シーズーは、中国宮廷内の王侯貴族の間で人気を誇った犬種だけあり、その美しい毛並みは優雅で気品漂う感がありますが、実はとても皮膚炎や外耳炎といった皮膚トラブルが多い犬種です。
これは皮膚のバリア機能が弱いという証拠です。
性格は遊び好きで活発な反面、温和で穏やかなため、女性や子供もにも飼いやすい犬種です。
散歩もさせやすく、高齢者の方でも安心して一緒に散歩が行える犬種です。
シーズーに適したドッグフードを選ぶためにも、詳しくシーズーがかかりやすい病気を見ていきましょう。
・皮膚炎
・気管支炎
・脂漏症
・熱中症
・外耳炎
・緑内障
シーズーはとても皮膚トラブルが多い犬種です。
アレルギー性皮膚炎などもよく起こしてしまいますが、皮膚のバリア機能が弱いため、食物アレルギーのみでなく、花粉やハウスダスト、ダニなどの分野まで注意が必要といえます。
このため、バリア機能を整えてくれる動物性タンパク質が豊富な良質の肉の割合が多いフード選びが望まれますね。
涙やけで悩むことも多い犬種。
チワワのように目が大きく飛び出したりしているわけではなく、先天的な問題より、後発的な原因が主となります。
このため、穀物が多いドッグフードによる消化不良や、食物アレルギーの影響が大きいため、上手くフード選びすることで効果が期待できます。
また、季節の変わり目の換毛期には、注意してあげることも必要です。
シーズーは、短頭種と呼ばれる鼻が短い犬種です。
したがって、この犬種の特徴である通り、呼吸が苦手ですすぐ息が荒くなってしまうのが特徴です。
その結果、気管虚脱などを引き起こしやすく、よく乾いた咳をしたりしています。
シーズーは脂漏症にかかり易い犬種です。
脂漏症は皮膚炎の一種であり、皮膚炎にかかりやすいシーズーですが、その中でもよく脂漏症になるため要注意です。
皮膚の新陳代謝異常や皮脂腺の分泌過剰などが原因となるため、脂質を抑えた食事を心がけてあげてください。
シーズーはロングヘアーのため、夏場の熱中症にも要注意です。
特に夏場の散歩には、暑い日中を避けるなどの工夫が必要です。
ハァハァと口を大きく開いて呼吸し出せば黄信号です。
さらの大量のよだれが出だせばかなりヤバイですよ。
外耳炎は、耳に細菌などが繁殖して炎症を起こす病気です。
耳から異臭が臭い出せば注意信号です。
愛犬の仕草に、耳を気にしてよく掻いたり、首を振るような動作が生じだします。
対策としては、粘膜強化が図れるフード選びが必要といえます。
市販の耳洗浄液などを使用すると効果的です。
眼圧が上がり視神経が死んでしまい視野が狭くなっていく目の病気です。
防ぐための具体な予防法がありませんが、とにかく早期発見、早期治療に努めることとなります。
シーズーは皮膚トラブルが多い犬種です。
また、垂れ耳のため外耳炎にも要注意です。
涙やけで悩む飼い主さんもいます。
このため消化・吸収に優れた原料を使用したフード選びを心がけてください。
ワンちゃんは本来肉食のため、動物性タンパク質の吸収は得意です。
このため、良質のお肉をメインとした、割合も50%以上となるフードがおすすめです。
ワンちゃんが、消化不良を起こしやすいのが穀物です。
このため犬にとって穀物は天敵です。
特に小麦・とうもろこし・大豆の3つは3大アレルゲンとも呼ばれ是非避けたい穀物です。
理想は穀物不使用のグレインフリーフードですが、含んでいる場合でも、上位5番目当たりまでに使用していない、少しでも穀物量が少ないフードを選ぶべきです。
穀物が少なければ胃腸にも優しいし、アレルギー対策にも繋がり、皮膚炎や涙やけにも効果を発揮します。
シーズーは脂漏症に注意すべき犬種のため、脂質を摂り過ぎないように注意しましょう。
したがってフードの脂質は要チェック、20%以下に抑えるべきです。
理想は15%程度までに抑えることですね。
また、ビタミンやミネラルなどをきちんと摂取することも、脂漏症対策には必要です。
シーズーはさんざん言っていますが、皮膚が弱く、皮膚炎などの皮膚病で悩むことが多い犬種です。
このため、オメガ3・オメガ6をしっかり含んだフードを食べさせてあげるのがおすすめとなります。
そのためには、魚をメインにしたり、亜麻仁油や魚油(サーモンオイルやフィッシュオイル)、などを使ったドッグフードを選んであげるのがGOODです。
なお、オメガ3脂肪酸は、植物油である亜麻仁油よりも、サーモンオイルなどの魚油の方が、消化吸収に優れています。
オメガ3脂肪酸には、EPAとDHAがあり炎症抑制作用が働き、オメガ6脂肪酸には、ガンマ‐リノレン酸とアラキドン酸があり皮膚のバリア機能を高める作用が働きます。
皮膚のバリア機能が弱いシーズーには必須といえます。
またこの2つは単純に摂取すれば良いわけでなく、バランス良く摂取することが重要ポイントとなり、2つのバランスが良くなければ効果が半減してしまいます。
