肥満犬にオススメなダイエットドッグフードランキング!正しい選び方
愛犬が肥満で悩んでいる飼い主さんも多いはずです。
肥満から引き起こされる疾患として最も注意すべきなのが、糖尿病となります。
特に老犬になれば発症率も高く、注意が必要です。
その他にも、体重が増えてしまうと負担がかかり、股関節形成不全を始めとした関節疾患が起こってきます。
さらに、肝障害、腎臓機能障害、心疾患、呼吸器疾患、動脈硬化症といった具合に、肥満が原因となって引き起こされる疾患が山ほどあります。
そんな時のダイエット対策として、食事制限をしてしまう人が多いそうです。
人間だって無理なダイエットは体に良くないですよね。
ワンちゃんだって、食事量が減ってしまえば栄養バランスが狂い、健康状態が低下して体調を崩す原因となり兼ねないから要注意です。
したがって心がけるのが、しっかり食べてなおかつ減量することとなります。
ドッグフードには、犬の体重管理に適したフードが沢山販売されています。
今回は肥満犬に適したオススメなダイエットドッグフードを紹介するとともに、正しい選び方も伝授します。
ダイエットドッグフードの正しい選び方
「低カロリー」
ダイエットするためには、まずはカロリーを減らさなくてはいけません。
ドッグフードのパッケージを確認すれば、殆どの商品がカロリー表示しているので、低めのフードを選ぶようにしましょう。
最近は、体重管理に適したダイエット用の低カローリのドッグフードが、いろいろあるので便利です。
体重管理用フードのカロリーについて紹介しておきます。
体重管理用フードには、大別して「減量用」と「体重維持用」の2つがあります。
減量用フードの場合、他には「ライト」、「肥満犬用」などと表記されることもあります。
減量用の目的は、肥満犬に対して元の適正体重に戻すことであり、そのためカロリーや栄養バランスを調整したフードです。
このため、獣医師から愛犬が「肥満」と診断され、体重を適正体重まで戻す必要があるケースでおすすめです。
各メーカにより当然カロリーのカット率は異なりますが、一般的には通常の成犬用フードの15%前後カロリーがカットされているケースが多いといえます。
体重維持用フードの場合、他には「体重管理用」、「適正体重維持」、「避妊・去勢犬用」、「過食気味の犬用」などと表記されることもあります。
体重維持用は、主に避妊・去勢をしたケースや食いしんぼう、太りやすい体質の犬用のフードとなっており、目的は適正体重を維持することです。
このため、以下のようなワンちゃんにオススメなフードです。
・避妊去勢手術をした
・運動量が少なめ
・食欲が旺盛で食いしんぼう
・子犬の時期に太り気味だった
このため減量用フードよりは、カロリーカット率が少なくなっており、成犬用フードの10%前後のカロリーカットが相場と言えます。
ただしここで注意すべきなことは、犬に必要な栄養素まで低下しているフードを選ばない必要があります。
また、ダイエット用フードの場合、食物繊維を増やし、食後の満足感を重視して腹持ちが良いように作られていることが多いので、胃腸が弱いワンちゃんは注意しましょう。
「高タンパク&低脂肪」
愛犬の肥満改善のための食事の基本は、低カロリーでありながら、高タンパク&低脂肪とすることです。
一番のコツは、高タンパクであるお肉や魚をしっかりメインとして使用しながら、その動物性タンパク質が低脂肪である食材を選ぶことです。
低カロリーフードの場合、タンパク質が不足することも多いため注意が必要です。
タンパク質が不足してしまえば代謝の低下に繋がり、エネルギーを多く消費できない体質になってしまうため、余った余分なエネルギーが脂肪に変わりやすくなり、その結果、太りやすくなり悪循環にハマってしまいます。
参考として、AAFCO(米国飼料検査官協会)の定めた最低タンパク質量を紹介します。
・成犬:18%
「望ましいタンパク質量」
・子犬:30%以上
・成犬:25%以上
「血糖値を上げにくい低GI値食品を使用する」
犬の肥満を加速させる原因が、糖質を多く含む炭水化物の摂り過ぎです。
また同時に、糖尿病や胆石症のリスクも高めてしまいます。
糖質が体内でエネルギーとして残ってしまうと、グリコーゲンや脂肪として体内に蓄積され、肥満の原因となってしまいます。
このため高血糖には注意が必要で、血糖値が上がりやすい食材は避けるようにすることが肝心です。
血糖値が上がりやすい食材を高GI、血糖値が上がりにくい食材を低GIといいます。
