スーパーなどでドッグフードをチェックすれば、驚くほど低価格な激安ドッグフードがあります。
今回紹介する激安フードとは、1kg1,000円以下の商品とします。
今や激安フードが、ワンちゃんの健康に適さないのは常識です。
・かさ増し目的の穀物がメイン使用されている
・チキンミールや4Dミートなどの副産物の粗悪な食材が使用される
・人工的に生成したビタミンやミネラルなどの栄養素を使っている
・ドックフードの表面に健康によくない油を塗布する
・見た目や香りをよくするための理由で、着色料や香料が使われている
・発がん性があるような危険な添加物の使用
・3大アレルゲンの小麦・とうもろこし・大豆を大量使用
ざっとこのような理由から、愛犬の健康を害してしまう可能性が高まってしまうわけです。
しかし現状に目を移せば、頭では分かっていても、毎月のワンちゃんのエサ代はバカになりません。
結構家計に打撃を与えてくれます。
特に多頭飼いや食いしん坊の大型犬を飼っている家庭は大変です。
私は当サイトでは、出来れば1kg1,000円以下の激安フードの購入を、愛犬の健康のため、避けるように呼び掛けています。
しかし今述べたように、なかなかドッグフードにお金をかけられず、つい激安フードを選んでしまう飼い主さんがたくさんみえるはずです。
常食として愛犬に、そのような激安フードのみを与えるのはさすがに賛成しかねますが、ローテの一つに激安フードを混ぜて、家計の手助けをすることは、ある面仕方がない問題だとも思えます。
しかしそのようなケースでも、絶対許せない安全面での妥協ポイントがあります。
今回は、人気の激安フードを比較紹介しながら、絶対許せないポイントを避けたせめて許せる比較的マシな激安フードの正しい選び方と、オススメとする激安フードのランキング紹介をあえてします。
どうしても激安フードに手が伸びてしまう飼い主さんは、是非参考にしてみてください。
市販の安い激安ドッグフードの場合、愛犬の健康に直結する発がん性や遺伝子異常が認められる、保存料や酸化防止剤、着色料などの添加物を使用したフードは、絶対に認めるべきではありません。
このような添加物の使用を確認した時点で、そのドッグフードはNG必ず却下しましょう。
また、4Dミールや副産物が多く使用されるフードも望ましくありません。
3大アレルゲンとされる小麦・とうもろこし・大豆が大量使用されるフードも避けたいところです。
それでは詳しく説明していきます。
保存料・酸化防止剤は、ドッグフードを開封した瞬間から酸化が始まるため、使わないわけにはいきません。
そのため、必ず天然由の成分を使用したものを選ぶ必要があります。
ちなみに、主な天然由来の酸化防止剤は以下の通りです。
・天然トコフェロール(ビタミンE)
・ビタミンC
・クエン酸
・緑茶抽出物
・ローズマリー抽出物
・マリーゴールドなど
逆に言えば、原材料表をチェックして、次に紹介する成分の添加物を含んだドッグフードは、発がん性などの危険が生じるため、確認した時点で購入を控えしましょう。
保存料:ソルビン酸カリウム
酸化防止剤:BHA(ブチルヒドロキシアニソール)・BHT(ブチルヒドロキシトルエン)・没食子酸プロピル・エトキシン・エリソルビン酸・エリソルビン酸ナトリウム
着色料もNGです。
そもそもの問題として、着色料はドッグフードには不要です。
犬の世界はモノトーンと称されるように、ほとんど色の概要はないため、フードに色を鮮やかに付けて見栄えよくしている理由は、フード実際に買う飼い主さんにアピールしているのです。
着色料にも発がん性や遺伝子異常が認められているため、次のような成分が入っていれば購入を控えましょう。
二酸化チタン・赤色○号・黄色○号・青色○号、このように色が書いてあってその後に番号がついているものは、添加物の着色料だと認識しておきましょう。
激安フードとなれば、値段を下げるために安価な穀物が使用されるのは仕方がないところです。
その中でもなるべく、3大アレルゲンとされ消化も悪い、小麦・とうもろこし・大豆の3つが少しでもメイン使用されていないフードを探してみましょう。
激安フードの場合、値段低下のためどうしても原材料の質が下がってしまい、4Dミールや副産物などの粗悪な原材料が使用されます。
そのような中、少しでも生肉が混じっているフードを探してみましょう。
また一番安価な値段で手に入るのが穀物です。
このため犬に最も必要とされる動物性タンパク質の割合がどんどん低くなっていきます。
少しでも動物性タンパク質の割合が高いフードをみつけましょう。
激安フードは、ほとんど人工的に生成したビタミンやミネラルなどの栄養素を使っています。
