チワワにかぼすを与えて大丈夫?メリットと注意点!

 

かぼすはさんまなどの焼き魚に果汁をかけることで、食材の美味しさを一層引き立てる働きがあります。

かぼすはすだちやゆずと同じ香酸柑橘類のひとつです。

香酸柑橘類は、柑橘類の中でも酸味が強いため生食には不向きといえますが、その中でもかぼすは、酸味が柔らかで上品であり、甘みを感じてマイルドなため、高級品に感じられます。

かぼすの主産地は大分県臼杵市です。

かつて樹齢300年と言われた古木があり、現在でも樹齢200年前後の古木が残っているそうです。

枝には鋭い刺があるため注意が必要です。

果実は緑色のうちに収穫するのが通常であり、熟すと黄色くなります。

大きさは30~40 g程度です。

旬は10月頃ですが、ハウスものであれば3~ 7月、露地ものは8 ~10月くらに出回ります。

今回はかぼすをワンちゃんに与えて大丈夫なのか、またメリットと注意点について紹介します。

 

チワワにかぼすを食べさせて大丈夫?

 

酸味が強いため、あまり犬は食べないかもしれませんが、特に中毒症状を起こす成分は含まれておらず、愛犬に与えても問題ありません。

ただし与え過ぎには注意しましょう。

 

かぼすに含まれる成分

 

実際にどのような成分がかぼすに含まれているのか紹介します。

 

かぼすの成分(100gあたり)

成分            含有量

エネルギー         25 kcal

水分            90.7g

タンパク質         0.4g

脂質            0.1 g

炭水化物          8.5 g

カリウム          140 mg

カルシウム         7mg

マグネシウム        8mg

リン            8mg

鉄             0.1 mg

ビタミンB2         0.02mg

ビタミンB6         0.03mg

ビタミンC                     42 mg

葉酸            13μg

食物繊維                       0.1 g

参照:食品成分データベース(文部科学省)

 

かぼすの主な栄養素

 

「クエン酸」

かぼすにはクエン酸が豊富に含まれており、同じ香酸柑橘のレモンの約2倍もの量があり、

柑橘類の中では群を抜いた含有量を誇ります。

クエン酸には、疲労の原因である乳酸の増加を抑制・分解する働きがあり、運動後の疲労回復に期待が持てます。

さらに、吸収しにくい成分を吸収しやすい形に変えて吸収させる作用や、反対にキレート効果と呼ばれる体内の有害物質を排出しやすい形に変えて排出する効果もあります。

 

「カリウム」

かぼすにはカリウムが140 mgと多く含まれています。

カリウムは、代謝や神経の働きをサポートすることで、情報を正しく伝達してくれ、利尿作用により体の中の不要な水分や塩分を体外に排出してくれます。

また、血圧を下げる働きがあり、高血圧の予防にも効果を発揮します。

カリウムが不足すると、脱力感が生じ、神経過敏となり、不整脈などを発症しやすくなります。

犬の健康を維持する上でカリウムは、欠乏しても過剰になっても悪影響を与えてしまいます。

 

「ビタミンC」

かぼすはビタミンCを豊富に含む柑橘類です。

ビタミンCには抗酸化作用が働き、皮膚や粘膜の弾力維持にも効果があり、さらに美白効果も働きます。

紫外線による肌ダメージの回復などにも役立ち、メラニンの生成を抑制する効能もありシワやシミを予防します。

しかし、水に溶けやすく熱に弱いという特徴があるため、加熱してしまうと減少してしまい思ったより摂取しにくい成分です。

ただしビタミンCは、ワンちゃんの体内で生成される非必須ビタミンです。

 

「リモネン」

かぼすの香りの主成分はリモネンです。

他にもテルペン、ピネンなどの香り成分が含まれ、アロマテラピー効果に優れます。

これらの香りにより、リラックス効果が生まれ、ストレスを低下させる効果があります。

また、血流が良くなり、冷え性の改善も見込めます。

 

チワワにかぼすを食べさせる時の注意点

 

「皮や種を削除」

かぼすの皮や種は、犬にとっては消化が悪いため、消化不良を起こす原因となります。

このため、必ず皮と種は取ってから与えるように注意してください。

 

「与え過ぎに注意」

かぼすは酸味が強く結構刺激が強いため、愛犬が嫌がれば無理に与える必要はありません。

ワンちゃんが消化できない食物繊維もわずかですが含みますし、カリウムは多く、また水分も90.7%と多いため、摂取しすぎると愛犬のオシッコの回数が多くなったり、中にはおもらししてしまうケースもあります。

 

「アレルギーに注意」

ワンちゃんは初めて食べるのもであれば、何でもアレルギーが出る可能性があります。

このため、初めてチワワにアケビを与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。

与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出たり、目の充血や嘔吐や下痢の症状があれば、すぐに動物病院を受診してください。