犬に黒米を与えても大丈夫?栄養素と白米との違いは

 

黒米は古代米と呼ばれ、昔のお米の原型をかなりとどめているお米であり、見た目からして真っ黒で普通のお米と違います。

日本の米のルーツの1つともいわれていますが、中国では宮廷料理としても珍重され、2000年以上の深い歴史があります。

黒米の栄養価の高さは抜群で、漢方薬や薬膳料理にもよく使われています。

今回は、犬が黒米を食べて大丈夫か、また白米との違いも見ていきましょう。

 

犬に黒米を与えても大丈夫?

 

黒米は「米」であるため、犬に与えても大丈夫な食材です。

ドッグフードにも食材として使用されていたりします。

黒米が使用されるおすすめのドッグフードは「いぬひかり」。

いぬひかりは、メイン食材は九州産の若鶏であり、その他の食材も国産にこだわった国産使用100%の「ヒューマングレード」の国産の原材料にこだわったドッグフードです。

上記の通り全て産地まで表記しており、黒米には福岡県産のものが使用されていますね。

穀物や野菜を多く配合する独自路線のフードであり、肉だけでは補いきれない、ビタミンやミネラルなどの栄養に注目しています。

また、穀物を多く使用してはいますがそれだけに配慮も高く、アレルギーになりやすい小麦粉や小麦グルテンは一切使用していません。

さらに、穀物をすべてパウダー状に加工することで消化がしやすいようにして、ワンちゃんの腸に負担をかけないよう配慮をしています。

また、いぬひかりドッグフードの定期コースの場合、1㎏で1,980円というリーズナブルなこの価格は大きな魅力となります。

なかなか1㎏が1,000円台で購入可能なプレミアムフードはありません。

ドッグフードを長く継続するためには、やはり価格は大きな問題となります。

いぬひかり

 

黒米の主な栄養素

成分名           成分量(100gあたり)

エネルギー         350kcal

水分            15.2g

タンパク質         7.8g

ナトリウム         1 mg

カリウム          270 mg

リン            310 mg

亜鉛            1.9 mg

銅             0.22 mg

ビタミンB1         0.39mg

ビタミンB2         0.1mg

ビタミンB6         0.49 mg

葉酸              49μg

ナイアシン         6.9mg

参照:食品成分データベース(文部科学省)

 

「アントシアニン」

黒米と呼ばれるように黒や赤紫の色をしているのが、アントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種を多く含んでいるためです。

アントシアニンは、ブルーベリーなどに多く含まれていることで有名なお馴染みの成分であり、抗酸化作用が働き体内の細胞や器官などに悪影響を及ぼす活性酸素を抑えてくれます。

また、抗炎症作用、毛細血管を保護、血液をサラサラにする作用なども働きます。

 

「ナイアシン」

ナイアシンはとはビタミンB3のことであり、基本的には肉や魚に多く含まれている成分といえます。

ところが黒米は、穀物であるにも関わらず、100gあたり6.9mgものナイアシンを含みます。

ナイアシンは、糖質・脂質・タンパク質の代謝には欠かせない成分であり、循環系、消化器系・神経系などの働きをサポートしてくれます。

また、快眠ビタミンと呼ばれるように、睡眠に必要なホルモンを正常に保つ役割や、悪玉コレステロールを分解する効果もあります。

さらに、血液の流れを良くする作用もあり、このため皮膚の細胞まで栄養が運ばれやすくなり、お肌の新陳代謝も活性化されます。

このため、シミやソバカス、毛穴の黒ずみなどへの改善効果も期待できます。

その他にもナイアシンには、アセトアルデヒドを分解し、二日酔いを予防したり解消する効果があります。

 

「ビタミンB1」

ビタミンB1はエネルギー代謝に必要な栄養素であり、炭水化物を糖質に変えてくれます。

また、脳の唯一の栄養素とされ、記憶力や認知機能を正常に保つ働きや、脈拍数や血圧が上がりすぎないように調節する働きもあります。

さらに別名、「神経系のビタミン」と呼ばれる通り、運動失調や神経伝達障害の予防効果があります。

仮にビタミンB1が不足して、ビタミンB1欠乏症となってしまえば、次のような問題が生じてしまいます。

・食欲不振

・発育障害

・体重減少

・おう吐

・よだれが多く出る

・ふらつき

・元気がなくなる

・けいれん発作

・運動障害

・心室肥大

・徐脈

神経系にも影響を及ぼすため、中枢神経機能の低下、衰弱の症状もあらわれます。

 

「ビタミンB2」

ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれ、脂質を中心にタンパク質、糖質などを分解する酵素のサポート役として働き、エネルギーに変換する役目を果たします。

このように、余分な脂肪をつけにくくすることから、ダイエット効果も期待できます。

また別名「発育のビタミン」とも言われるように、発育促進に重要な役割を果たして、皮膚、被毛、爪などの細胞を作るためにも必要な栄養素とされています。

 

黒米にはこのように豊富な栄養素が多く含まれ、白米と異なり色がついているわけですが、この色に様々な健康成分が含まれているといえます。

黒米と白米の最大の違いは、この豊富な栄養素の差といえます。

通常みなさんは、白米を食べているでしょうが、白米に少しく黒米を混ぜて炊くことで、グッと栄養価を高めることが可能となります。

気になるのが味でしょうが、少し混ぜる程度であればさほど気になりません。

また黒米は食感がプチっとしていて、かえってよいアクセントになって食べやすいとも言えます。

 

犬に黒米を与える時の注意点

 

「食物繊維に注意」

黒米は白米と比較すれば、食物繊維の量が約6倍もあります。

ワンちゃんは食物繊維が消化できないため、白米と同じ感覚で与えてしまうと消化不良を招き、軟便や下痢、または便秘、あるいは嘔吐の原因となってしまう可能性があります。

このため、与え過ぎないようにして、摂取量に注意しましょう。

 

「黒米の硬さに注意」

お米の場合、炊き上げた白米のふわふわ感が最大の魅力ですが、黒米の場合はかなりの硬さがあるのが特徴といえます。

ワンちゃんは元来穀物の消化が苦手なため、人間用の感覚で黒米を炊かずに、水の量を増やして柔らかく炊いてあげるのがおすすめです。

できればおかゆ状にしてあげるとベストといえますよ。

 

「アレルギーに注意」

ワンちゃんは初めて食べるものであれば、何でもアレルギーが出る可能性があります。

このため、初めて愛犬に黒米を与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。

与えてから、数時間は愛犬から目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出たり、目の充血や嘔吐や下痢の症状があれば、すぐに動物病院を受診してください。