このため生の野菜や果物が入ったフードはほとんどありません。
例え少しでも入ったフードがおすすめです。
商品名 | 添加物 | 着色料 | 4D・副産物 | 3大アレルゲン | 野菜・果物 | 評価 |
愛犬元気 | ○ | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | ○ | × |
愛情物語 | ○ | ○ | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | ○ | △ |
アイムス | × | ○ | チキンミール | とうもろこし・小麦 | × | × |
いつものごちそう | ○ | × | ビーフミール | とうもろこし 小麦・大豆 | ○ | × |
いぬのしあわせ | ○ | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | ○ | × |
ウェルケア | ○ | ○ | フィッシュミール | ○ | × | ○ |
エイプロ | ○ | ○ | チキンミール | とうもろこし 大豆 | × | △ |
家族のごはん | ○ | × | ミートミール | とうもろこし 小麦・大豆 | × | × |
くいしんぼ | ○ | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | × | × |
グランデリ | × | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | × | × |
ゴン太のふっくらソフト | × | × | 肉類 | ○ | ○ | × |
コンボ | × | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | ○ | × |
JPスタイル和の究み | ○ | ○ | チキンミール | 小麦・大豆 | × | △ |
スタイルズ | × | ○ | 肉類 | ○ | × | × |
スマックエース | ○ | × | チキンミール | とうもろこし・大豆 | × | × |
日本犬柴専用 | ○ | × | チキンミール | 小麦・大豆 | × | × |
ビストロ | ○ | × | ミートミール | とうもろこし・小麦 | × | × |
ビタワン | ○ | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | × | × |
ビューティープロ | ○ | ○ | チキンミール | とうもろこし・小麦 | × | △ |
プロプラン | ○ | ○ | ○ | 小麦・大豆 | × | ○ |
プロマネージ | × | ○ | ○ | とうもろこし | × | × |
ベストバランス | × | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | ○ | × |
ペディグリー | × | × | 肉類 | とうもろこし | ○ | × |
マイビット | ○ | × | チキンミール | とうもろこし 小麦・大豆 | × | × |
ミンチスペシャル | × | × | 肉類 | 小麦・大豆 | ○ | × |
メディコート | ○ | ○ | フィッシュミール | ○ | × | ○ |
ランミールミックス | ○ | × | ミートミール | とうもろこし 小麦・大豆 | ○ | × |
ロッキーマウンテンプレミアム | ○ | ○ | チキンミール | とうもろこし・小麦 | ○ | △ |
ワンモアセブン | ○ | × | × | とうもろこし 小麦・大豆 | × | × |
ワンラックナチュラル | △ | × | フィッシュミール | とうもろこし 小麦・大豆 | × | × |
※絶対避けるべき添加物であるソルビン酸カリウム・BHA・BHT・没食子酸プロピル・エトキシン・エリソルビン酸・エリソルビン酸ナトリウムなどが入っていれば×、入っていない場合○
プロプランは無添加フードであり、合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物を一切使用していません
酸化防止剤は天然由来成分のミックストコフェロールであり安全です。
このため、激安ドッグフードの中では、安全性が高いといえます。
また、第一主原料にミール類ではなく肉を使用しています。
リニューアルされて、とうもろこしがカットされました。