GI値とは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略であり、その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったものを指します。
つまりこのGI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇し、反対に、GI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇します。
GI値は低・中・高と3つに構成され数値で分類されています。
低GI値:55以下 中GI値:56~69 高GI値:70以上
高GI食品:白米、食パン、とうもろこし、にんじん、かぼちゃ、じゃがいも、山芋、パイナップル、すいか、バナナ
低GI食品:肉類、魚介類、玄米、ハト麦、キャベツ、大根、かぶ、ピーマン、ブロッコリー、ほうれん草、リンゴ、イチゴ、キウイ、梨、きのこ類、ヨーグルト、チーズ
「良質な油」
油は肥満の元とよく言われる通り、体脂肪になりにくい良質な油を選ぶ必要があります。
動物性脂肪は、コレステロールや中性脂肪を増やしやすいため要注意です。
オススメは、オメガ3脂肪酸を多く含む魚油や、不飽和脂肪酸とされる亜麻仁油などです。
多くのドッグフードの場合、動物性脂肪が使用されており、牛脂、豚脂、鶏脂などが含まれているので注意しましょう。
おやつに注意
愛犬の肥満解消に必死になってご飯に注意していても、おやつにも気を配らないと効果半減で台無しです。
ダイエットを目指す場合、できればおやつを止めたいところですが、おやつはストレス解消にも役立ち、また、飼い主との貴重なコミュニケーションを図る方法の一つともなっています。
このため無理に止めずに、出来るだけ量を減らすようにしてあげるのがおすすめです。
コツは、おやつは一度にたくさん与えずに、量は減らして回数を多くして、全体のおやつの総量を減らすのです。
最初は少量だと、愛犬はいつもの量を欲しがりますが、何回も細目にもらえることが分かってくれば、愛犬は慣れてくれば少量のおやつでも満足できてきます。
したがって、小さなボーロなどは毎回1粒として数回に分けて与えます。
ジャーキーなども、今まで1回で与えていたのを分割して、数回に分けて与えてあげましょう。
これでおやつの総量を減らす工夫を行います。
おやつの総量を減らしても、愛犬は回数を増やすことでストレスも溜まりませんし、反対に
飼い主さんとコミュニケーションを図る機会が増えて効果的です。
人気のダイエット用ドッグフードを比較
ダイエット用フード選びに重要な原材料と油脂の種類を吟味して評価します。
商品名 | 主原料&炭水化物 | 油脂の種類 | 1kgコスト | 評価 |
アカナ(ライト&フィット) | 新鮮鶏肉・鶏肉ミール・七面鳥肉ミール・赤レンズ豆・グリーンピース・えんどう豆繊維 | 鶏肉脂肪 | 1,756円 | ◎ |
アイムス(体重管理用) | とうもろこし・小麦・肉類・乾燥ビートパルプ | 動物性油脂・ひまわり油 | 534円 | × |
犬心「糖&脂コントロール」 | 生肉(牛・鶏・馬・魚肉・穴子・大麦全粒粉・玄米粉・サツマイモ・ジャガイモ | ひまわり油 | 2,600円 | ◎ |
オリジン(フィット&トリム) | 鶏肉・鶏レバー・七面鳥レバー・グリーンピース・赤レンズ豆・雛豆・グリーンレンズ豆 | ニシン油 | 3,150円 | ◎ |
プロマネージ(体重管理用) | 米・チキンミール・チキンエキス・さとうもろこし・とうもろこし | 鶏脂・サンフラワーオイル | 701円 | × |
サイエンスダイエット(体重管理) | 小麦・コーングルテン・トウモロコシ・エンドウマメ | 動物性油脂・亜麻仁・植物性油脂・セルロース・ココナッツ油 | 646円 | △ |
シェフ(ライト) | 生肉・穀物 | ひまわり油 | 2,310円 | △ |
シュプレモ(体重管理用) | チキン・チキンミール・玄米・米糠・粗挽き米・オーツ麦 | 鶏脂・ひまわり油・亜麻仁 | 1,598円 | △ |
スーパーゴールドフィッシュアンドポテトダイエットライト | ポテト・サーモン・ホワイトフィッシュ | 植物性油脂 | 1,079円 | △ |
セレクトバランス(ライトラム) | 乾燥ラム・玄米・米・えん麦 | キャノーラ油 | 1,283円 | △ |
