犬が白内障を発症する原因は、圧倒的に遺伝が多いとされています。
次が糖尿病です。
また、ホルモン代謝異常による低カルシウム血症などによる代謝異常が原因となったり、ブドウ幕炎や緑内障などの他の病気から誘発されたり、犬同士のケンカによる打撲や引っかき傷などや落下や交通事故などにより、眼球に外傷や圧力がかかることも原因となります。
さらに加齢も原因となり、6歳頃から発症率が高まってきますが、この場合の症状の進行は、比較的ゆっくりだとされています。
このため、糖尿病を予防する為のドッグフードの選び方や、白内障予防に必要な栄養素を含むドッグフードの選び方を紹介し、同時に犬の白内障にオススメなドッグフードランキングを発表します。
白内障の原因の一つが酸化ストレスとされています。
このため、抗酸化作用がある栄養素を含んだドッグフードを選ぶ必要があります。
・にんじん
・かぼちゃ
・ブロッコリー
・豆類
にんじんにはβカロテンが豊富に含まれており、犬の体内でビタミンAに変換します。
β-カロテンは、皮のすぐ内側の箇所に多く含まれており、強い抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待できます。
目の健康維持を保ち、皮膚や粘膜を整え、呼吸器系統を保護します。
なおにんじんは、少し消化しづらいため、細かく刻んで、必ず茹でてあげましょう。
かぼちゃは、抗酸化作用があるβ-カロテンを豊富に含み、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせます。
また犬の体内で酵素によってビタミンAに変わり、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換されます。
視力や皮膚、喉、鼻などの粘膜を正常に保ち健康維持に効果を発揮します。
また、ポリフェノールの一種であるルチンを含み、抗酸化作用が働き活性酸素を無害化して酸化を防いでくれます。
さらに、ビタミンEを含むため、抗酸化作用が働き細胞が傷つくのを防ぎ、アミノ酸の一種であるGABAによって、血圧上昇抑制効果も働きます。
ブロッコリーは、ビタミン類や鉄分やカルシウムなどのミネラルが豊富なのが特徴で、βカロテンやビタミンCも多く含んでいるため、抗酸化作用に優れて免疫力をUPさせてくれる野菜です。
またブロッコリーのビタミンCの保有量は、レモンよりも豊富で野菜の中ではトップクラス。
活性酸素の害を防ぎ、ウイルスや菌への抵抗力を高めて免疫機能を向上させます。
さらにコラーゲンの生成を行い、皮膚や粘膜を整えバリア機能を高め、健康維持にも効果があります。
あと忘れてはならないのが、あまり聞きなれないかも知れませんが、「スルフォラファン」という成分を含むことです。
スルフォラファンには、抗酸化作用があり、がん予防や活性酸素の酵素の生成を促す働きが期待できます。
また、胃炎の軽減作用が働き、胃の調子を整えてくれる効果があります。
魅力満点のブロッコリーですが、注意点もあります。
それは、ブロッコリーなどのアブラナ科の植物は、「グルコシノレート」という物質が含まれており、甲状腺の機能を低下させる可能性があります。
もちろん、大量に食べなければ影響は生じませんが、甲状腺機能低下症と診断されたワンちゃんには、与えない方が無難と言えます。
更に詳しく、これらの野菜の犬への効果を知りたい方は、次の記事を参照してみましょう。
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またこれらの野菜以外にも、犬との相性を詳しく知りた場合、当サイトでは70種類以上の野菜に対して、ワンちゃんが食べて良い野菜&悪い野菜として一覧紹介しているので次の記事を一度参照してみましょう。
・チワワたち犬が食べてよい野菜&悪い野菜の70種類以上の野菜一覧
豆類が有効な理由は、白内障の予防に効果的である「アントシアニン」が豊富に含まれているからです。
ビタミンCとEには抗酸化作用があります。
このため、ビタミンCとEを豊富に含む食材が配合されたドッグフードを選ぶことが大切です。
ミネラルも有効です。
カルシウム・鉄・マグネシウム・ナトリウム・カリウム・亜鉛・リン・銅・ヨウ素・マンガン・クロム・セレン・モリブデン・硫黄・硫黄・コバルトの16種類は、必須ミネラルと呼ばれます。
