物を多く含むじゃがいもは、消化不良を起こしやすい食材なので、生のままあげてしまうと、チワワが吐いたり下痢になる原因になります。

「与え過ぎない」

チワワは元々じゃがいもなどの野菜は、消化吸収が苦手な食材です。

そのため食べ過ぎれば、便秘や下痢を起こしてしまいます。

また、胃酸過多になり嘔吐してしまうケースもよくあります。

このため紹介した適量を厳守しましょう。

「アレルギーに注意」

じゃがいもでアレルギー症状が出るケースがあるため注意が必要です。

このため、チワワに初めて与える時は細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。

与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢

上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

「加工品を与えない」

フライドポテトやポテトチップスなどの加工品をチワワに与えないようにしましょう。

過剰な油が使われており、塩分や香辛料も多く含んでおり、チワワの健康に害をなします。

また、ポテトサラダは絶対に食べさせないようにしてください。

チワワにとっては中毒を起こしてしまう玉ねぎが、一緒に入っている可能性が高いため、絶対ダメです。

 

まとめ
・じゃがいもの芽や緑色の部分、傷ついた部分には、毒素を含むため要注意。

・じゃがいもをチワワに与えるときは必ず加熱しましょう。

・エネルギー源として期待できます。

・老犬などのビタミンC不足を補うには適した食材です。

・与え過ぎには注意して適量を守り、おやつやご褒美程度がおすすめです。

・加工品はチワワに食べさせないようにしましょう。