犬にツナ缶を与えても大丈夫?栄養素と気になる油と注意点

ツナ缶は手軽に購入することができて、価格も安く家計にも優しいイーメジ。

火が通っているので安心で、手軽にそのまま使える人気ヒット商品。

実際ツナ缶にはいろんな種類がありますが、私の場合は、ツナ缶=シーチキン。

言わずと知れた人気ツナ缶のシーチキンは、はごろもフーズの商品名ですが、みなさん当然何度かは食べたことがあるはず。

自炊していた大学時代など、シーチキン一缶あれば、ドンブル飯がペロリでしたね。

少し食べて、そこにまたマヨネーズを加えれば、また新鮮な味としてリフレッシュ。

シーチキン一つで無敵だったな。

なおバイト代が入る前の貧乏期には、恐れ多くて1回に一缶なんて食べれられなかった。

半分で十分、どんぶり一杯軽く食べてしまえたものです。

でも正直ツナ缶のイメージは、「油漬けにされたもの」って感じですよね。

私にすれば、またその油が最高のおかずなんだけど、ちょっと愛犬に与えるには気になってしまうのも事実。

また塩分も多そうかなと感じます。

さてこのような、私にとっては好物のツナ缶ですが、ワンちゃんに与えても大丈夫でしょうか?

 

犬にツナ缶を与えても大丈夫?

 

結論を述べてしまえば、問題ナシで与えて大丈夫。

特に害になる成分などは含まれませんが、やはり「塩分」や「油」には注意が必要で、与え過ぎは厳禁です。

ただし、種類によっては与えるべきでないものがあります。

ツナ缶の種類は、「油漬」・「油入り水煮」・「水煮」の3つに大別されます。

それぞれの特徴は次の通り。

油漬とはその名称の通り、調味料の約半分以上が油のものを刺します。

油入り水煮は、油が調味料の半分未満に抑えられています。通常「減塩」と表記されています。

最近は、「塩分無添加」のツナ缶も増えてきておりオススメ。

水煮は、「ノンオイル」と表記されているもので、油を調味として使用していません。

味付けは基本、水や野菜スープだけで仕上げています。

じつはこの3つのうちの一つが、犬に与えるべきではないツナ缶となるのです。

どうですか、あなたは分かりますかね。

もしもこのうちから一つを選べと指示されたならどうします。

はっきり言ってこれ、結構難問。

ツナ缶の主流と言えば当然「油漬」。

また、「油入り水煮」は油も抑えられ、減塩とくれば体に良さそうだし、「水煮」もノンオイルで味の元が、水や野菜スープだけなんて絶対健康に悪いはずがないですよね。

思わずあなたも頭を捻ってしまっていると思いますが、さて答えを発表すると、それは「水煮」です。

調味料の代わりに使用する野菜スープの材料が問題なわけ。

キャベツ、ニンジンなどを煮だして使用しているわけで、ここまではGOOD。

ところがあとよく使用される野菜がワンちゃんには最悪。

それが「玉ねぎ」なわけ。

だから、ツナ缶の「水煮」を愛犬に与えるのはNGなのです。

なお、必ずしも材料として玉ねぎが使用されているとは限らないため材料チェックを行い、玉ねぎが使われていなければ反対に、「水煮」が一番のオススメツナ缶に早変わりします。

 

ツナ缶の原料は魚だから、ワンちゃん向きです。

ツナ缶に使用されている魚は通常マグロが主で、ビンナガマグロやキハダマグロが使われているケースが多いとされています。

また、カツオが代用されることも多く、味もマグロに似ているし、価格が安いため需要が増えています。

更に中には、サバを使ったツナ缶などもあったりします。

 

ツナ缶(まぐろ)主な栄養素

100gあたりの油漬・水煮の主な栄養素をチェックしてみましょう。

成分名           油漬       水煮

エネルギー         288kcal           97 kcal

水分            56g              77.6g

タンパク質         18.8g             18.3g

脂質            23.6g             2,5g

ナトリウム         370㎎            260mg

カリウム          190㎎            280mg

リン            270㎎            200mg

亜鉛            0.4㎎             0.7mg

銅             0.03㎎            0.04mg

ビタミンB2         0.13mg            0.03mg

ビタミンB6         0.15mg            0.15mg

ビタミンB12        2μg               1.4μg

葉酸                2μg                7μg

ナイアシン         12mg               11mg

参照:食品成分データベース(文部科学省)

 

「EPA(エイコサペンタエン酸)」
・血液中の中性脂肪を低下させる。

・脳神経細胞の細胞膜機能を保護する。

・善玉コレステロールを増加させる。

・悪玉菌を沈着させない。

・老化予防。

・認知症予防。

・血管を拡張し血栓を予防。

EPAにはこのように血液中の善玉コレステロールを増やしてくれる作用があり、血管・血液の健康維持を図り、血栓を予防してくれ、さらに老化や認知症予防など素晴らしい効果がたくさんあり、シニア犬や肥満気味のワンちゃんにも摂取してもらいたいですね。

 

「DHA(ドコサヘキサエン酸)」
・コレステロールを低下させる。

・血液をサラサラにしてくれて血流がよくなる。

・血栓や脳梗塞の予防。

・脳の機能向上に作用し、痴呆の予防。

・学習や記憶能力の向上。

DHAにはこのように脳や網膜などの組織を構成し、脳の健康を維持すことで学習能力や記憶能力の向上、また、視力回復のサポートをしたり、情報伝達の円滑化を高めるなど素晴らしい効果がたくさんあり、高齢犬の認知症予防や愛犬のしつけ向上にも役立ちそうですね。

 

犬にツナ缶を与える時の注意点

 

「油を切って湯通し」

ツナ缶の一番の問題の曲者が大量の油、また塩分も豊富に含まれています。

そのためそのまま愛犬に与えてしまうと、カロリーや塩分の摂りすぎで、肥満や健康が心配。

したがって、ワンちゃんにツナ缶を与える時には一工夫必要です。

それはそのまま与えずに、油を切って湯通しすること。

これで油はもちろん、塩気も落としてしまえますよ。

最近は、食塩・オイル無添加の商品もあるので、そのような種類のツナ缶を最初から選ぶのもおすすめです。

なお、油漬けよりも水煮の方がオススメ。

もちろん前述したように、食材に玉ねぎが含まれないことを確認してくださいね。

 

「犬用ツナ缶を選ぶ」

じつは犬用のツナ缶が販売されています。

このため、人間用ではなく犬用を与えてあげれば問題ないですよ。

 

「与え過ぎない」

ツナ缶は、カロリーや塩分が多い商品。

このため油や塩分が少ない商品を選んだり、油を切って湯通しするなどの与え方を工夫することになりますが、一番大切なことが、愛犬に与え過ぎないことです。

 

「アレルギーに注意」

どのような食べ物でも、初めて愛犬に与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。

このため、初めて愛犬にツナ缶を食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識。

そしてしっかり、ワンちゃんに変化が何か生じないか観察します。

元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

アレルギーが起こったケースでは次のような症状が起こります。

・目の充血

・体を痒がる

・湿疹、じんましんが出る

・嘔吐、下痢など