ソルビダ(室内飼育体重管理用) | オーガニックチキン生肉・オーガニック挽き割りオーツ・オーガニック挽き割り大麦・オーガニック乾燥豆類 | オーガニックひまわり油・鶏脂肪 | 1,768円 | △ |
ナウフレッシュシニア&ウエイトマネジメント | ターキー生肉・ポテト粉・リンゴ・エンドウ豆繊維 | キャノラ油・ココナツ油 | 2,665円 | 〇 |
ナチュラルバランス(リデュースカロリー) | 玄米・鶏肉・ダック肉・オートミール・大麦・ポテト | 鶏脂肪・亜麻仁・キャノーラオイル・サーモンオイル | 1,599円 | △ |
ナナ(ライトエナジー) | 米、ラム、エン麦ふすま | 動物性油脂・菜種油・ひまわり油・魚油・亜麻仁油 | 458円/100g | △ |
ピッコロ | 骨抜きチキン生肉・骨抜き生サーモン・乾燥チキン・サツマイモ・ジャガイモ・エンドウ豆 | 鶏脂 | 2,640円 | ◎ |
フィッシュ4ドッグスーペリア(ウェイトコントロール) | エンドウ・サーモン・ポテト | サーモンオイル | 2,464円 | 〇 |
ブルー(体重管理用) | 骨抜き鶏肉・玄米・大麦・オートミール・トマトポマス・ライスブラン | 亜麻仁・鶏脂 | 1,510円 | △ |
ホリスティックレセピー(体重管理) | ラム肉粉・醸造米・玄米・大麦・ラム肉・豆タンパク | 鶏脂 | 547円 | △ |
モグワン | チキン&サーモン・サツマイモ・エンドウ豆・レンズ豆・ひよこ豆 | サーモンオイル・ココナッツオイル | 2,200円 | ◎ |
YumYumYum!(シニア&ライト チキン) | 鶏肉・大麦・玄米・甜菜繊維 | - | 2,739円 | 〇 |
ユーカヌバ(体重管理用) | 肉類(鶏、七面鳥)・とうもろこし・小麦・大麦 | 動物性脂肪・魚油 | 1,436円 | △ |
ロイヤルカナン(エクストラスモール) | 肉類・小麦 | 動物性油脂・魚油 | 1,268円 | × |
おすすめダイエット用ドッグフードランキング
1位:アカナ(ライト&フィット)ドッグフード
アカナのライト&フィットは、体重管理用ドッグフードです。
原材料は、鶏肉をメインとして地元カナダ産のヒューマングレードな食材を使用しており安心です。
穀物不使用のグレインフリーに加え、高GI炭水化物も一切使用していない徹底ぶりで、そこに低GI値食品をバランスよく取り込んでいます。
カロリーも3,070kcal/kgと他のアカナ製品よりはしっかりカットしています。
アカナは自社工場で低温調理し、食材もしっかり顔が分かる信頼感で結ばれた生産者から購入しており安心できます。
このため添加物は、最低限に抑えた合成サプリメントの使用のみといえます。
アカナは、犬種別に小型犬・中型犬・大型犬用の3タイプに分かれ、さらに愛犬の目的や悩みに合わせているため、あなたの愛犬に合ったフードを選んであげやすいです。
動物性タンパク質が豊富なのがウリで、最高だと75%もあります。
2位:ピッコロドッグフード
ピッコロは、シニア犬用フードであり、高タンパク・低脂肪・低カロリーという仕様になっています。
このため、肥満犬用ドッグフードとしての条件を満たしています。
主原料のチキンとサーモンの配合率が、70%という高タンパクなドッグフードでありながら、脂肪・カロリーともにしっかり控えめなので、ダイエット犬がしっかり散歩を行いながらも、理想的なコンディション維持ができる配合になっています。
原材料はすべて人間用の良質な食材を使った安全・安心確保の100%ナチュラル素材の無添加フードで、ワンちゃんが苦手で消化が悪い穀物を使用していません。
3位:モグワンドッグフード
モグワンは当サイトのナンバーワン評価のドッグフードであり、我が家でも愛犬に与えています。
メインに良質なチキン&サーモンの動物性タンパク質50%以上使用し、野菜や果物などもバランス良く配合したヒューマングレードフードです。
合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物も一切使用していません。
全ライフステージ対応のドッグフードであり、小犬から老犬まで安心して食べられます。
原材料は手作りレシピを再現しており、いろんな食材のトッピングにも適しています。
特に体重管理用フードではありませんが、油もサーモンオイルとココナッツオイルと、脂肪になりにくい理想的な油をしっかり使用しています。
肥満気味のワンちゃんにも効果が期待できる上に、太らせることなく今の理想体重をキープさせるにはベストなフードといえます。
グレインフリー・生肉使用!
