ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、コーギーやコルギーとの愛称で親しまれるイギリスのロイヤルファミリーにも愛されている犬種です。
胴長短足の愛らしい見た目で人気があり、牧畜犬としての歴史がある犬種で、そのため筋肉質で体力がありますが、肥満にもなりやすい傾向があります。
サイズは小型犬よりは少し大きいです。
アレルギーになりやすく、皮膚炎には注意すべきで、さらに尿結石にもかかり易いためこちらも注意してあげたいワンちゃんです。
また、体型の問題から、変性性脊髄症になりやすい犬種でもあります。
このため、コーギーのフード選びには、このあたりの問題を把握して選ぶ必要があります。
コーギーは結構問題を多く抱えたワンちゃんです。
コーギーがかかりやすい病気を詳しく見てみましょう。
変性性脊髄症は、痛みを伴わうことなく、ゆっくりと進行する脊髄の病気です。
一番最初に報告されたのは、ジャーマン・シェパードにおいてでしたが、現在はコーギーでの発生頻度が高い病気とされています。
10歳過ぎあたりから、発症することが多いとされています。
足先の感覚異常を起こすため、足の甲を地面にすった形で歩くのが特徴で、ナックリングと呼ばれる足先がひっくり返ったままになってしまうこともあります。
だんだんと腰のふらつきが見られるようになり出し、後ろ足を交差して歩いたりしだします。
なかなか病気の状態イメージが湧かないことでようから、動画で確認してみましょう。
当初の足の甲を地面にすった形で歩くようになり出す症状と、腰がふらつく状態となり、足がもつれ、上手く歩けなくなった2つの状態を見てみまよう。
尿路結石とは、尿中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが結晶化し、結石となったものです。
血尿が出たり排尿時に痛みが生じます。
結石が尿路に詰まってしまい、オシッコが出ない状態になると一大事です。
一度治っても再発しやすい病気のため注意が必要です。
この他にもコーギーは、皮膚炎や肥満にもなり易いため、このあたりの病状に注意して、フード選びをする必要があります。
コーギーは、ダックスフンドと同様の胴長短足の体型の影響のため、ヘルニアが要注意で、さらに「変性性脊髄症」の問題もあります。
コーギーは牧畜犬だけに、運動量が多く活発な犬種です。
したがってコーギーには、高タンパク・低脂肪・低カロリーのドッグフードを与え、肥満予防と同時にしっかりヘルニア予防として、運動によって筋肉を鍛えて腰を守る必要があります。
コーギーは椎間板ヘルニアに注意したい犬種のため、骨や関節に良いとされる成分である定番のグルコサミン・コンドロイチン・コラーゲン・ヒアルロン酸・MSM(メチルスルフォニルメタン)などが配合されたドッグフードを選んであげましょう。
・グルコサミン:軟骨の原料であり、軟骨の再生や修復、結合などの働きがあり、膝や腰などの間接部分の細胞の新陳代謝において効果を発揮します。
・コンドロイチン:グルコサミンと一緒に摂取することで効果が上がり、膝の関節痛や腰痛などの予防や、軟骨のクッション性をフォローして柔軟性を保つ役目を果たします。
・コラーゲン:タンパク質の一種であり、体を構成する全タンパク質の約30%を占めるとされています。
関節痛を改善する効果があります。
・ヒアルロン酸:皮膚や関節などに多く含まれるゼリー状の構成成分で、ムコ多糖類の一種です。
水分を保持する力が高く、お肌のハリやうるおいを保つ効果や、関節のクッションとしての働きが期待できます。
・MSM:アミノ酸の構成要素の1つである硫黄の供給源であり、骨や皮膚、髪、爪などを形成するコラーゲンの生成を補助する成分です。
また、関節の炎症や痛みの緩和作用が働きます。
コーギーは、尿結石にかかりやすいため、利尿作用があるカリウムを摂取したいとことです。
おすすめは、ベリー類などのフルーツ入りなんていいですよ。
プリン体の多い食べ物や、シュウ酸には注意しましょう。
後尿結石にかかってしまえば、療法食がおすすめとなります。
ワンちゃんが、消化不良を起こしやすいのが穀物です。
このため犬にとって穀物は天敵です。
特に小麦・とうもろこし・大豆の3つは3大アレルゲンとも呼ばれ是非避けたい穀物です。
理想は穀物不使用のグレインフリーフードですが、含んでいる場合でも、上位5番目当たりまでに使用していない、少しでも穀物量が少ないフードを選ぶべきです。
穀物が少なければ胃腸にも優しいし、アレルギー対策にも繋がり、皮膚炎や涙やけにも効果を発揮します。
コーギーは皮膚が弱く、皮膚炎などの皮膚病で悩むことが多い犬種です。
このため、オメガ3・オメガ6をしっかり含んだフードを食べさせてあげるのがおすすめとなります。
そのためには、魚をメインにしたり、亜麻仁油や魚油(サーモンオイルやフィッシュオイル)、などを使ったドッグフードを選んであげるのがGOODです。
なお、オメガ3脂肪酸は、植物油である亜麻仁油よりも、サーモンオイルなどの魚油の方が、消化吸収に優れています。
オメガ3脂肪酸には、EPAとDHAがあり炎症抑制作用が働き、オメガ6脂肪酸には、ガンマ‐リノレン酸とアラキドン酸があり皮膚のバリア機能を高める作用が働きます。
皮膚のバリア機能が弱いシーズーには必須といえます。
またこの2つは単純に摂取すれば良いわけでなく、バランス良く摂取することが重要ポイントとなり、2つのバランスが良くなければ効果が半減してしまいます。
市販されているフードは、オメガ6が過剰で、オメガ3が不足している傾向があると知っておきましょう。
このため、2つのバランス関係に注意してフード選びを行う必要があります。
