柴犬は、日本原産の日本犬の代表格ともいえる人気の犬種です。
イチロー選手が飼っている愛犬としても有名で、そのためもあって最近では海外でも人気が高まってきています。
柴犬は体が丈夫で活発な犬種ですが、皮膚トラブルが多く皮膚病にかかり易く、また肥満にもなり易い、さらに認知症を引き起こし易いという特徴があります。
柴犬用のフードを選ぶためには、このあたりの特徴を考慮することが大切です。
今回は、柴犬のおすすめドッグフードランキングを紹介するとともに、柴犬の特徴や抱えやすいトラブルなどを踏まえた上で、正しい柴犬向きの餌の選び方も見ていきましょう。
柴犬の注意ポイントは、アレルギー性皮膚炎などを始めとする皮膚病にかかりやすく、認知症を発症させやすいことです。
このためオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸を豊富に含む良質な脂肪酸が配合されたドッグフードを選んであげるべきです。
そのためには、魚をメインにしたり、亜麻仁油や魚油(サーモンオイルやフィッシュオイル)、などを使ったドッグフードを選んであげるのがおすすめです。
なお、オメガ3脂肪酸は、植物油である亜麻仁油よりも、サーモンオイルなどの魚油の方が、消化吸収に優れています。
オメガ3脂肪酸には、EPAとDHAがあり炎症抑制作用が働き、認知症を予防する効果もあるとされています。
オメガ6脂肪酸には、ガンマ‐リノレン酸とアラキドン酸があり皮膚のバリア機能を高める作用が働きます。
またこの2つをバランス良く摂取することがとても大切となり、2つのバランスが良くなければ効果が低下してしまいます。
市販されているフードは、オメガ6が過剰で、オメガ3が不足している傾向があるため、バランスに注意してフード選びを行ってください。
一般的には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の割合が、1/4以上であれば脂肪酸のバランスが良いと言われています。
柴犬はとても活動的で、運動量が多い犬種です。
このため散歩の量も1日30分以上を2回行い、トータル1時間もの散歩が理想と言われているほどです。
しかし現実問題として、意外と肥満気味な柴犬が多く問題視されています。
この原因はズバリ運動不足のためです。
柴犬は活発な犬種であり、一定の運動量が要求される犬種ですが、今の忙しい世の中のため、飼い主さんが柴犬に必要な運動量を与えてあげれないため、コロコロした体型の肥満気味の柴犬を多く見かけてしまうのです
さらに散歩などに十分連れていってあげれないくせに、ご飯やおやつは与え過ぎたりしてまいがちとなり、悪循環しています。
飼い主さんが頑張って運動量を増やしてあげることを期待して、食事の方は高タンパク・低脂肪・低カロリーのフードを選んであげましょう。
このようなバランスのフードを選んであげることで、筋肉量を維持して基礎代謝をあげることができ、肥満を予防できます。
フード全体の約50%以上の低脂肪の良質な肉や魚が使われているものを選んであげるように努めてください。
柴犬も、消化が苦手な穀物を食べると、胃腸のトラブルにつながりやすく、下痢や嘔吐を起こしやすくなります。
まや穀物はアレルギーが出やすいため、皮膚炎などのトラブルが起こりやすくなります
したがって、理想は穀物不使用ですが、含んでいる場合でも、上位5番目当たりまでに穀物使用しておらず、少しでも量が少ないものを選ぶべきです。
また、小麦・とうもろこし・大豆の3大アレルゲンといわれる穀物は、出来る限り含まないフードを選びましょう。
無添加フードを選ぶことは、柴犬に限らずドッグフード選びの基本です。
ワンちゃんの健康を最も害するのが、合成保存料、着色料、香料、BHA、BHTなどの添加物です。
BHA、BHTなどは発がん性物質を含みますし、着色料、香料などは本来ドッグフードには無用です。
許容範囲と言える添加物は、栄養調整として最低限必要となるケースでの合成ミネラルや合成ビタミン、また酸化を防止するために必要である酸化防止剤の安心な天然由来成分のみです。
また、体が小さなワンちゃんたちは、ほんの少しの添加物でも大きな影響を受けてしまいやすいため、無添加フードを選んであげましょう。
最近は犬種別フードも増えており、柴犬専用フードもたくさん販売されています。
犬種別フードの場合、その犬種に配慮して、必要な成分などを配合しているメリットがあります。
このため、柴犬の特徴を配慮して対応したフードに仕上がっており、そのフードのラインナップの中で、「犬種別フード」を選ぶのは有効です。
また、ラインナップの中に、「小型犬用」があれば選ぶと良いです。
粒のサイズが小型犬用に小さく食べやすくなっていますし、他のラインナップとくらべて小型犬用は、栄養価が高くなっているケースが多いため、おすすめです。
しかし犬種別フードならば安心と鵜呑みにしてはいけません。
確かにトイプードル向きのフードとなるような工夫がされていますが、あくまでフード選びの基本は、原材料などの良さとなります。
「柴犬用」のドッグフードとしては、ロイヤルカナン・プロマネージ・ウェルケア・ベストバランスなどから販売されており、柴犬の特徴に留意したフードだと記載していますが、原材料をチェックすれば、苦手な穀物が多く使用され、危険な動物性脂肪や保存料、酸化防止剤などが使われており、決しておすすめとは言えません。
このため柴犬専用との名前に安易に惹かれてフード選びしてしまわず、先ずは基本となる原材料をしっかりチェックしてください。
また、「柴犬用」のドッグフードとして真っ先に名前があがるのが、「日本犬柴専用ドッグフード」ですが、本当に柴犬に良いのでしょうか?
