チワワはにんにくを食べても大丈夫?注意点や中毒の症状は?

2019年4月19日

滋養強壮に効果があるにんにくですが、刺激は強そうですね。

確かにチワワにとっては、成分的には害になるものが含まれているそうです。

にんにくは、チワワが中毒を起こしてしまう玉ねぎと同じユリ科の植物のため要注意なのです。

チワワはにんにくを食べても大丈夫?

結論を言えば、にんにくは、ワンちゃんに与えるべきではない食材です。

にんにくは「ユリ科ネギ類」に属する食材で、ワンちゃんの天敵の「玉ねぎ」と同じ仲間なのです。

ただし少量であれば、にんにくで中毒を起こすのは稀だともいえます。

なかには、愛犬が元気がないときににんにくを与える飼い主さんもいるようです。

実際、にんにくには肝機能を向上させたり、血栓の予防をしてくれる働きがあります。

確かに、犬用のサプリメントなどに含まれているケースもあり、適量ならば問題ないとの考え方があるのも事実です。

しかしワンちゃんが中毒を起こす可能性があり、赤血球を溶かすような危険な成分を含んでいるわけです。

少量でも中毒になる可能性が、万分の一でもあれば避けるべきでしょう。

また、チワワのような超小型犬の場合、極少量でも大きく影響を及ぼすリスクは高く、やはりにんにくを与えるのはおすすめできません。

中毒を起こすにんにくの目安量は?

明確な中毒を起こすにんにくの目安量は分かりません。

当たり前ですがワンちゃんには個体差があり、体質や体の大きさ年齢などあらゆる要素が中毒量に関連します。

つまり、中毒を起こす量は、ワンちゃんによって千差万別なわけです。

一応、中型~大型犬の場合は、1かけら程度なら大丈夫とは言われています。

しかし体調の加減では、大丈夫だった同じ量で中毒症状が起こってしまうケースだってあり得ます。

言えることは、危険なリスクを持つ食材をわざわざ与える必要はないということです。

にんにくの危険な成分

ネギ類に含まれている「硫化アリル」や「アリルプロピルジスルフィド」が危険な成分となります。

基本チワワたちワンちゃんには、硫化アリルを消化する酵素を持っていないとされています。

万が一大量ににんにくを食べてしまうと、赤血球が急激に破壊され「溶血性貧血」を起こしてしまい、最悪死に至るケースもあります。

中毒症状としては、下痢、おう吐、血便、胃痛などが起こります。

またにんにくの芽には、特に大量の「硫化アリル」が含まれているため、さらに要注意です。

にんにくの効果は?

にんにく入りのサプリメントやドッグフードがあるわけですから、にんにくは効果が期待できるはずです。

人間であれば、「ジアリルトリスルフィド」や「S-アリルシステイン」といった成分により、ガン予防の効果が期待できます。

ワンちゃんの場合、にんにくにより以下のような効果が期待できるとされています。

・血液がサラサラになり、血栓予防や動脈硬化予防になる。
・強い殺菌作用により、消化器系の寄生虫予防になる。
・臭い成分の働きで、ノミやダニの寄生虫予防になる。

このように、にんにくにはチワワにとって良い効能が期待できる成分が配合されているのは事実です。

しかしそれ以上にリスクも含むため、わざわざ危険を冒してまでにんにくを食べさせる必要はないといえます。

にんにく風呂って大丈夫なの?

近頃「にんにく風呂」と呼ばれる入浴療法をよく耳にします。

これは、ワンちゃんの虫除け対策と、除菌効果が強いためアトピーや皮膚病の改善として「にんにく風呂」に入れるということです。

にんにくを5分程度蒸してから、ガーゼなどに包んで37度程度のお風呂に入れて、湯の中で潰してそのお湯に浸かるのです。

その後、シャワーで流さずタオルで拭くだけに留めてニオイを残します。

にんにくには、虫除け効果がある「アリシン」を含み、水に溶けやすいため、確かににんにくの匂いをつけることで、ノミなどの害虫が寄ってこない効果が期待できます。

皮膚病の改善効果も期待できるとされていますが、ノミ避け効果を考えれば、フロントラインなどの市販薬剤を使えば問題ありません。

危険な成分も含むにんにく風呂に、わざわざ入るような危険を冒す必要は少しもないと個人的には思います。

まとめ

現在、にんにくを犬に与えることについての是非は、専門家でさえ意見が分かれるところなのです。

しかし、にんにくでしか効果がでない治療法なんてものがあるわけではありません。

にんにくの効果は、いくらでも他のもので補えるのです。

そう考えた場合、わざわざリスクが伴う食材を与える必要は何の意味もないと思います。

万が一何らかのリスクが生じないかと、ビクビクするだけでも、飼い主さんの心の負担になるのではないでしょうか。

ただし、うっかりにんにくを愛犬に盗み食いされたケースなどでは、少量であれば問題ないともされているので、大慌てすることなく落ち着いて食べられた量を把握して、愛犬を動物病院へ連れて行ってあげましょう。