チワワはズッキーニを食べても大丈夫?栄養素や注意点や食糞効果

ズッキーニは、緑色で見た目がきゅうりのような細長い形で、まるでなすのようなツルっとした皮を持ち、実際に食感や味はなすびに近いと言われている野菜だが、実はカボチャの仲間です。
しかし、カボチャの仲間でありながら、ローカロリー&低糖質という異端児で、しかも栄養豊富という気になる野菜です。

最近ではスーパーなどで目にする機会も増えてきましたが、まだあまりなじみ深い野菜とは言えないズッキーニであり、実際調理方法が分からないという人も多そうです。

そしてもう一つ気になる情報が、ワンちゃんの食糞を防ぐ効果があるということです。
今回は、こんなちょっと気になる野菜のズッキーニを、チワワは食べても大丈夫なのか、また、栄養素や注意点、そして食糞を防ぐ効果があるという噂について紹介します。

チワワはズッキーニを食べても大丈夫?

結論を述べれば、ズッキーニはチワワに与えても大丈夫な野菜です。
ワンちゃんに悪さを与える成分は含みません。
食糞を防ぐ効果がある野菜というのが興味をひきますね。

ズッキーニの主な栄養素

成分(100g当たり)         含有量
エネルギー             14 kcal
水分                94.9g
タンパク質             1.3g
脂質                0.1g
ナトリウム             1mg
カリウム              320mg
カルシウム             24mg
マグネシウム            25mg
リン                37mg
鉄                 0.5mg
亜鉛                0.4mg
ビタミンB1              0.05mg
ビタミンB2              0.05mg
ビタミンB6              0.09mg
葉酸(ビタミンB9)           36μg
ビタミンC                20mg
ビタミンK               35mg
β-カロテン               310μg
食物繊維                1.3g

チワワに与える量はどれくらい

はたしてズッキーニは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、体重、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。

カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は10g程度、本当に一口で十分でしょう。

チワワにズッキーニを与えるメリット

「食糞を防ぐ効果がある」

食糞の予防に効果があるとされる食べ物はいくつかあります。
・キャベツ
・生馬肉
・パイナップル
上記3つもよく食糞の予防効果があるとして取り沙汰される食べ物です。

ズッキーニが、ワンちゃんの食糞を防止する効果があるとされるのは、ズッキーニを食べたあとで出る糞には、犬にとって嫌いなニオイが付いているからだそうです。

愛犬が食糞してしまうには様々な理由が存在し、ズッキーニが必ず効果を発揮するかどうかは、実際に試してみないと分からないところでしょう。
しかしあなたが、愛犬の食糞で悩んでいるならば、ズッキーニはワンちゃんに与えて問題のない野菜であり栄養も豊富なため、ダメもとで是非一度試してみることをおすすめしておきます。
試してみた飼い主さんで、効果があったケースでは、是非情報を教えてもらいたいものですね。
ちなみに、食糞効果を期待したい場合は、生のズッキーニの方が効果に期待ができるそうですよ。

「免疫力アップ」

ズッキーニは、100ℊあたり310μgものβ-カロテンと20mgのビタミンCを含んでいます。
β-カロテンは、抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。
また、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。
なお、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
ビタミンAの主な働きは、以下の通りです。
・視力を正常に保つ。
・皮膚や喉、鼻などの粘膜を正常に保つ。
・風邪を予防する。
・夜盲症の予防。

ビタミンCにも抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制してくれます。
また、コラーゲンの生成や免疫力アップの効果もあり、皮膚や粘膜の健康維持にも効果があります。

チワワたちワンちゃんは、ビタミンCの生成を肝臓で行えますが、それでもその生成量は一日で最大でも約60mg程度だそうです。
小型犬でもビタミンCが約500mg程度必要といいますから、ズッキーニに含まれるビタミンCも摂取したいですね。
また、ビタミンCは通常水溶性ビタミンのため、体内に蓄積しにくい性質があるため、どんどん摂取する必要があるのです。

「カリウム」

ズッキーニには100gあたり320mgとカリウムが豊富に含まれています。
カリウムはミネラルの一つであり、ナトリウムと協力して細胞内の浸透圧を維持したり、細胞の活性を維持したりする役割があります。
このため、体内の不要なナトリウムを輩出して、細胞内の浸透圧を維持します。
また、疲労回復にも良い効果を与えてくれます。

なお、カリウムは欠乏すると「低カリウム血症」を発症し、子犬が情動不安になったり、筋麻痺などの例が報告されています。
また、過剰摂取してしまうと「高カリウム血症」の原因にもなるため、適量摂取に心がける必要があります。

「ダイエット効果」

ズッキーニはとても低カロリーな野菜であり、100gあたり14kcalしかありません。
また、糖質(炭水化物)も少ないのが特徴で、低糖質ダイエットにもピッタリの野菜といえます。
無理なダイエットをしてしまうと、栄養が足りなくなり、体調不良や肌荒れを起こしてしまいがちです。
その点、ズッキーニにはビタミン類もしっかりと含まれているため、そのような心配がいりません。
ダイエット効果が期待できて、しかも栄養面でも安心な食材と言えます。

赤ちゃんがいる母犬におすすめ

妊婦さんに必要とされる葉酸が、ズッキーニには多く含まれています。
葉酸は、ビタミンB12とともに造血のビタミンと呼ばれ、赤血球の生産をフオローする働きがあります。

また葉酸は、正常な遺伝情報を持つDNA細胞の生成に深くかかわり、そのため胎児の先天異常のリスクを減らしてくれます。

さらに、生まれてくる子犬の発育にも役立つため、妊娠中の母犬には積極的に摂取して欲しい栄養素です。
ズッキーニはカルシウムも豊富で、赤ちゃんの成長に役立つとともに、母犬の骨粗しょう症の予防にも効果が期待できます。
鉄分も豊富で、貧血予防の効果もあります。
このようにズッキーニは、母犬に食べさせたい野菜といえます。

チワワにズッキーニを与える際の注意点

「与えすぎない」

苦味のある「ククルビタシン」という成分が、ズッキーニなどのウリ科植物にはまれに含まれています。
人間においては、ククルビタシンを大量に摂取することで、腹痛や下痢などの食中毒症状を起こした例があるそうです。
このため、チワワに与え過ぎないように注意しましょう。

また、かぼちゃの仲間であるズッキーニは、食物繊維が豊富に含まれています。
ワンちゃんは、食物繊維が消化できません。
したがって、与え過ぎてしまうと、消化不良を引き起こして、嘔吐や下痢を起こす恐れがあります。

ちなみに、ワンちゃんに必要な量の計算式は、「犬の体重㎏×0.17g」となっているので、一日の摂取目安にしてみましょう。

「細かくカット」

ワンちゃんは野菜の消化が苦手です。
そのため消化がしやすいように細かくカットしてあげましょう。
またチワワは、あまり噛まずに丸飲みしてしまう習性があります。
このため大きな塊で与えてしまうと、喉に詰まる恐れがあります。
万が一呼吸困難を起こせば大事です。

「アレルギーに注意」

食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、ズッキーニを食べてアレルギーを起こす子もいます。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢
上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。