日本犬柴専用は、柴犬の特性や生活習慣に着目して開発されたドッグフードであり、特に柴犬を飼っている方には気になるフードといえます。
確かに柴犬を飼っている人たちがかなり愛用しているフードといえます。
しかし、柴専用という名前に安易につられずに、しっかり原材料をチェックすべきです。
原料を確認すると、メインは犬が苦手な穀類で、アレルゲンの高い小麦や大豆を含みます。
また肉類は粗悪なミールが使われており、油もよくない動物性油脂使用です。
価格は1kgで200~300円程度、安いと飛び付きたくなる人がいそうですが、その値段で良い品質を保てるはずがないと気づいてください。
日本犬柴専用は、「着色料は使用していない」としっかり述べており評価できますが、その他の具体な情報が残念ながら皆無です。
他の添加物や食材のグレード、生産地など何の情報もない以上、アピールできることもない粗悪なフードと思えてしまいますね。
商品名 | 主原料 | 油脂の種類 | オメガ3 オメガ6 | 穀物使用 |
アイムス | チキンミール | 動物性油脂 ひまわり油 | 0.13% 1.19% | × |
アカナ | 新鮮鶏肉・七面鳥肉、ニシンミール | 鶏肉脂肪 | 0.80% 1.60% | ○ |
アボ・ダーム | 乾燥ビーフ、玄米 | 鶏脂肪 | 表記なし | × |
アーテミスフレッシュミックス | フレッシュチキン | 鶏脂肪 サーモンオイル | 2.40% 0.40% | × |
いぬはぐ | 鶏肉、玄米、白米 | 鶏脂 サーモンオイル | 表記なし | × |
UMAKA | 鶏肉・大麦・玄米 | ― | 表記なし | × |
オリジン | 新鮮鶏肉、七面鳥肉 | ニシン油 | 1.10% 3.00% | ○ |
カナガン | 骨抜きチキン生肉 乾燥チキン | 鶏脂3.1% サーモンオイル1.2% | 0.90% 2.80% | ○ |
グリーンフィッシュ | 天然の魚 | コーンオイル | 0.32% 3.60% | × |
このこのごはん | 鶏肉(ささみ、レバー) | 米油 | 表記なし | × |
サイエンスダイエット | トリ肉(チキン、ターキー) | 動物性油脂 | 0.35% 2.70% | × |
サクラペット | 肉類(ビーフ) | 牛脂 サーモンオイル | 表記なし | ○ |
スーパーゴールド | ポテト、サーモン | 動物性脂肪 | 表記なし | ○ |
セレクトバランス | 乾燥チキン、とうもろこし | 鶏脂 キャノーラ油 | 表記なし | × |
ソルビダ | オーガニックチキン生肉 | 鶏脂肪 ひまわり油 | 0.30% 1.70% | × |
ナチュラルハーベスト | ラム | 鶏脂肪 | 0.60% 1.30% | × |
ナチュラルバランス | 鶏肉、玄米 | 鶏脂肪 ニシン油 | 0.40% 2.50% | × |
ナチュロル | 牛、鶏、馬、魚の生肉 | ひまわり油 | 表記なし | ○ |
ニュートロシュプレモ | チキン、玄米 | 鶏脂 ひまわり油 | 0.30% 3.60% | × |
ニュートロナチュラルチョイス | チキン | 鶏脂 | 表記なし | × |
ネルソンズ | 乾燥チキン、チキン生肉 | 鶏油 サーモンオイル | 0.24% 2.20% | × |
馬肉自然づくり | 馬肉 | 馬油 | 表記なし | × |
ビィナチュラル | 肉類(カンガルー、ヤギ、七面鳥、鶏) | キャノーラ油 亜麻仁油 | 0.60% 1.60% | × |
ビルジャック | 新鮮な鶏肉 | 亜麻仁 | 0.60% 2.50% | × |
ピッコロ | 骨抜きチキン生肉 骨抜き生サーモン | ― | 表記なし | ○ |
ファインペッツ極 | 鹿肉、鶏肉、オートミール | サーモンオイル 亜麻仁油 | 1.90% 3.60% | ○ |
ブラックウッド | チキンミール | キャノーラ油 ニシン油 | 0.70% 3.45% | × |