市販されているフードは、オメガ6が過剰で、オメガ3が不足している傾向があると知っておきましょう。
このため、2つのバランス関係に注意してフード選びを行う必要があります。
一般的には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の割合が、1/4以上であれば脂肪酸のバランスが良いと言われています。
シーズーはたれ耳の為、外耳炎を起こしやすいという問題も抱えている犬種です。
そのため選んでもらいたいのが、粘膜強化や免疫力の向上を図れるフードです。
このためには、ビタミンA・Bやベータカロテンなどの栄養素を多く含むフードを選ぶ必要があります。
どのようなフードを選べば良いかと言えば、これらの栄養素を多く含む、チキンや豚肉をメインとしたフードとなります。
おススメは種類が豊富で探しやすい、チキンメインのフードだといえます。
チキンメインのフードを選ぶ場合、次の記事を参考にしてみましょう。
無添加フードはドッグフード選びの王道です。
シーズーに限らず全てのワンちゃんに対して、無添加フードを選んであげるべきです。
合成保存料、着色料、香料、BHA、BHTなどの添加物は絶対のNGです。
ワンちゃんの健康を最も害してしまい、BHA、BHTなどは発がん性物質を含み、着色料、香料などは、ドッグフードに使われること自体が無意味です。
許容範囲として許せる添加物は、栄養調整のための合成ミネラルや合成ビタミン、また酸化防止に必要である酸化防止剤の安心な天然由来成分のみです。
天然由来成分とは以下のようなものとなります。
・天然トコフェロール(ビタミンE)
・ビタミンC
・クエン酸
・緑茶抽出物
・ローズマリー抽出物
・マリーゴールドなど
商品名 | 主原料 | タンパク質 脂質 | オメガ3 オメガ6 | 穀物使用 |
アイムス | チキンミール | 26.0% 12.0% | 0.13% 1.19% | × |
アカナ | 新鮮鶏肉・七面鳥肉、ニシンミール | 31.0% 15.0% | 0.80% 1.60% | ○ |
アボ・ダーム | 乾燥ビーフ、玄米 | 21.0% 11.0% | 表記なし | × |
アーテミスフレッシュミックス | フレッシュチキン | 25.0% 15.0% | 2.40% 0.40% | × |
いぬはぐ | 鶏肉、玄米、白米 | 22% 6% | 表記なし | × |
オリジン | 新鮮鶏肉、七面鳥肉 | 38.0% 18.0% | 1.10% 3.00% | ○ |
カナガン | 骨抜きチキン生肉 乾燥チキン | 33.0% 17.0% | 0.90% 2.80% | ○ |
グリーンフィッシュ | 天然の魚 | 24.0% 10.0% | 0.32% 3.60% | × |
このこのごはん | 鶏肉(ささみ、レバー) | 21.5% 7.5% | 表記なし | × |
サイエンスダイエット | トリ肉(チキン、ターキー) | 21.0% 13.0% | 0.35% 2.70% | × |
スーパーゴールド | ポテト、サーモン | 22.0% 12.0% | 表記なし | ○ |
セレクトバランス | 乾燥チキン、とうもろこし | 22.0% 13.0% | 表記なし | × |
ソルビダ | オーガニックチキン生肉 | 22.0% 12.0% | 0.30% 1.70% | × |
ナチュラルハーベスト | ラム | 18.0% 8.0% | 0.60% 1.30% | × |
ナチュラルバランス | 鶏肉、玄米 | 23.0% 13.0% | 0.40% 2.50% | × |
ナチュロル | 牛、鶏、馬、魚の生肉 | 23~27% 7~9% | 表記なし | ○ |
ニュートロシュプレモ | チキン、玄米 | 26.0% 15.0% | 0.30% 3.60% | × |
ニュートロナチュラルチョイス | チキン | 24.0% 15.0% | 表記なし | × |
ネルソンズ | 乾燥チキン、チキン生肉 | 30.0% 15.0% | 0.24% 2.20% | × |
馬肉自然づくり | 馬肉 | 27.0% 11.1% | 表記なし | × |
ビィナチュラル | 肉類(カンガルー、ヤギ、七面鳥、鶏) | 25.0% 12.0% | 0.60% 1.60% | × |
ビルジャック | 新鮮な鶏肉 | 26.0% 15.0% | 0.60% 2.50% | × |
ピッコロ | 骨抜きチキン生肉 骨抜き生サーモン | 32% 15.0% | 表記なし | ○ |
ファインペッツ極 | 鹿肉、鶏肉、オートミール | 36.0% 20.0% | 1.90% 3.60% | ○ |
ブラックウッド | チキンミール | 27.5% 17.0% | 0.70% 3.45% | × |
