ぶんぶんクルクルと尻尾を振るのがボクたちワンコは大得意さ
ダッシュ、また今日もボクの勝ちさ。
リアスが戻った時の出迎え競争では、ボクの連戦連勝さ。
ビビ姉はもうシニア犬の仲間入りだから、ボクほど素早く動けないからな。
それにどうだい、この快調な尻尾の動き。
ぶんぶんクルクルとこの素早い尻尾の振り方は、年寄りのビビ姉では真似できないよ。
なにさ尻尾を無暗にふりゃいいってもんでもないよ。
どうさ、このあたいのお色気たっぷりの尻尾の振り方。
年季が違うよ。
リアスだってこの可愛らしさにメロメロさ。
あたいら愛玩動物は、可愛らしさも大きな武器だからね。
モコの取り得は、元気の良さだけさ。
何と言っても疲れて帰った時に、愛犬たちが嬉しそうに尻尾を振って出迎えてくれるのは嬉しいものですね。
疲れも吹っ飛びます。
まあ、あまり愛犬を興奮させるのもダメなんて言われたりもしますが、とにかくこの儀式は力がもらえますね。
さて何故あんなにワンコたちは、よく尻尾を振るのでしょうね。
世間一般の回答は、「喜んでいるんじゃないの?!」ってところでしょうかね。
確かにそれも正解で間違いなし。
でもワンコたちが、しっぽを振るのには、いろんな気持ちが潜んでいます。
本来犬が尻尾を振る理由は、ボディーランゲージの一環。
ワンちゃんは、昔は群れで生活していたため、尻尾などの体全体を使って自分の気持ちを表す必要があり、仲間と確実にコミュニケーションをとる手段として、尻尾を振るボディーランゲージがとても重要視されていたのです。
だから、少し注意して観察してみると、尻尾の振り方にもいろいろあることに気づかされます。
ママは偉い。
幼児はワンちゃんと同様でまだ言葉がしゃべれません。
しかしお母さんという人種は、子供の表情や態度を見ただけで、ズバリ機嫌の良さなどを見抜いてしまいます。
飼い主さんは、なかなか喋れない愛犬のいろんなことに気づいてあげられないものですが、ママのように愛犬に愛情を持って接すれば、いろんな態度から、要求やワンコの今の気持ちを感じとれるものです。
ということで、愛犬の気持ちを見抜く一つの手段として、尻尾について注目してみるのも意義があります。
あたいはいつも尻尾を高く上げているのさ。
なんて言ってもあたいは年上で、モコを従えていなくちゃならないからね。
また、チビだから、自分を大きく見せるにも役立つんだ。
このように、しっぽを高く上げているのは、自信満々な証拠であり、自分を大きく見せる効果もあり、相手への威嚇や警戒、攻撃性を表します。
しっぽが上にピンと伸びている時はどうでしょうね。
ワンちゃんが、尻尾を体から離して、斜め上の方向に向かってピンと伸ばしているような状態もよくみかけます。
この姿勢は王者の姿勢であり、自分の優位性を周りにアピールしているのです。
尻尾を上げることで、自分のニオイを肛門から出してまき散らしてもいますよ。
つまり、縄張り主張で、マーキングで自分のニオイを付けているようなものです。
しっぽを低く垂らしていれば、見るからに元気なく写りますね。
これは自信がない証拠であり、相手を恐れて不安になっています。
先ほどとは反対で、自身がないため自分を小さく見せて服従しようとしているのです。
ワンちゃんは群れ生活で、縦関係で暮らしていたため、このあたりは力関係がはっきり表れやすいです。
また、ワンちゃんがストレスを感じていたり、体調不良のケースでも、尻尾の位置を低くしていることもあるので注意が必要です。
また、垂らしたしっぽを後ろ足で挟み込むような態度が見えればもう最悪。
強い恐怖心を抱いて、完全に相手に対して負けを認めて服従ポーズをとっているわけです。
このような姿勢を取る理由は、自分を消そうそしているのです。
つまり、尻尾で肛門を隠すことで、肛門から出る自分のニオイを必死で消そうとしている、涙ぐましいポーズなのです。
ただしこんなポーズをしてしまったワンコは、強い不安やストレスを感じているため要注意。
愛犬のこんな様子が見えたケースでは、すかさずその原因を特定して見つけ出し、排除することが大切です。
お陰様で、ビビにもモコにもこのような気になる態度は見受けられませんね。
ボクはいつも尻尾をぶんぶん振り回すけど、尻尾を振るスピードは、喜びの基準を図る目安になるんだぜ。
ボクが元気よく尻尾を振っていれば、それは「うれしい・楽しい」と感じている証拠さ。
フフフ、単純でおバカなモコは、強く尻尾を振れば、そのスピードが感情に比例していると勘違いしているのさ。
それは間違いで、興奮すればするほど激しく尻尾を振るだけなんだ。
あたいがちゃんと、尻尾の振り方で分かる気持ちについて講義してやるから、モコちゃんとお聞きよ。
実は尻尾を強く振るではなく、重要なポイントは右・左どちらに振っているかなのさ。
体の右側で尻尾を振っている時は、喜びや親しみを感じているときで、反対に、体の左側でしっぽを振っている時は、不安や恐怖を感じているときなんだ。
やっぱりビビ様は博学だな。
もっと詳しく教えてやれば、左脳はポジティブな感情、右脳はネガティブな感情と関わっていることから尻尾の振る方向で気持ちが分かるんだ。
ビックリ仰天。
ビビの講義大したものですね。
あなたも早速、愛犬が左右どちら側で尻尾を振っているか、さっそくチェックしてみてみましょう。
もしも愛犬が尻尾を振らなくなったらどうでしょう。
これは間違いなくSOS状態で、ケガや体調不良の恐れが濃厚です。
特にチワワは要注意の犬種といえ、少しの衝撃で骨折とかしてしまいます。
尻尾を振らないケースでは、まずゆっくり優しくしっぽを触って様子をみてみましょう。
このとき触られて痛がり、嫌がる素振りが見えればケガの確立が高いため、動物病院に連れて行ってあげましょう。
ワンちゃんには、尻尾の筋肉がダメージを受けることで、一時的に動かなくなる「リンバーテール」なんていう症状もあります。
また、「ハッピーテイル症候群」何て呼ばれる症状もあります。
ハッピーテイル=幸せな尻尾なんて一体どういう意味と思ってしまうかもしれませんね。
これは、幸せ気分一杯のワンちゃんが、つい嬉しさのあまり興奮してしまい、激しく尻尾をブンブン振り交わし、壁などにぶつけてケガなどを負う症状なのです。
おいモコ、お前はやりそうだから、十分注意してくれよ。
ハッピーテイル症候群とは、実は正式な病名ではないんですよ。
これは、この状態で尻尾をケガするワンコたちを見た獣医師たちが名付けた、何とも愉快な微笑ましいニックネームなのです。
なかなか獣医師の先生たちもやるもんですね、御見それしました。
私は思わず拍手喝采です。(^ω^)
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