ホリスティックレセピー | ラム肉粉、醸造米 | 鶏脂 | 0.25% 1.63% | × |
ボッシュ | フレッシュチキン、米 | 魚油 | 表記なし | × |
モグキューブ | ラム肉 | 魚油 ヒマワリ油 | 0.8% 2.0% | ○ |
モグワン | チキン&サーモン | サーモンオイル2% | 1.29% 1.63% | ○ |
ヤムヤムヤム | 鶏肉、馬肉、かつお | ― | 表記なし | × |
ロイヤルカナン | 米、肉類 | 動物性脂肪 大豆油・魚油 | 0.57% 2.93% | × |
ワイソン | チキン | 鶏脂 | 0.80% 2.60% | × |
メインにチキン&サーモンの動物性タンパク質(53%)を使用した高タンパクで、野菜や果物などもバランス良く配合したヒューマングレードフードです。
生サーモンとサーモンオイルにより、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
このため皮膚が弱い柴犬向きのフードと言えます。
また、低脂肪・低カロリーで柴犬向きです。
合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物も一切使用していません。
全ライフステージ対応のドッグフードであり、小犬から老犬まで安心して食べられます。
原材料は手作りレシピを再現しており、いろんな食材のトッピングにも適しています。
グレインフリー・生肉使用!
プレミアムドッグフード『モグワン』
オールステージ対応のヒューマングレードドッグフードのため、途中で切り替える必要がなく子犬から老犬まで安心して与えてあげられます。
イギリス産平飼いチキンを60%も使った高タンパク無添加ドッグフードであり、活発な柴犬には適したおすすめフードです。
カナガンは、血糖値が急上昇しにくい低GI値食材のさつまいもを多く使っているところも嬉しいとことです。
関節ケア成分のグルコサミンが1,000mg/kg、コンドロイチンが700mg/kgとたっぷり含まれており、老犬にも適したフードです。
世界中の愛犬家から支持される、イギリス産ドッグフード『カナガン』
アカナは、犬種別に小型犬・中型犬・大型犬用の3タイプに分かれ、さらに愛犬の目的や悩みに合わせているため、あなたの愛犬に合ったフードを選んであげやすいです。
動物性タンパク質が豊富なのがウリで、最高だと75%もあります。
3~5種類もの新鮮な肉や魚を使用していますが、万一アレルギーが心配な犬の場合は、単一の鮮肉を70%使用するシングルを選べば安心です。
原材料は、地元カナダ産のヒューマングレードな食材を使用しており安心です。
穀物不使用のグレインフリーに加え、高GI炭水化物も一切使用していない徹底ぶりが評価できます。
ファインペッツ極(KIWAMI)は、ファインペッツシリーズで究極のドッグフードであり、総量の90%が肉類原材料で占めた高タンパクのグレインフリーの豪華なドッグフードです。
また、原材料にはすべてヒューマングレイドの食材等が厳選されて使われており、危険な添加物や副産物は無使用、さらに中国産原料は一切使用しない徹底ぶりです。
消化吸収率が87%という驚きの数字であり、市販のドッグフードのおよそ3倍の数値を誇ります。
このため、食後の血糖値の乱高下が起こりづらいメリットが生じ、糖尿病などの疾患を持つ犬でも、安心して与えてあげられます。
オメガ3・オメガ6脂肪酸もたっぷり含まれています。
高吸収率のため、少食で一度にあまり食べれない小型犬向きであり、食欲が落ちてきた老犬、さらに成長期の子犬や、授乳・妊娠期の母犬などにもおすすめと言えます。
全年齢対応の国産無添加ドッグフードであり、動物性タンパク質が55%以上あります。
特徴が牛・鶏・馬・魚という具合に多種のタンパク源を摂取できることです。
グレインフリーフードであるため、穀物の代用にはタイ産のタピオカ、紫さつまいもが使用されています。