プロプラン支持者が多い理由の一つが、世界的に有名なドッグショーのチャンピオン犬の多くが愛用していることで有名なペットフードだからです。
2010年のAKC(アメリカンケネルクラブ)オールショードッグランキングにおいては、上位10頭注10頭がすべて、さらに上位100頭のうち93頭ものチャンピオン犬がプロプランを食べていました。
メディコートは、昭和47年に創業したペットフードのパイオニア的企業の一つであり、「愛情を品質に」をモットーとしたペットラインが販売する国産ドッグフードです。
アレルゲンカットの名称の通り、特徴はアレルギーに配慮したフードであり、タンパク質を限定して、アレルゲンとなりやすい食材をカットしています。
3大アレルゲンとされる小麦・とうもろこし・大豆も含まれていません。
このため、愛犬にとって何がアレルゲンかはっきりしている場合には、メディコートアレルゲンカットはとても有効です。
近年はアレルギーのワンちゃんが急増しており、そのため低アレルゲンのドッグフードが人気を誇り、販売数が増加している傾向があります。
メディコートは、合成保存料、香料、着色料、防腐剤、人口の酸化防止剤は不使用であり、4Dミートについては、サイトの「よくある質問コーナー」に内容が補足説明されており、品質的には安心できます。
最低条件である危険な添加物や着色料は使用していません。
ウェルケアは、国産の無添加ドッグフードで、イースター株式会社が販売する「犬種別シリーズ」と「食物アレルギー対応シリーズ」の2つのラインナップに分かれています。
犬種別のラインナップは全16種類もあり、ロイヤルカナン22種類、プロマネージ8種類などと肩を並べ、その豊富さではトップクラスといえます。
ただし成分チェックをしてみると、多少の違いはあるものの、犬種ごとにさほど大きな違いがあるわけではなく、その犬種にとって画期的な効果があるというほどではありません。
工夫点といえば、犬種サイズによる粒の大きさの違いなどの食べやすさの方が目立ちます。
また、食物アレルギー対応シリーズの方に目を向けると、単一タンパク源に絞って食物アレルギー対策に対応している点は評価できます。
また、3大アレルゲンとされる小麦・とうもろこし・大豆は含まれていません。
ロッキーマウンテンプレミアムは、合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物を一切使用していません
酸化防止剤は天然由来成分のビタミンEであり安全です。
ロッキーマウンテンプレミアムの特徴は、鶏肉の旨味を濃縮したフードであることです。
この工夫でワンちゃんの食いつきを良くしています。
また、犬の年齢で分けるタイプではなく、全年齢に対応出来るドッグフードとなっています。
このため、年齢に応じて買い替える手間がうまれず、使い勝手のよいフードといえます。
18.14kgという大袋のパッケージがあるのも魅力です。
また、激安フードとしては、珍しくドライトマトが入っています。
JPスタイル 和の究みドッグフードは、有名食品メーカーである日清が製造販売しています。
さすがに天下の日清だけに、フードの品質や安全性はバツグンで、危険な添加物や着色料は使用していません。
生産工場は、ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)などの国際的な認証を取得しています。
原材料に残留する農薬・添加物・カビ毒などを検査して確認し、さらに原料の遺伝子分析を行います。
製品発売後も、定期的に製品・原材料の安全性を検査し、製品を製造ロットごとにしっかり管理しています。
日清ペットフードのホームページを見れば、工場におけるペットフードの生産の様子を公開しています。
このように、高度な安全性を保っています。
しかし残念ながら、使用されている原材料は粗悪であり、ワンちゃんにとって適さないものがたくさん含まれています。
これは激安フードのため、仕方がないレベルです。
ビューティープロは、ビタワンと同じ日本ペットフード社が販売する国産無添加のドッグフードです。
獣医推奨によるドッグフードですが、動物性油脂などを始めとして、粗悪な可能性のあるよくない原材料も多く含まれています。
年齢別のラインナップを始め、ビューティープロのラインナップは多種多様で魅力があります。
また、原料には免疫力の維持や関節の健康維持、さらにお腹の健康維などが期待できる機能性成分が多く含まれています。
ただし正直これらの成分を含んだドッグフードであれば、通常かなり高価なフードになるはずです。
その分、原材料にしわ寄せがきているといえます。