ホリスティックレセピー | ラム肉粉、醸造米 | 22.0% 12.0% | 0.25% 1.63% | × |
ボッシュ | フレッシュチキン、米 | 25.0% 14.0% | 表記なし | × |
モグキューブ | ラム肉 | 32.0% 26.0% | 0.8% 2.0% | ○ |
モグワン | チキン&サーモン | 28.0% 12.5% | 1.29% 1.63% | ○ |
ヤムヤムヤム | 鶏肉、馬肉、かつお | 23.5% 12.0% | 表記なし | × |
ロイヤルカナン | 米、肉類 | 19.0% 12.0% | 0.57% 2.93% | × |
ワイソン | チキン | 30.0% 15.0% | 0.80% 2.60% | × |
モグワンは、メインにチキン&サーモンの動物性タンパク質(53%)を使用した高タンパクで、野菜や果物などもバランス良く配合したヒューマングレードフードです。
生サーモンとサーモンオイルにより、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
また、低脂肪・低カロリーでシーズー向きです。
脂質は12.5%と抑えられており、推奨目安の15%を切っています。
抑え気味に作られているため、モグワンのウリの一つであるいろんな食材のトッピングが可能となり、使い勝手の良さが魅力となります。
合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物も一切使用しておらず安心・安全です。
全ライフステージ対応のドッグフードであり、小犬から老犬まで安心して食べられます。
グレインフリー・生肉使用!
プレミアムドッグフード『モグワン』
アカナは、見事に高タンパク・低脂肪・低カロリーの条件を満たしてくれるフードであり、シーズーに適したおすすめフードです。
動物性タンパク質が豊富であり、最高だと75%もあり、しっかり体を作ってくれます。
脂質も15%と理想的です。
原材料は、地元カナダ産のヒューマングレードな食材を使用しており安心です。
穀物不使用のグレインフリーに加え、血糖値が急激に上がる高GI炭水化物も一切使用していない徹底ぶりが評価できます。
ネルソンズは、イギリス国内の販売累計が100万袋を突破した人気の無添加ドッグフードであり、品質は折り紙つきです。
脂質も目安となる15%と文句なく、脂漏症を起こしやすいシーズには嬉しいフードです。
グレインフリー(穀物不使用)&ヒューマングレードと、犬の健康にこだわったフードに仕上がっています。
メインは動物性タンパク質であるお肉がしっかり50%以上使用されています。
このため皮膚トラブルが多いシーズ抜きのフードといえます。
このこのごはんは、小型犬専用フードで小粒仕様であり、シーズーのような小型犬に問題となりがちな涙やけ・毛並み・ニオイ(体臭・口臭)に特化した無添加国産フードであり、パピー期から摂取させることで効果を得やすいといえます。
気になる点がグレインフリーでないことですが、グルデンフリーには対応しています。
近年の動物栄養学では、アレルゲン性の高い小麦やとうもろこしなどは使用せず、良質な穀類は腸活に良いという考えが起こってきています。
このこのごはんは、2018年に新発売されたばかりの比較的新しいドッグフードであり、まさしくこのような考えを実践したドッグフードといえそうです。
青パパイヤとモリンガ以外は、すべて日本国内の厳選食材を使用しています。
全年齢対応の国産無添加ドッグフードであり、動物性タンパク質がしっかり55%以上あります。
特徴が牛・鶏・馬・魚という具合に多種のタンパク源を摂取できることです。
グレインフリーフードであるため、穀物の代用にはタイ産のタピオカ、紫さつまいもが使用されています。
ナチュロルの特徴は、世界初とされる安定・持続型ビタミンCが配合されている点で、ワンちゃんの健康を内側からサポートしてくれる効果が働きます。
また、獣医師・ペット栄養士が共同開発したドッグフードで安心できます。
いぬはぐは、2018年5月に株式会社ペットハグから販売開始された、比較的新しいドッグフード。
発売されてすぐに、『日本が誇るビジネス大賞 2018』(ミスターパートナー社出版)のペット部門にも取り上げられるなど、注目が集まっています。
特徴は、犬のお腹のことを考えて作られた「乳酸菌×オリゴ糖」をダブル配合した「腸・元気」で「長生き」をモットウにしたお腹に優しいドッグフードです。
腸内環境を整え免疫力を向上させるため、シーズーに良く起こる皮膚トラブルや涙やけ、アレルギーなどの問題にも効果を発揮してくれます。
基本コンセプトは、ヒューマングレード、人工添加物不使用、小麦グルテンフリー。
シーズーには嬉しい低脂肪・低カロリーのドッグフードです。