一般的には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の割合が、1/4以上であれば脂肪酸のバランスが良いと言われています。
無添加フードはドッグフード選びの王道です。
コーギーに限らず全てのワンちゃんに対して、無添加フードを選んであげるべきです。
合成保存料、着色料、香料、BHA、BHTなどの添加物は絶対のNGです。
ワンちゃんの健康を最も害してしまい、BHA、BHTなどは発がん性物質を含み、着色料、香料などは、ドッグフードに使われること自体が無意味です。
許容範囲として許せる添加物は、栄養調整のための合成ミネラルや合成ビタミン、また酸化防止に必要である酸化防止剤の安心な天然由来成分のみです。
天然由来成分とは以下のようなものとなります。
・天然トコフェロール(ビタミンE)
・ビタミンC
・クエン酸
・緑茶抽出物
・ローズマリー抽出物
・マリーゴールドなど
商品名 | 尿結石に効果 | タンパク質 脂質 | オメガ3 オメガ6 | 穀物使用 |
アイムス | ― | 26.0% 12.0% | 0.13% 1.19% | × |
アカナ | ハーブ、ブルーベリー | 31.0% 15.0% | 0.80% 1.60% | ○ |
アボ・ダーム | ― | 21.0% 11.0% | 表記なし | × |
アーテミスフレッシュミックス | 果物、ハーブ | 25.0% 15.0% | 2.40% 0.40% | × |
いぬはぐ | ― | 22% 6% | 表記なし | × |
UMAKA | 果物 | 24.5% 11.5% | 表記なし | × |
オリジン | ハーブ、果物 | 38.0% 18.0% | 1.10% 3.00% | ○ |
カナガン | 果物、ハーブ | 33.0% 17.0% | 0.90% 2.80% | ○ |
グリーンフィッシュ | ハーブ | 24.0% 10.0% | 0.32% 3.60% | × |
このこのごはん | 果物 | 21.5% 7.5% | 表記なし | × |
サイエンスダイエット | 果物 | 21.0% 13.0% | 0.35% 2.70% | × |
スーパーゴールド | ― | 22.0% 12.0% | 表記なし | ○ |
セレクトバランス | クランベリー | 22.0% 13.0% | 表記なし | × |
ソルビダ | ブルーベリー、果物 | 22.0% 12.0% | 0.30% 1.70% | × |
ナチュラルハーベスト | ブルーベリー、クランベリー | 18.0% 8.0% | 0.60% 1.30% | × |
ナチュラルバランス | クランベリー、 ブルーベリー、ハーブ | 23.0% 13.0% | 0.40% 2.50% | × |
ナチュロル | 果物 | 23~27% 7~9% | 表記なし | ○ |
ニュートロシュプレモ | 果物 | 26.0% 15.0% | 0.30% 3.60% | × |
ニュートロナチュラルチョイス | 果物、ブルーベリー | 24.0% 15.0% | 表記なし | × |
ネルソンズ | 果物 | 30.0% 15.0% | 0.24% 2.20% | × |
馬肉自然づくり | ― | 27.0% 11.1% | 表記なし | × |
ビィナチュラル | ― | 25.0% 12.0% | 0.60% 1.60% | × |
ビルジャック | ― | 26.0% 15.0% | 0.60% 2.50% | × |
ピッコロ | クランベリー、ハーブ | 32% 15.0% | 表記なし | ○ |
ファインペッツ極 | クランベリー | 36.0% 20.0% | 1.90% 3.60% | ○ |
ブッチ | ― | 10.5% 8.0% | 1.3% 表記なし | × |
ブラックウッド | ハーブ | 27.5% 17.0% | 0.70% 3.45% | × |
ホリスティックレセピー | ― | 22.0% 12.0% | 0.25% 1.63% | × |
ボッシュ | ― | 25.0% 14.0% | 表記なし | × |
モグキューブ | 果物 | 32.0% 26.0% | 0.8% 2.0% | ○ |
モグワン | クランベリー、ハーブ、果物 | 28.0% 12.5% | 1.29% 1.63% | ○ |
ヤムヤムヤム | ― | 23.5% 12.0% | 表記なし | × |
ロイヤルカナン | ― | 19.0% 12.0% | 0.57% 2.93% | × |
ワイソン | ブルーベリー | 30.0% 15.0% | 0.80% 2.60% | × |
モグワンは、メインにチキン&サーモンの動物性タンパク質(53%)を使用した、高タンパクなヒューマングレードフードです。
野菜や果物などもバランス良く配合し、クランベリーが利尿効果を高めてくれます。
また、マリーゴールドやカモミールなどのハーブ類が、免疫力の維持を保ってくれます。
生サーモンとサーモンオイルにより、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
また、グレインフリーフードで低脂肪・低カロリーなためコーギー向きです。
脂質は12.5%と抑え気味に作られているため、モグワンのウリの一つであるいろんな食材のトッピングが可能となり、使い勝手の良さが魅力となります。
合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物も一切使用しておらず安心・安全です。
全ライフステージ対応のドッグフードであり、小犬から老犬まで安心して食べられます。
グレインフリー・生肉使用!