プレミアムドッグフード『モグワン』
4位:犬心「糖&脂コントロール」ドッグフード
犬心「糖&脂コントロール」は、高血糖・高脂血に関わる7大トラブルと、疾患をケアするための特別療法食です。
このため、しっかりメタボ肥満に対応したドッグフードとなっています。
低糖質・低脂肪のドッグフードとなっており、もちろん副産物などは一切不使用で、危険な無添加にこだわったヒューマングレードの品質を誇る、人間でも安心して食べられる「ナチュラルフード」となっています。
高品質原料のみを厳選使用した良好な療法食でありながら、ダイエットを望む犬や体重管理が必要な犬にもおすすめできる内容となっています。
5位:オリジン(フィット&トリム)ドッグフード
オリジンのフィット&トリムフードは、放し飼いの鶏肉や七面鳥肉、天然の魚、鶏卵などの肉類をたっぷり使用し、良質なタンパク質を42 %としっかり含んだ上で、脂肪は 13 %と見事に抑えています。
さらに、高GI値食品を一切含んでないため、血糖値を急上昇させる心配がなく、タンパク質をしっかり摂取しながらも肥満を予防でき、体重管理に適したフードと言えます。
オリジンは「肉類80%:フルーツと野菜20%:穀物0%」という比率で作っているフードであり、完全グレインフリーです。
さらに食材の調達を地元の生産者にこだわり、使用される肉は人間用食材として認定を受けており、通常、農場からキッチンまで3日以内に搬送された後、2日以内にオリジンフードに使われるというこだわりぶりです。
6位:YumYumYum! (シニア&ライト チキン)
ヤムヤムヤムのシニア&ライトは、シニア犬用の体重管理用ドッグフードで、国産の無添加フードです。
カロリーは320kcal/100gとなっており、タンパク質が 20.6%以上と少し低めなのが気になります。
活動量の落ちたシニア犬を意識しているためと思えますが、このため運動量の多い犬向きではなく、このフードの通り老犬の肥満犬や、室内で過ごす運動量の少ない小型犬に適しています。
原材料はヒューマングレードの厳選素材を使用し、国産にこだわり原産地も示しています。
ドライタイプとやわらかドライタイプのこだわりの2つの粒のタイプが用意されており、このため、噛む力やお腹が弱ってきたシニア犬も安心して食べることができます。
ワンちゃんの食いつきの良さにもこだわり、そこで注目したのが「香り」、とくに旨味成分が多い「しいたけ」によって香りをよくすることで嗜好性が上げ、食欲が落ち気味の老犬の食いつきも良くなっています。
7位:フィッシュ4ドッグスーペリアウェイトコントロールドッグフード
フィッシュ4ドッグスーペリアウェイトコントロールは、フィッシュ4ドッグの中では、ワンランク上の最高級(スーペリア)ドッグフードであるスーペリアシリーズの商品です。
オメガ3脂肪酸が豊富な魚を主原料とした、無添加無着色の穀物不使用のイギリス産ドッグフードです。
ウェイトコントロールは、体重管理用ドッグフードのため、カロリーは322.9kcal/100gと他の商品より抑えられており、特に脂肪は7%という低さです。
油もしっかり脂肪になりにくいをサーモンオイルを使用しています。
フィッシュ4ドッグの特徴は、シングルプロテインという考え方に基づいたフードであることです。
これは、自然界で肉食動物が同時に2種類のタンパク質を摂取することは非常に稀との考えから自然な食事を理想と考え、タンパク質源として消化吸収に優れた魚1種類のみを使用し、単一タンパク質のフードを定期的にローテーションすることで、アレルギーにも対応して栄養バランスや免疫力向上を図っています。
8位:ナウフレッシュシニア&ウエイトマネジメントドッグフード
ナウフレッシュ(NOW FRESH)は、その名のとおり乾燥肉を使わずに肉類は全て生肉を使用し、こだわりのSCSB製法による100%新鮮な食材でつくられたカナダ産ドッグフードです。
ナウフレッシュは、ライフステージ別や、食べやすいよう工夫した形・大きさのフード粒など、さまざまな愛犬のニーズに合わせたレシピを用意して、多くのラインナップをそろえています
今回のシニア&ウエイトマネジメントは、体重管理のサポートにお勧めなフードであり、油もココナッツ油とキャノーラ油由来の新鮮なオメガ3&6脂肪酸を使用しています。
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