成犬とは一般的には、2歳~7歳くらいまでの期間の犬のことを刺します。
子犬期は体を成長させるために高タンパクなフードが求められていましたが、成犬になればタンパク質・脂質の割合を減らしたフードに切り替える必要があり、そのまま続けてしまえばメタボな肥満犬となってしまいます。
このように犬に与えるドッグフードは、子犬期・成犬期・老犬期という具合に年齢に従って、適したフードを選んで与える必要があります。
子犬用から成犬用フードに切り替えるタイミングは次の通りです。
犬種別 | 成犬用フードに切り替えるタイミング |
超小型~小型犬 | 生後8~10ヶ月 |
中型 | 生後10~12ヶ月 |
大型~超大型 | 生後15~24ヶ月 |
上記はあくまで参考目安となります。
実際にフードメーカーにより、かなりのバラつき提示となっているのが現状であり、ほぼ上記を参考として切り替えれば、大きな問題は生じません。
今回は、成犬に適したドッグフードの正しい選び方と、成犬にオススメなドッグフードランキングを紹介します。
ワンちゃんに望ましいタンパク質の割合は、年齢によって異なります。
成長期の子犬期が、最もタンパク質を必要としますが、健康で元気な成犬期もある程度のタンパク質が必要です。
その目安とすべき割合が、30%と言われています。
30%を基本ラインとし、活発な活動犬であればそれより高め、完全室内犬などで運動量が少ない場合いは低めとして、フードを選ぶのがおすすめです。
同じ食材をメインとしたフードを継続して食べ続けてしまうと、アレルゲンとなってしまいます。
このため成犬期には、何種類かのフードをローテーションする必要があります。
この場合のオススメ方法は、必ず1つベースとなるフードを選んだ上でローテすることです。
ドッグの切り替えの期間は、1袋食べ終わるごとが一番簡単でおすすめですが、1〜3ヶ月程度を目安にしてもいいでしょう。
また、老犬になってくれば健康上のため、食べさせるべきフードが生じるケースがあります。
この時に、成犬時に同じ味に慣れてしまっていると、違った味のフードを食べさそうとしても、食べてくれないケースが生じてしまいます。
このようなことを避ける上でも、成犬期にはいろんな味にチャレンジさせておくべき時期と言えます。
フードローテーションの代表的な仕方を2つ紹介しておきます。
主原料に着目し、タンパク源の異なるドッグフードを一定の期間で切り替え、順番に与えていきます。
肉にしても、チキン・ポーク・ラムといくらでもあります。
これに魚を加えれば、さらに種類が広がります。
なお、アレルゲンがあるワンちゃんの場合、その種類を避けるのは当然となります。
ドッグフードは、国ごとにペットフードや農産物に対しての法律や規制などが異なるため、特徴が出て面白いですよ。
ペット先進国としてしられるイギリス産フードなどは、厳しい法律に基づき高品質が確保されています。
また、農産物に対する規制が世界一厳しいとされるニュージーランド産フードであれば、それだけで原材料が安心できます。
とりあえず参考として2つの例を紹介しましたが、視点を変えればいくらでもフードローテーションを楽しむことが可能です。
ただしあまり多くの種類で試みてしまうと、愛犬への負担が大きいことも自覚しておきましょう。
ワンちゃんは穀物の消化が苦手で、アレルゲンにもなりやすいため、長期間穀物入りのフードを食べ続けてしまうのはリスクが伴います。
このため、穀物が使用されないグレインフリーはおすすめです。
最低でも、小麦・とうもろこし・大豆の3大アレルゲンと言われるこの3つの穀物は避けたいところです。
人間が食べられる基準の原材料であるヒューマングレードだと安全です。
安価な市販フードに含まれる副産物の○○ミートや○○粉などが使用されていると、4Dミートとされる、病気や死んだりした動物の肉で、人間が食べられない規格の肉などであったり、粗悪な部位のクチバシや爪、羽などが使われていたりします。
このため、目安として、1kg1,000円以下のフードは避けたいところです。
また、油も重要であり、危険な動物性油脂が含まれないフードを選びましょう。
無添加フードを選ぶことは、成犬向きドッグフードに限らずフード選びの基本です。
ワンちゃんの健康を最も害するのが、合成保存料、着色料、香料、BHA、BHTなどの添加物です。
BHA、BHTなどは発がん性物質を含みますし、着色料、香料などは本来ドッグフードには無用です。