カルシウムは、約99%は歯や骨に蓄積されています。
残りの1%が体内に溶け出していき、体液をアルカリ性に保つ働きをしてくれます。
小魚や乳製品、大豆製品などに多く含まれます。
鉄分が足りていないと貧血が起こってしまいます。
鉄分は主に血中のヘモグロビンに含まれています。
レバー、貝類、ほうれん草などがオススメ食材。
マグネシウムには、骨の生成を助け、筋肉の収縮を抑える働きがあります。
この他にも、様々な酵素の働きを助ける「補酵素」の役割が重要となっています。
青のり、昆布、ごまなどに豊富。
ナトリウムは筋肉や神経の興奮を抑えたり、体液の浸透圧を一定に保つ働きがあります。
カリウムは、ナトリウムとくっついて体外へ排出する働きがあるため、高血圧を抑えてくれます。
パセリ、芋類、干物などがオススメ。
亜鉛は、代謝を調節したり、ホルモンの働きを促進、抑制したり免疫力を高めたりしてくれます。
海藻類はミネラルの宝庫とされ、必要なミネラルのほぼすべてが含まれている食材です。
必須ミネラルの「ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン」はもちろん、微量必須ミネラルまで多く含まれています。
キノコ類は、ミネラルがバランスよく含まれた食材とされています。
特に「鉄、亜鉛、銅」などのミネラルが豊富です。
野菜の中では、緑黄色野菜の王様といわれるほうれん草が一押しです。
「カリウム、鉄、マグネシウム、ヨウ素」を豊富に含んでいます。
なお、ほうれん草にはシュウ酸が含まれているため、しっかり茹でて、あく抜きをしてください。
納豆もオススメで、「カリウム・亜鉛・カルシウム・鉄」といったミネラルが豊富です。
さらに食物繊維やビタミンB2・E・Kなどのビタミン群も豊富に含むます。
魚介類は、「亜鉛やクロム、セレン」をたっぷりと含んだ食材です。
白内障にオススメなドッグフードを選ぶポイントの一つが、原因となる糖尿病になりにくい食材を選ぶことが大切です。
多くの穀物は、血糖値を急激に上げる高GI食材の為、糖尿病になり易い食材となりNGです。
特に白米は要注意といえます。
また穀物は、ワンちゃんが消化が苦手で、高アレルゲン食材でもあるため、その意味からもドッグフードには含まれていないことが、望ましい食材です。
糖尿病を防ぐためにも、抗酸化作用のある食材が入ったフードがオススメです。
前述した、にんじん・かぼちゃ・ブロッコリー・豆類(大豆はNG)は特にオススメ食材です。
これらの野菜類が配合されたフードを選んであげましょう。
低GI食材が使われた血中の糖度がゆっくり上がるようなフードがおすすめです。
穀物の代わりにサツマイモや豆類(大豆はNG)を多く使うフードを選びましょう。
お腹に優しく吸収力が良いフードを選んであげましょう。
このためには、生肉をメインとしたフードがオススメであり、副産物となる○○ミールを使用したような粗悪な材料が使われているフードは避けましょう。
愛犬が白内障にかかってしまったケースでは、治療用の専用フードである白内障用の特別療法食のドッグフードを選んであげるのがおすすめです。
商品名 | 低GI値の食材 | グレインフリー | 評価 |
アカナ | レンズ豆 | 〇 | ◎ |
アーテミスフレッシュミックス | 玄米 | × | 〇 |
アボ・ダーム | 玄米 | × | △ |
アランズナチュラル | 玄米 | × | 〇 |
オリジン | チキン | 〇 | ◎ |
カナガン | さつまいも | 〇 | ◎ |
グリーンフィッシュ | エンドウ豆 | × | △ |
このこのごはん | 玄米 | × | 〇 |
サイエンスダイエット | チキン | × | △ |
スーパーゴールド | サーモン | 〇 | △ |
セレクトバランス | 玄米 | 〇 | △ |
ソリッドゴールド | 玄米 | × | △ |
ソルビダ | オーツ | × | △ |
ナチュラルハーベスト | えんどう豆 | × | △ |
ナチュラルバランス | 玄米 | × | △ |
ニュートロシュプレモ | 玄米 | × | △ |
ニュートロナチュラルチョイス | 玄米 | × | △ |
ネルソンズ | さつまいも | × | ◎ |
ビィナチュラル | ライ麦 | 〇 | △ |
ビルジャック | 鶏 | × | △ |