アレルゲン対策をおこなっていますが、肉類は最もアレルゲンとなりやすい牛肉を始め多種の種類が含まれているため、肉類にアレルギーが心配な犬は注意すべきと言えます。
ナチュロルの特徴は、使用添加物の説明を細かく明記していることであり、信頼できる良心的なドッグフードです。
公式サイト内では「100%無添加」と明記するほど自信に溢れ、確かに酸化防止剤の役目をはたすビタミンCが唯一の添加物と感じられる内容です。
ネルソンズは、イギリス国内の販売累計が100万袋を突破した人気の無添加ドッグフードであり、品質は折り紙つきです。
合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物も一切使用していません。
添加物といえるものは、ビタミン類と安全な天然由来成分のミックストコフェロールを使用した酸化防止剤にみです。
ネルソンズのドッグフードの粒のサイズは小粒が多くなっています。
その点ネルソンズの粒の形はちょっと変わった独創的な三角形で、真ん中の中央部が膨らみ、厚さは約5mm、で、1辺は約10mmとやや大き目といった感じで中型犬向きといえます。
このため貴重な中型犬や大型犬向きのフードで、柴犬も食べやすいです。
ピッコロは、シニア犬用フードであり、高タンパク・低脂肪・低カロリーという条件を満たします。
主原料のチキンとサーモンの配合率が、70%という高タンパクなドッグフードでありながら、脂肪・カロリーともにしっかり控えめなので、シニア犬が理想的なコンディション維持ができる配合になっています。
関節の健康を維持するグルコサミン、コンドロイチン、MSMという関節ケア成分を配合しています。
原材料はすべて人間用の良質な食材を使った安全・安心確保の100%ナチュラル素材の無添加フードで、ワンちゃんが苦手で消化が悪い穀物を使用していません。
このため、柴犬がシニア期に突入したならば、是非食べさせてあげたいフードといえます。
「うまか(UMAKA)」という博多弁で美味しいという意味のネーミングをしている通り、九州博多の水炊きの名店料亭で人間用に提供しているのと同じ鶏「華味鳥」を100%使用しており、食材と味には絶対のこだわりと自信を持っています。
このため食欲が落ち気味のワンちゃんでも食いつきが良いと評判です。
柴犬が夢中になって食いつくこと間違いなしです。
またメイン食材が鶏肉のため、低脂肪低カロリーで老犬やダイエットしたい犬向きです。
国産のヒューマングレードで、自然な製法により無添加にこだわり、人工添加物を一切使用していません。
アレルギーにも配慮しており、小麦グルテンとなってしまいます。
オイルコーティングをしていないので、ふやかして柔らくして老犬に与えるにも適しています。
馬肉自然づくりは、馬肉専門店の人間用の馬刺しの切れ端が使われているため、無添加でヒューマングレードのドッグフードです。
馬肉は鶏肉、豚肉、牛肉などに比べて栄養価が高いお肉であり、さらに高タンパク、低脂肪・低カロリーという特徴を持ちます。
このため、体力が落ちたワンちゃんや老犬におすすめです。
また、ドライフードでなく生馬肉を老犬に食べさせたい方は、「馬肉パラパラミンチ」も扱っています。馬肉パラパラミンチの文字から公式サイトへリンク
水分70%というほぼ生肉並みのウェットフードのため、柔らく食べやすくお腹にも優しいです。
ホワイト・レーベル、ブラック・レーベル、ブルー・レーベルと3種類あります。
一番のオススメが、総量の80%が鶏肉であるホワイト・レーベルで、赤身肉が苦手なワンちゃん向きです。
なお、ブッチの粗タンパク質10.5%以上の数値を見て、犬向きでないと早合点しないように注意しましょう。
水分量が70%も含まれている半生フードのため、通常のドライタイプとはパーセンテージを求める計算方法が異なり、換算すれば35%以上と文句なしの数値となります。
ちなみに参考として計算式を紹介しておきましょう。
粗タンパク質の値 ÷(100-水分量)=10.5÷(100-70)=0.35%