許容範囲と言える添加物は、栄養調整として最低限必要となるケースでの合成ミネラルや合成ビタミン、また酸化を防止するために必要である酸化防止剤の安心な天然由来成分のみです。
商品名 | タンパク質 | カロリー | グレインフリー | 添加物 | 評価 |
アイムス | 26.0% | 392kcal | × | × | × |
アカナ | 31.0% | 351 kcal | 〇 | 〇 | ◎ |
アーテミスフレッシュミックス | 25.0% | 368 kcal | × | 〇 | 〇 |
アボ・ダーム | 21.0% | 332kcal | × | 〇 | △ |
アランズナチュラル | 20.0% | 339kcal | × | 〇 | 〇 |
ウェルネス | 22.0% | 357kcal | × | 〇 | △ |
オリジン | 38.0% | 394 kcal | 〇 | 〇 | ◎ |
カナガン | 33.0% | 361kcal | 〇 | 〇 | ◎ |
キアオラ | 30.0% | 376kcal | 〇 | 〇 | 〇 |
グリーンフィッシュ | 24.0% | 345kcal | × | ○ | △ |
サイエンスダイエット | 21.0% | 374kcal | × | ○ | △ |
スーパーゴールド | 22.0% | 355kcal | ○ | ○ | △ |
セレクトバランス | 22.0% | 350kcal | × | ○ | △ |
ソルビダ | 22.0% | 340kcal | × | ○ | △ |
TASHIKA鹿肉 | 38.0% | 397kcal | ○ | ○ | △ |
ナウフレッシュ | 26.0% | 359kcal | 〇 | 〇 | 〇 |
ナチュラルハーベスト | 18.0% | 320kcal | × | 〇 | △ |
ナチュラルバランス | 23.0% | 361kcal | 〇 | 〇 | △ |
ナチュロル | 23~27% | 400kcal | 〇 | 〇 | ◎ |
ニュートロシュプレモ | 26.0% | 360kcal | × | 〇 | △ |
ニュートロナチュラルチョイス | 24.0% | 365kcal | × | 〇 | △ |
ネルソンズ | 30.0% | 362kcal | 〇 | 〇 | ◎ |
馬肉自然づくり | 27.0% | 399kcal | × | 〇 | 〇 |
ビィナチュラル | 25.0% | 356kcal | × | 〇 | △ |
ビルジャック | 26.0% | 390kcal | × | 〇 | △ |
ファインペッツ極 | 36.0% | 422Kcal | 〇 | 〇 | ◎ |
フィッシュ4ドッグスーペリア | 26.0% | 352kcal | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラックウッド | 27.5% | 398 kcal | × | ○ | △ |
ベストバランス | 21.0% | 360kcal | × | × | × |
ペディグリー | 21.0% | 370kcal | × | × | × |
ホリスティックレセピー | 22.0% | 340kcal | × | ○ | △ |
ボッシュ | 25.0% | 389kcal | × | ○ | △ |
モグワン | 28.0% | 344kcal | ○ | ○ | ◎ |
ヤラーグレインフリー | 32.0% | 350kcal | 〇 | 〇 | 〇 |
ユーカヌバ | 22.0% | 389kcal | × | 〇 | △ |
ロイヤルカナン | 19.0% | 378kcal | × | × | × |
ワイソン | 30.0% | 344kcal | × | 〇 | △ |
モグワンは当サイトのナンバーワン評価のドッグフードであり、我が家でも愛犬にローテメインで与えています。
メインにチキン&サーモンの動物性タンパク質を使用し、野菜や果物などもバランス良く配合したヒューマングレードフードです。
全ライフステージ対応のドッグフードであり、小犬から老犬まで安心して食べられます。
プレミアドッグフードの中では、カロリーがひかえ目なので、運動量が少ない小型犬には向いています。
原材料は手作りレシピを再現しており、いろんな食材のトッピングにも適しています。
グレインフリー・生肉使用!