ファインペッツ極 | グリーンピース | 〇 | 〇 |
フィッシュ4ドッグ | エンドウ | 〇 | 〇 |
ブッチ | 玄米 | × | 〇 |
ブラックウッド | 玄米 | × | △ |
ベストバランス | 玄米 | × | × |
ボッシュ | キビ | × | △ |
ホリスティックレセピー | 玄米 | × | △ |
みらいのドッグフード「特別療法食TO(糖尿・白内障用)」 | 玄米・サツマイモ | × | ◎ |
モグワン | さつまいも | 〇 | ◎ |
ヤラーグレインフリー | グリーンピース | 〇 | 〇 |
ユーカヌバ | 鶏 | × | △ |
レガリエ | 鶏 | 〇 | 〇 |
ロイヤルカナン | 鶏 | × | × |
ワイソン | オーツ | × | △ |
モグワンは当サイトのナンバーワン評価のドッグフードであり、我が家でも愛犬に与えています。
メインにチキン&サーモンの動物性タンパク質を使用し、野菜や果物などもバランス良く配合したヒューマングレードフードです。
全ライフステージ対応のドッグフードであり、小犬から老犬まで安心して食べられます。
原材料は手作りレシピを再現しており、いろんな食材のトッピングにも適しています。
GI値が低く血糖値がゆっくりあがる食材であるサツマイモ・エンドウ豆・レンズ豆・ひよこ豆などを豊富使用しています。
このため白内障の原因になり易い糖尿病予防もバッチリで、また、344㎉/100gとカロリーも控え目のため、体重管理もし易いフードです。
グレインフリー・生肉使用!
プレミアムドッグフード『モグワン』
みらいのドッグフード「特別療法食TO(糖尿・白内障用)」は、糖尿病及び糖尿病に起因して併発する可能性のある白内障や網膜症のトラブルを抱える犬を対処とした食事療法食です。
ブドウ糖をコントロールする特別レシピであり、タンパク質や脂肪、糖質等を調合し、さらに糖尿病にかかりやすい細菌やウィルス感染対策として、「口腔環境」も同時ケアします。
薬膳のメリットとされる特徴は、化学療法や漢方薬と比べて。愛犬のカラダへの負担が少なく、苦みが無いところです。
食べる歯磨きパウダーも一緒に付いており、口腔環境ケアを改善して感染予防を行います。
マクロビ発酵素材 51 種類以上もの栄養素を使用した無添加の薬膳入り国産ドッグフードです。
アカナは、犬種別に小型犬・中型犬・大型犬用の3タイプに分かれ、さらに愛犬の目的や悩みに合わせているため、あなたの愛犬に合ったフードを選んであげやすいです。
動物性タンパク質が豊富なのがウリで、最高だと75%もあります。
3~5種類もの新鮮な肉や魚を使用していますが、万一アレルギーが心配な犬の場合は、単一の鮮肉を70%使用するシングルを選べば安心です。
原材料は、地元カナダ産のヒューマングレードな食材を使用しており安心です。
穀物不使用のグレインフリーに加え、高GI炭水化物も一切使用していない徹底ぶりが評価できます。
アカナは、ラインナップの豊富さが特徴の一つですが、その中から白内障向きとしてオススメしたいのが、グラスフェッドラムです。
グリンピース、赤レンズ豆、ヒヨコ豆、イエローピース、生ラムレバーと低GI食材を多く使っています。
オールステージ対応のヒューマングレードドッグフードのため、途中で切り替える必要がなく子犬から老犬まで安心して与えてあげられます。
チキンを55%以上もたっぷり使った高タンパク無添加ドッグフードであり、活発な成長期の子犬にも安心です。
低GIなサツマイモ・エンドウ豆などを使っており、高評価ですが、同時にGI値の高いジャガイモも使っている点が気になるところです。
ウェットフードも人気があり、柔らく食べやすいため子犬にはこちらもおすすめです。
世界中の愛犬家から支持される、イギリス産ドッグフード『カナガン』
ネルソンズは、イギリス国内の販売累計が100万袋を突破した人気の無添加ドッグフードであり、品質は折り紙つきです。
ドッグフードの粒のサイズは小粒が多くなっています。
その点ネルソンズの粒の形はちょっと変わった独創的な三角形で、真ん中の中央部が膨らみ、厚さは約5mm、で、1辺は約10mmとやや大き目といった感じで中型犬向きといえます。
このため貴重な中型犬や大型犬向きのフードといえます。
低GIなサツマイモをしっかり使っており高ポイントです。