プレミアムドッグフード『モグワン』
オリジンは、天然素材の肉類をたっぷり使用し、犬が本来必要とする良質なタンパク質と脂肪を含んでいます。
タンパク質が38%とかなり高めで、必須脂肪酸であるオメガ3・オメガ6脂肪酸も豊富に含み、コーギーに嬉しいフードです。
血糖値を急上昇させる心配が伴う高GI値食品を使用していません。
またこのため、タンパク質をしっかり摂取しながらも肥満を予防でき、ダイエットに適したフードと言えます。
さらにpHが5.5に調整されているため、コーギーがなりやすい尿結石に有効です。
オリジンはグレインフリーフードであり、「肉類80%:フルーツと野菜20%:穀物0%」という比率で作っているのがウリとなっています。
地元の生産者から人間が食べれらる安全なヒューマングレードの食材を購入し、調達した食材は2日以内にオリジンフードに使われるという徹底したこだわりを持っています。
カナガンは、オールステージ対応の人間が食べられるヒューマングレードのため安心でき、子犬から老犬まですべての年代で与えてあげられます。
イギリス産平飼いチキンを60%も使った高タンパク無添加ドッグフードです。
クランベリーを使用しているのが、尿結石になりやすいコーギーには、利尿効果を高めてくれるため嬉しいところです。
またカナガンは、血糖値が急上昇しにくい低GI値食材のさつまいもを多く使いおすすめです。
関節ケア成分のグルコサミンが1,000mg/kg、コンドロイチンが700mg/kgとたっぷり含まれており、骨や股関節が弱いコーギーには持ってこいです。
世界中の愛犬家から支持される、イギリス産ドッグフード『カナガン』
水分70%というほぼ生肉並みのウェットフードのため、柔らく食べやすくて消化が良く、お腹にも優しいです。
ホワイト・レーベル、ブラック・レーベル、ブルー・レーベルと3種類あります。
一番のオススメが、総量の80%が鶏肉であるホワイト・レーベルで、赤身肉が苦手なワンちゃん向きです。
低脂肪設計なので、肥満が気になるコーギーにも安心です。
なお、ブッチの粗タンパク質10.5%以上の数値を見て、犬向きでないと早合点しないように注意しましょう。
水分量が70%も含まれている半生フードのため、通常のドライタイプとはパーセンテージを求める計算方法が異なり、換算すれば35%以上と文句なしの数値となります。
ちなみに参考として計算式を紹介しておきましょう。
粗タンパク質の値 ÷(100-水分量)=10.5÷(100-70)=0.35%
ピッコロは、シニア犬用フードであり、高タンパク・低脂肪・低カロリーという条件を満たします。
主原料のチキンとサーモンの配合率が、70%という高タンパクなドッグフードでありながら、脂肪・カロリーともにしっかり控えめなので、シニア犬が理想的なコンディション維持ができる配合になっています。
関節の健康を維持するグルコサミン、コンドロイチン、MSMという関節ケア成分を配合しており、ヘルニアが心配なコーギーには持ってこい。
原材料はすべて人間用の良質な食材を使った安全・安心確保の100%ナチュラル素材の無添加フードで、ワンちゃんが苦手で消化が悪い穀物を使用していません。
このため、コーギーがシニア期に突入したならば、是非食べさせてあげたいフードといえます。
全年齢対応の国産無添加ドッグフードであり、動物性タンパク質が55%以上あります。
また、多種のタンパク源(牛・鶏・馬・魚)を摂取できることも特徴にひとつです。
グレインフリーフードであるため、穀物は使用されず、代用品としてタピオカや低GI値食材である紫さつまいもが使われています。
アレルギー反応を起こしやすいコーギーには、オススメなフードです。
カロリーはかなり高めのフードであり、100gあたり約400kcal、このため牧畜犬だった活発なコーギーには向いています。