プレミアムドッグフード『モグワン』
オールステージ対応のヒューマングレードドッグフードのため、途中で切り替える必要がなく子犬から老犬まで安心して与えてあげられます。
お肉たっぷりの高タンパク無添加ドッグフードであり、活発な成長期の子犬にも安心です。
低GIなさつまいもを大量に使用しています。
穀物不使用のグレインフリーで、チキンも肉の部分のみ使用と犬の消化に優しいフードに仕上がっています。
ウェットフードも人気があり、柔らく食べやすいため子犬にはこちらもおすすめです。
世界中の愛犬家から支持される、イギリス産ドッグフード『カナガン』
全年齢対応の国産無添加ドッグフードであり、動物性タンパク質が55%以上あります。
特徴が牛・鶏・馬・魚という具合に多種のタンパク源を摂取できることです。
グレインフリーフードであるため、穀物の代用にはタイ産のタピオカ、紫さつまいもが使用されています。
アレルゲン対策をおこなっていますが、肉類は最もアレルゲンとなりやすい牛肉を始め多種の種類が含まれているため、肉類にアレルギーが心配な犬は注意すべきと言えます。
アカナは、犬種別に小型犬・中型犬・大型犬用の3タイプに分かれ、さらに愛犬の目的や悩みに合わせているため、あなたの愛犬に合ったフードを選んであげやすいです。
動物性タンパク質が豊富なのがウリで、最高だと75%もあります。
3~5種類もの新鮮な肉や魚を使用していますが、万一アレルギーが心配な犬の場合は、単一の鮮肉を70%使用するシングルを選べば安心です。
原材料は、地元カナダ産のヒューマングレードな食材を使用しており安心です。
穀物不使用のグレインフリーに加え、高GI炭水化物も一切使用していない徹底ぶりが評価できます。
オリジンは、放し飼いの鶏肉や七面鳥肉、天然の魚、鶏卵などの肉類をたっぷり使用し、犬が本来必要とする良質なタンパク質と脂肪を含んでいます。
タンパク質が38%とかなり高めで、活発なワンちゃんにもおすすめです。
高GI値食品を一切含んでないため、血糖値を急上昇させる心配がなく、タンパク質しっかり摂取しながらも肥満を予防でき、体重管理に適したフードと言えます。
オリジンは「肉類80%:フルーツと野菜20%:穀物0%」という比率で作っているフードであり、完全グレインフリーです。
さらに食材の調達を地元の生産者にこだわり、使用される肉は人間用食材として認定を受けており、通常、農場からキッチンまで3日以内に搬送された後、2日以内にオリジンフードに使われるというこだわりぶりです。
ネルソンズは、イギリス国内の販売累計が100万袋を突破した人気の無添加ドッグフードであり、品質は折り紙つきです。
ドッグフードの粒のサイズは小粒が多くなっています。
その点ネルソンズの粒の形はちょっと変わった独創的な三角形で、真ん中の中央部が膨らみ、厚さは約5mm、で、1辺は約10mmとやや大き目といった感じで中型犬向きといえます。
このため貴重な中型犬や大型犬向きのフードといえます。
水分70%というほぼ生肉並みのウェットフードのため、柔らく食べやすくお腹にも優しいです。
ホワイト・レーベル、ブラック・レーベル、ブルー・レーベルと3種類あります。
一番のオススメが、総量の80%が鶏肉であるホワイト・レーベルで、赤身肉が苦手なワンちゃん向きです。
なお、ブッチの粗タンパク質10.5%以上の数値を見て、犬向きでないと早合点しないように注意しましょう。
水分量が70%も含まれている半生フードのため、通常のドライタイプとはパーセンテージを求める計算方法が異なり、換算すれば35%以上と文句なしの数値となります。
ちなみに参考として計算式を紹介しておきましょう。
粗タンパク質の値 ÷(100-水分量)=10.5÷(100-70)=0.35%
ファインペッツ極(KIWAMI)は、ファインペッツシリーズで究極のドッグフードであり、総量の90%が肉類原材料で占めたグレインフリーの豪華なドッグフードです。
また、原材料にはすべてヒューマングレイドの食材等が厳選されて使われており、危険な添加物や副産物は無使用、さらに中国産原料は一切使用しない徹底ぶりです。
消化吸収率が87%という驚きの数字であり、市販のドッグフードのおよそ3倍の数値を誇り、胃腸が弱いワンちゃんのお腹にも優しく働きます。
このため、食後の血糖値の乱高下が起こりづらいメリットが生じ、糖尿病などの疾患を持つ犬でも、安心して与えてあげられ、小型犬の低血糖症にも有効です。
高吸収率により、少食で一度にあまり食べれないワンちゃんや、食欲が落ちてきた老犬、また、太りたい犬、そして特に成長期の子犬や、授乳・妊娠期の母犬などにもおすすめと言えます。
このこのごはんは、小型犬専用フードで小粒仕様であり、小型犬に問題となりがちな涙やけ・毛並み・ニオイに特化した無添加国産フードであり、パピー期から摂取させることで効果を得やすいといえます。
気になる点がグレインフリーでないことですが、グルデンフリーには対応しています。
近年の動物栄養学では、アレルゲン性の高い小麦やとうもろこしなどは使用せず、良質な穀類は腸活に良いという考えが起こってきています。
このこのごはんは、2018年に新発売されたばかりの比較的新しいドッグフードであり、まさしくこのような考えを実践したドッグフードといえそうです。
青パパイヤとモリンガ以外は、すべて日本国内の厳選食材を使用しています。
アランズナチュラルは、メイン原材料として生ラム肉をたっぷり使い、栄養価が高く、消化吸収率に優れています。
このため、少しの量でも栄養補給が高く、少食な小型犬向きのフードです。
特徴は、原材料がたったの10種類というシンプルなヘルシードッグフードな点です。
少ない厳選素材にこだわったグレインフリーフードであり、素材本来の栄養素を最大限に生かす工夫で製造されています。
このため健康を損なうような余分な添加物を一切含まないため、アレルギーが気になるワンちゃんには持ってこいと言えるでしょう。
アランズ ナチュラルドッグフード
100%無添加のプレミアムドッグフード
サクラペットフードは多くの獣医師が推奨しており、有名な「いぬのきもち」という雑誌にお試しパックが付いたことで飛躍的に知名度が上がったドッグフードです。
サクラペットフードの種類には、ドライ・半生タイプの2種類のタイプが揃っており、ドライフードは「ビーフ」、半生フードは「生チキン」がメインです。
ラインナップの中のオススメの種類は、プレミアムドッグフードグレインフリーとなります。
グレインフリーな無添加フードであり、プロバイオティクス・プレバイオティクス・バイオジェニックスの3本柱により、腸内フローラのケアを行い腸内環境を整える優れたフードです。
第一主原料に肉を使用し、健康維持のため動物タンパク質を多く摂取するようにした犬向きのフードとなっています。
馬肉自然づくりは、馬肉専門店の人間用の馬刺しの切れ端が使われているため、無添加でヒューマングレードのドッグフードです。
馬肉は鶏肉、豚肉、牛肉などに比べて栄養価が高いお肉であり、さらに高タンパク、低脂肪・低カロリーという特徴を持ちます。
このため、体力が落ちたワンちゃんや老犬に特におすすめです。
また、ドライフードでなく生馬肉を老犬に食べさせたい方は、「馬肉パラパラミンチ」も扱っています。馬肉パラパラミンチの文字から公式サイトへリンク
犬心(いぬこころ)の特徴は、通常のドッグフードと違い、ワンちゃんの体の何らかのトラブルに対応するための「特別療法食」であることです。
犬心「消化器ケア」は、名前の通り消化器に特化したナチュラル療法食です。
そのため、あなたの愛犬が嘔吐・下痢をしやすい胃腸トラブルが多いワンちゃんのケースではおすすめドッグフードといえます。
犬心シリーズは、人間も食べれるほど高品質な食材でヒューマングレイドなため、安全性は高く安心できるドッグフードです。
犬心「消化器ケア」のウリは、2週間で「犬の腸内細菌&便質」が生まれ変わるドッグフードといわれており、実際に2週間~1ヶ月間で「腸内善玉菌」が増えることで、効果か生じるそうです。
Drケアワンは国産無添加のドッグフードで、メイン食材として九州産天然若鶏を用いており、主な原料の原材料名が具体的に書かれていて安心できます。
特徴は、ワンちゃんの対応年齢を特に、体の衰えが目立ち出す成犬~シニア犬期に照準を合わせて作られており、その対策としてアントシアニン・ポリフェノール・ビタミンEなどの「機能性サポート成分」が配合されて、免疫力の向上に重点が置かれています。
また、それらの栄養をあくまで自然食材から摂取することをコンセプトとしてこだわり、それらの成分を豊富に含む、むらさき芋、かぼちゃ、黒米などを配合しているのがDrケアワンの魅力の一つです。
さらにシニア犬対応として、「グルコサミン(1000mg/kg)」や「コンドロイチン(500mg/kg)」などの関節ケア成分をしっかり配合して、関節サポートを重視している点も嬉しいこだわりです。
みらいのドッグフード「長寿サポート」は、腸活と口腔ケアに着目し、腸内環境と口腔環境を同時にケアする健康長寿を目的とした、最新動物臨床栄養学をもとに作られた薬膳食事療法に基づくドッグフードです。
「森製製薬会社」・「獣医師」・「栄養管理士」がタッグを組んで作った最先端ドッグフードとの評判が高く、動物病院の獣医師が進めることも多いドッグフードとされています。
品質にこだわりを持って作られており、その分高価格フードとなってしまっていますが、愛犬の長寿を願うならばおすすめのフードといえます。
長寿サポートは鹿肉(牛、鶏、馬、魚)をメイン食材に使用しており、長生きをコンセプトにしているため一切の妥協を許さず、漢方やマクロビ食材を使用し、なんとマクロビ発酵素材 46 種類もの栄養素を使用した無添加の薬膳入り国産ドッグフードです。
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